海外で、家族のためにおいしいごはんを作りたい。

最終更新日時 : 2016年5月26日

 

パースに来てから今までの間、私はGITS Internationalという企業のホームページで、ライターとしてブログを書いてきました。

GITS International — 主婦ライターChiekoの記事

この会社はパースにあり、ある若くて優秀な日本人経営者が代表を務めるIT企業です。 会社自体はまだまだこれから、という成長段階ですが、パースの日系企業を中心に、IT関連の維持管理やWeb作成などを引き受けており、信頼も厚く、陰ながら西オーストラリアにゆかりのある日系企業を支えています。

実はこのブログも、GITSの技術協力を得て、立ち上げることができました。


この会社のブログには、IT関連のマメ知識やオーストラリア旅行でおススメのおみやげ情報など、幅広い記事が掲載されてきましたが、私はその中で、パースの生活全般をテーマに書いてきました。

特に、西オーストラリアの教育(学校がどんなところか)、ファミリーででかけるところ、買い物事情・・・そして、西オーストラリアの食についてよく取り上げてきました。

食といっても、グルメなレストランとかではないのですが・・・

 

海外生活で思わぬ苦労・・・『食』

日本からパースに来て、私自身が大変苦労した事の一つが、毎日の食事でした。

とにかく、食事情がわからない。

スーパーでどんな食材が売っているのか。
売られている食材が、どんなふうに料理に使われるのか。

まず、英語のラベルや説明を読まなければならないことが、そもそも大変でした。また、たとえ英語の意味がわかっても、それが何なのか、どう使えばよいか、わからない物も多々ありました。
シルバービート(Silverbeet)、ケール(Kale)、ビートルート(Beetroot)、スウェード(Swede)、ターニップ(Turnip)などの野菜や、名前も知らない中国野菜・・・こちらでは当たり前に売られていますが、日本では食べたことがありませんでした。どう調理したらよいか、一つ一つ調べなくてはなりませんでした。

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また逆に、日本ではどのお店でも当たり前に売っているものが、こちらではどこで売っているのかがわからず、探し回ったこともありました。

たとえば、オーストラリアでポピュラーな大手スーパーマーケットでは、牛肉や豚肉はステーキや煮込み、ロースト用など、全てがかたまりや厚切りで売られています。日本の時のように、豚コマとか牛の切り落としで野菜炒めを作ろうと思っても、そういった薄切り肉が見当たらなくて、最初の頃はどう料理したらよいのかわからず、困りました。


こちらで売られている、オーストラリア産のビーフ。日本でも、『オージービーフ』はおなじみです。
そのつもりで、ステーキ用のビーフを買って焼いたら、とーーーっても固くて、ビックリしました!
なんでこんなに固いんだろう・・・?
いろいろと調べた結果、安定してイイ具合に焼けるコツがつかめたのは、パースに来てからおよそ9ヶ月後でした。

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お菓子作りやパン作りに、薄力粉や強力粉を買いたいと思ったのですが、それが全然見つからなくて苦労しました。
逆に、『Plain Flour』 『Self-Raising Flour』 という二種類の小麦粉があり、それが何なのか・・・疑問に思いました。

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日本で煮ものなどに使っていたきび砂糖。こちらでは?

brown sugar?
raw sugar?
cane sugar?

 

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そんな具合に、細かな一つ一つが日本の食事情と異なり、最初の頃は本当に料理が大変でした。
けれど、3度のごはんは、ノンストップ・・・決して「今日は食べなくて、いっか!」というわけにはいきません(笑)。

外食をすることもありましたが、とにかくパースの外食は、高い。
高いうえ、「この値段でこの料理?」と思うものも、多いです。
おまけに、子ども達にとっては食べ慣れない物はやっぱり食べにくいよう。子どもの趣味に合う外食がなかなかみつからないのも悩みでした。

そんな事情も加味すると、家で作る方がだんぜん安いし、家族の好みに合わせて作れる!
野菜もたくさん食べられるし、結局、おいしい!

・・・という結論に達してしまうのです。

そんなわけで、「この食材はどう使うのだろう?」という疑問があるたびに、ネットで調べたり、料理マガジンを読んだり、時にはお店の人に聞いたりして、色々と試行錯誤をしていきました。

 

海外の人にも日本食は身近な存在

私がパースに来て、もうひとつ食に関して驚いたこと。 それは、思っていた以上に、こちらでは日本食が人気だ、ということでした。

たとえば、ショッピングセンターには必ずフードコートがあるのですが、その中にはほぼ必ず、お寿司やうどんやカツ丼などを扱っているお店が入っています。

スーパーのお惣菜売り場にも、のり巻きはよく売っています。

Teriyaki、Sushi、 Tempra、Ramen,、Yakitori、 Bento、Miso などなど、英語として浸透している言葉もたくさんあります。

しょうゆ、うどん、のり、など和食の食材は、WoolworthやColesといった大手スーパーでも売られていて、比較的買い易い状況であることに、驚きました。

また、パースシティ周辺には日本食材を扱っているお店がいくつかあり、そこでは日本から輸入されたものが色々と売っています。 「マヨネーズ」「中濃ソース」「かつおぶし」「だしこんぶ」「料理酒」「みりん」「しょうゆ」「ぽんず」etc・・・
というわけで、とりあえず一通り、「和食」が作れる調味料や材料は、こうしたお店に来れば、手に入れることができます。

