ティーンエイジャー突入、親も悩んだ娘の誕生日。

今年に入ってからというもの、本当にびゅんびゅんと毎日が過ぎ、ブログがまったく追いついていない・・・(汗)。

引越しの家の片づけもボチボチと進んでいます。

それから、2月に入って、新しい学校生活が始まりました。
娘は昨年でPrimary SchoolのIEC(Intensive English Centre)を卒業し、ハイスクール(Secondary School)に進学。
息子は、今年からPre-primaryクラスへと進級しました。
そんな学校生活は、色々とありながらも、もう2週間後にはTerm1が終わります。

それらのことについても書きたいのですが・・・時間が経つのが早すぎる!

 

ちょっと前のことですが、娘が13歳の誕生日を迎えました。

今回はそのことについて、書こうと思います。

 

誕生日のお祝いディナー

うちは今まで、誕生日といってもゴージャスなパーティなどしたことがありません。
オーストラリアでは皆さん、誕生日というと、結構お金をかけて豪華に祝うようですよね~。
でも、うちはこれまで、豪勢なパーティというよりは、家族でお誕生日を祝い、ちょっとおいしいものとケーキを食べて、何かプレゼントをあげる、という感じでやってきました。

まあ、今の我が家は、あまり余裕のある生活ではないし、パーティなんてどうやっていいかわからないし(笑)、忙しかったこともあり(←これが正直なところ)、人を呼んでにぎやかなパーティをやる余裕はなし。

今回も我が家スタイルで祝うことにしました。

その日は平日だったので、娘のリクエストで夕ご飯とケーキを作りました。
そして、娘が希望する誕生日プレゼントを買ってあげることにしました。それは週末に。

いつものように、普通に学校に行った娘。

帰ってくると、

「今日は色んな先生に Happy Birthday! と言われた~。」

と言っていました。

西オーストラリアのPrimary Schoolでは、子どもの誕生日に、学校にカップケーキなどを持っていくと、クラスの皆で小さなお祝いをしてくれる、そういう習慣があります。
娘も息子も、昨年は誕生日にケーキを持っていきました。
が、さすがにHigh Schoolはそういうことはしないんですね。。。ですが、各教科の先生が、授業の時などに、名簿を見ながら今日が誕生日だとわかると、その生徒にHappy Birthday! と声をかけることが多いそうです。

後、図書館の受付の人が、カードの生年月日を見て気づいて、Happy Birthdayと言ってくれたとか。

日本ではあまりそういう習慣がないように思いますが、そういうのって、ちょっといいなぁ~と思います。

私はというと、その日は朝子ども達を学校に送ってから、買い物に行って、それからお誕生日ディナーとケーキを作りつつ、子ども達のお迎えに行って、、、と、結構忙しく過ごしました。

メニューは、娘のリクエストで、から揚げ!

から揚げは、肉ギライの息子もなぜがガツガツ食べる(笑)、我が家で大人気メニューです。
この日はたっぷり作ろう!

それと、のり巻き。

やっぱり我が家は日本人(笑)。のり巻きは皆喜んで食べますね~。
それに、お祝いですからね!

この日は、ローストビーフとサーモンののり巻きにしました。
キュウリ、レタス、アボカドなどと合わせて。

息子は、キュウリとアボカドだけののり巻きをたっぷり食べました(笑)。

のり巻きは、ちょっと具を豪華にしても、パースで外食で食べることを考えたら、家で作ればグンと安くつきます。
さらに、肉や刺身好きの娘にも、肉魚は食べたくない息子にも、たっぷり食べさせてあげられる(もちろん私達大人も)。
家族の食の好みに合わせて、好きな物を好きなだけ食べられるのが、ホームメイドのよいところ♪

dinner

そして、夕ご飯のあとは、ケーキタイム。

娘のリクエストで、チョコレートクリームのケーキ を作りました。

この日、昼間は結構気温が高かったので、デコレーションにちょっと苦労しました。
チョコレートやクリームが、すぐに溶けて柔らかくなってしまったので・・・

溶かしたチョコレートを固めて作ったプレートも、誕生日の雰囲気を演出するためには欠かせません。
こういうデコレーション、あんまり得意じゃないんですが・・・

cake1

13本もろうそくを立てると、ちょっと場所がキツイ~。

cake2

卵、小麦粉、砂糖、牛乳で作った、シンプルなスポンジに、チョコレートと生クリームを合わせたクリームです。

中は娘のリクエストでフルーツを挟まず、上に洋ナシを焦がし砂糖で軽く煮詰めたものをトッピング。

こんなチョコレートづくしで作ってあげるのも、誕生日ケーキだけ(笑)。

 

 

ティーンエイジャーの誕生日プレゼント、親は悩みます。

娘くらいの年齢になると、誕生日=プレゼント という感じになってきますね(笑)。
誕生日そのものが楽しみ!というよりは、欲しいものが買ってもらえる日、みたいな。

誕生日の日は平日で、慌ただしかったので、プレゼントは週末にゆっくり買いに行くことにしました。

一応、娘に「何が欲しい?」と聞いてみたのですが、、、

娘は、

任天堂 3DS(オーストラリアで発売されている最新版)が欲しい~♪」

と言って来ました。

正直、私はゲームについては、まっっっったく疎いので、よくわかりません・・・が、娘の欲しいDSは、いくつかのお店で見てみたところ、こちらでは$200~$250くらいするようです。

うーん。

実は、娘はすでにDSを持っています。
うちでは、ずっとゲームは「中学生になったら買っていいよ」という約束でした。
そこで、昨年、一応娘は日本の学年では中学生ということなので、いくつかの約束をした上で、本人のお年玉貯金を使って、買うことを許可したのです。
その時、娘は2DSを買いました。

ところが、それが今年1月に壊れてしまった、というのです。
買ったのは、昨年の10月頃だっと思うんですが・・・。
本体自体は、電源を入れて立ち上がるけれど、ソフトが読み込めなくなってしまった、とかで。

それで、新しいDSが欲しい、と言ってきたわけです。

え・・・そんなすぐに壊れるもの???

とにかく私は、こうしたゲームは買ったこともないし、まったくわかりません。
娘も原因はわからない、と。
ある時、突然ソフトを読まなくなってしまったそうです。

確かに、せっかく買った念願のDSが、使えなくなってしまったのは、かわいそうだなぁという気もしました。

うーん、、、でもなぁ。

それで、とりあえず夫と二人で話し合いました。

 

私としては、せっかくの誕生日プレゼントにまたDSを買うのは、正直ちょっと気が引けました。

今年は娘もハイスクールに入り、勉強のレベルも上がることもありますが、やはりこれから大人になるまでの数年というのは、自分が社会に出てどんなふうに生きて行くのか、考えなければならない時期に入ります。
私は、たとえ学校の勉強でなくても何でもいいから、娘の得意なこと、好きなことを、どんどんやってほしいと思います。
もちろん、こちらで大人になるならば、こちらの社会で通用するレベルの英語力を身につけなければならないし、ネイティブの子に比べたら当然足りていないのだから、人一倍勉強も取り組まなければならない。
その中で、さらに趣味を持ち、それを続けていくということは、時間的にも厳しいことです。

娘は、絵を描いたり折り紙などの創作が得意なので、そういう創作活動をどんどん続けてほしい。
自分の好きなことは、意欲を持って取り組んでいけるし、今から積み重ねて行けば、きっと大人になる頃には大きな力になっているだろうと思うのです。

そう考えると、大人になるまでの期間、無駄にできる時間ってそんなにないように思うんですね。
まあ、私が大人だから、そう思うのかもしれないけど・・・

そう、私にはもう決して取り戻せない、10代という年齢だから、私にはそれがとっても貴重に思えて仕方がない。
この時期にどんなことでもいい、自分が熱中できることを見つけ、それを続けて行ったなら、数十年という人生をかけたらどれだけのことができるだろう。
そしてそのために、親の立場として力になってあげたいし、必要な物は多少高額でもこのような機会にプレゼントしてあげたいと思います。

そんな人生のかけがえのない時間を、ゲームで過ごしてしまうのは、本当にもったいなく思えてしまうんですよね。
まあいいんです、たまに息抜きとして、ゲームを楽しむのは。
でも、私自身のそんな思いから、大切な13歳のお祝いにゲームをプレゼントするということが、正直あまり気が進みませんでした。

しかも、買ってすぐに壊れてしまったから・・・という理由も、ひっかかります。

「よい」「わるい」という結論も大切だけど、その前にまずは、色んな角度から検討し、吟味する、という過程を、娘に経験させることが大切なんじゃないか、と考えました。

でもまあ一方で、親としてはやっぱり、せっかくの誕生日だし、娘を喜ばせてあげたい。
がっかりさせたくはないし、色々考えるのも面倒だから、DSでいいんじゃない?
という気持ちも、正直ありました。

 