ですが、やっぱり日本の感覚からすると、高い。
それに、日本にいた時は、原発事故の影響が気になっていたため、食材を買うにも必ずメーカーや原材料の産地を確認していましたが、こちらで売っている物は「Made in Japan」だけで詳しいことはわからないし、内容を一つ一つ確認することも困難です。

気をつけて探してみると、オーストラリア産で、しかも和食に使える食材・調味料が、色々とあることがわかりました。

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また、海外のものであっても、意外と日本で作っていたような料理に使えるものがあることもわかりました。

さらに、オーストラリアは食材が大変豊富であり、米、小麦、大豆から、野菜・果物まで、種類豊かな食材をローカルで生産していることは、魅力的だと思いました。
先に挙げたような、日本では馴染みのなかった野菜も地元で生産されていて買いやすいし、一方「もやし」「だいこん」「しょうが」なども、オーストラリアで生産されています。

 

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また、逆にパースは移民が多いため、世界各国の食材やスパイスが手に入りやすく、東南アジアの料理に使われる野菜などもローカルで栽培されています。
日本にいた時よりも、そうした新しい料理にチャレンジする機会は得やすくなりました。

 

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そんな中で、日本の時と同じようにはいかないけれど、逆にオーストラリアならではの意外な発見をみつけていくことは、私にとって予想外の楽しみでした。

そんなふうに、『日本産』のものを使わなくても、こちらで手に入れやすい食材を利用して、自分や家族が日本人の味覚でおいしく食べられる、そんな日々の家庭料理を研究していくことが、だんだんと自分の中で大きなポジションを占めていくようになりました。

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毎日のごはん作りから世界を見てみよう

私は、この過程の中で得た自分の経験や知識のいくつかを、これまでGITSのブログの中で紹介してきました。
それらの記事は、ありがたいことに、多くの方に読んで頂き、特に食に関する記事については、「参考になった」「私も作ってみようと思った」「作ったらおいしかった」という声もいただきました。本当にうれしいです。

海外で暮らす日本人にとって、日々の食生活の問題は大きいですよね。
パースであれば、パースにある材料で、けれど日本人の好みに合う味で、おいしく食べられるものが簡単に作れたら、海外生活の負担感もきっと変わるでしょう。

・・・もしかしたら、異国での生活は、もっともっと楽しくなるかもしれない!!

私自身、いつも色んな方のレシピや情報を参考にさせてもらってきたし、それでとても助かってきました。だから逆に、自分のそうした経験が他の人達にも役に立てるとしたら、本当にうれしい。
いつもそんなふうに思いながら、GITSのブログの一部として、パースでの生活全般についての記事を書いてきました。

が、やはりもっと食を中心に、『(特にファミリーで)生活する』という視点を前面に置いた、海外生活体験記が書けたらよいのではないか、と考えるようになりました。

それが、この『パースで手作りざんまい』を立ち上げたきっかけです。

このブログでは、単なるノウハウや情報だけではなく、私自身がパース生活道半ばの人間として、毎日の出来事の中で感じたこと、学んだことを素直に書いていきたいな、と思っています。

日本と西オーストラリアの食事情の違い・・・それらは些細なことかもしれませんが、私にとっては日本とは異なる世界に触れる一番身近な入口でした。
今まで当たり前だったことが、まるで当たり前じゃない、世界。 それがどんなに受け入れがたいものであっても、人は誰しも、食べることを欠かせないのです。

パースに住む日本人の方々をはじめ、これから海外生活を始める方々に、少しでも役に立てたらうれしいしです。

そして、日本国内にいる、海外生活に興味のあるみなさんに、少しでもパースでの生活の雰囲気を伝えられたらいいな、と思っています。

 

※2016年5月26日 当ブログからの関連記事リンクを追記しました。


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Chieko
2013年より、西オーストラリア・パース在住。2017年永住権取得。
8歳の息子、15歳の娘、夫と4人暮らし。

オーストラリアをテーマにしたライター。得意分野は、食、生活、子育てに関すること、子連れでの観光・旅行(キャンプ)。
趣味は料理・ガーデニング・DIY・音楽。

オーストラリア発の自然派石けん&スキンケア製品を日本へ直送する通販サイト ISOLATED LAND を運営しています。

オーストラリア生活で私が学んできた英語のことと、大人の英語勉強法についてつづるブログ「話す英語。暮らす英語」も更新中。

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