夫もやはり私と同じ考えで、夫の提案としては、

娘が新しい自転車が欲しいと言っていたので、通学に使えるからよいのではないか、

とか、

現在うちには小さなCDプレーヤーが1つしかないので、娘が自分のCDを自室で楽しめるよう、CDプレーヤーはどうか、

と言っていました。

私もそれに賛成だったし、あるいはちょっと高額の画集・写真集とか、図鑑とか、あるいは画材などはどうか、と思いました。

夫と二人で、うーん・・・と頭を抱えながら話し合った後、娘を呼んで、話し合いました。
色々と迷ったものの、やっぱり親としての考えを、とりあえずは正直に娘に話してみました。

娘はどこまで理解したかわからないけれど、DSについては、まずは壊れてしまったDSを修理する方法を検討してから考える、ということで、納得。
誕生日プレゼントは、DSではないもので、何か自分の趣味や日々の生活に生かせるものを買うことにしました。

そんなわけで、週末、近所のショッピングセンターに行き、娘がいくつか興味のあるショップを回って・・・

半日がかりで選んだものは。

present1

 これは、iPodなどにつなぐスピーカー。

今まで娘は、自分の好きな音楽はイヤホンでしか聞くことができなかったのですが、これでスピーカーでも音楽を楽しめるようになりました。

(ただし、すぐそばに自分の仕事机がある夫は、「ベビメタをかけないで~」と頭を抱えています・・・(汗))

 

 

present2

これは、動物図鑑。世界中の動物が載っています。
絵を描く時の参考にしたいと言っていました。英語を読む練習にもなると、期待しています(笑)。

 

他に、娘は『Wolfblood』という海外ドラマのDVDが欲しかったようですが、オーストラリア版はまだ発売されていないとのことで、あきらめました。

ちなみに、DSの修理は、現在夫が手配しています。
購入して1年以内なので、保証の範囲内ということで、買ったお店に支払の証明(銀行の引落し明細など)を持っていけば、無料もしくは低額で修理してもらえるようです。

 

娘にのぞむこと・・・

ところで、オーストラリアでは、法律上、18歳が成人なんですね。

先日家族で話をしていて気が付いたのですが、娘はこのままパースにいるとしたら、あと5年で、事実上大人になるのです。

あと、5年。

そうしたら、もう私達は、娘に対して親としての責任は終わります。
もちろん大人になってからも、家族として、娘をよく知る大人として、助けたりアドバイスをすることはあると思います。
Secondary Schoolを卒業した後、進路によっては、学費や生活費などの援助はまだ必要となるでしょう。
でも、何を買うにも、何を決めるにも、親のサインはもう必要なくなる。
自分で決めるのです。
そういう時が、、、もう5年後にはやってくるんですよね。

5年って、長いでしょうか?短いでしょうか?
正直私は、短いなー、と感じます。
結構あっという間に過ぎてしまいそう・・・

ハイスクールを卒業した後、どんな進路に進むかも含め、社会の中でどんなふうに生きて行くか、どうやって生計を立てていくか。
これからきっと、たくさん考えて、いろんな経験をしていくでしょう。
悩むこともいっぱいあると思います。
自分もそうだったから(笑)。

いっぱい悩んでいいから、自分がやりたいと思ったことは、どんどん試してみてほしいです。
そして、ためらわずにやり遂げてほしい。

今までは、娘を守る、育てる、ということを強く考えてきたけれど、これからは、どうやって手を放していくか、ということへ自分の役割がシフトしていくように思います。
それは、娘のこれまでの成長を信じることであり、自分自身のこれまでの子育て、親としての態度が結果として現れることでもあり・・・何もできないかわりに、ただ結果を引き受ける、というのは、正直すごく難しいことですよね。

私は、娘が自分自身を押さえつけることなく、自分を大切に、正直に生きてほしいです。
時代が変わっていく中で、何が幸せかなんて、形はいくらでも変わっていく。
どんな世の中になっても、自分自身を偽らずにすむ方向を探して進んでほしい。
そして、自分はやり遂げられる、と信じる力。自分の信じた道を進む力。
私は娘の中にそんな力を育てたいと思ってきました。
その結果は、これから本当に娘が人生の岐路に立った時に、発揮されればよい、と望んでいます。。。

こんな、家族でこじんまりと祝うバースデーを、娘がいつまで喜んでくれるかわからないけれど、喜んでくれる間は頑張って、ごちそうとケーキを作り続けたい、と思います。

 

 


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Chieko
2013年より、西オーストラリア・パース在住。2017年永住権取得。
息子(小学生)、娘(ハイスクール)、夫と4人暮らし。

オーストラリアをテーマにしたライター。得意分野は、食、生活、子育てに関すること、子連れでの観光・旅行(キャンプ)。
趣味は料理・ガーデニング・DIY。

オーストラリア生活で私が学んできた英語のことと、大人の英語勉強法についてつづるブログ「話す英語。暮らす英語」も更新中。

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