西オーストラリア南西部をめぐる家族キャンプ(4)。神秘的な森の町ペンバートン。

最終更新日時 : 2016年3月16日

西オーストラリア南西部を家族でめぐる、夏キャンプの旅。第4弾。
前回は、アルバニーからデンマークを経由し、海から森の中へと移動してきた道中を書きました。

西オーストラリア南西部をめぐる家族キャンプ(3)。海と森を探検、デンマークの旅。

今回が最終回です。

最後の目的地、ペンバートン(Pemberton)という町の周辺を、1日半かけてめぐりました。

 map2

 

ひたすら森・・・ペンバートンの観光ポイントは?

ペンバートンは、Karriという木が生い茂る、広大な森に囲まれた町です。
パースからは、約300km南。
人口1000人程度の、小さな町です。

20世紀初頭から、ペンバートンではKarriを利用した林業が盛んだったようです。
ですが現在は、林業も継続して行われていつつ、観光の町としても力を入れているようですね。

ペンバートンを訪れた時は、天気にはとても恵まれ、気持ちのよい旅行ができました。

訪れたポイントは・・・

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◆Pemberton Tramway

ペンバートンでは、かつて木材を運ぶために使われていた鉄道路線を再利用した、観光用のトラムが走っています。
森の中を、1時間半かけて往復します。

乗り物が大好きな息子のために、このトラム(Pemberton Tramway)に乗ることにしました。

乗り場は、ペンバートンの中心部から、すぐ近く。

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小さな駅舎の中で、チケットを売っています。

トラムは、月~土曜日、午前と午後の2回運行。チケットは、家族で$72でした。
くわしくは、Pemberton Tramway Co.の公式ウェブサイトでチェックできます。


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個人的には、トロッコ電車?と言いたくなるような、小さくてかわいらしいトラム。
意外にも、観光客でにぎわい、3両連結がほぼ満席状態になりました。

駅を発車すると、すぐに線路を越えて、製材所(Saw mill)が見えます。
たくさんの、丸太に加工された材木が見えました。
それを過ぎると、Karriの森の中へ突入です。

途中、いくつかの小さな橋を渡りました。橋の上では、少しの間停車してくれます。

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あたりは静かで、うっそうとした深い森の中です。。。
なんだか神秘的ですらあります。
まるで、ジブリの映画にでも出て来そうな風景???

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途中、橋の上の線路を修理?している人達に会いました。
こんな森の中まで、工事道具を持ってどうやってきたんだろう?
きっと、作業用の道があるんでしょうが、不思議でした。

さらに途中で、電車が止まりました。
電車を降りて、30分ほど?散策の時間がありました。

道をたどっていくと、小川がありました。

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なんだか、ここはオーストラリアとは思えないような・・・むしろ日本にいた時に遊びに行った川を思い出してしまいました。


こんなふうに、普段はなかなか足を踏み入れられないような森の中を、トラムでゆっくりと進んでいきました。
Karriの木々は背が高く、夏でも日光を遮って、みずみずしい森の香りとひんやりする風が心地よかったです。

途中で、運転手さんが子ども達を運転室に呼び、警笛を鳴らさせてくれる、というキッズ向けサービス(笑)もありました。
これは大人気でしたね~。

当の息子は、喜んでいたかというと・・・電車の車輪がキーキー言う音と、警笛の音がうるさすぎたらしく、「早く降りたい」と言われました(苦笑)。
こちらの思惑通りに行かないのが、子どもってもんですね。


運転手さんが、電車を走らせながら色々と説明をしてくれていたのだけど、英語が聞き取れないのと、電車の走る音でうるさいのと、息子に話しかけられるのとで、あんまりよく理解できませんでした・・・あー、聞き取れたらもっと楽しめただろうなぁ!


けれど、全体的にペンバートンというのは、本当に森林資源が豊富なところなんだなーということは感じました。

途中、線路沿いに建っている家々は、ペンバートンで採れたKarriの木で建てられたものだそうです。

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西オーストラリアでは、通常、家といえば圧倒的にレンガ造りなんですね。
ところどころ、木材が使われることはあっても、メインはレンガです。
だから、このような木で作られた家というのは、西オーストラリアでは珍しいんじゃないか、と感じました。
日本では、逆に木造建築の方が一般的ですが。

 

◆Big Brook dam

ペンバートンの町から程近いところにある、Big Brook Dam
ペンバートンに水を供給するダムとして1986年に作られたそうですが、ピクニックやスイミングも楽しめる場所になっています。
やはり、Karriの深い森の中にある湖です。


私達は、キャンプ最終日の朝に訪れたのですが、少し時間が早かったためか、あたりには誰もいませんでした!!

車を駐車場に止めて、森の中をちょっと歩くと、すぐに視界が開け、湖が見えてきました。

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karriの森の深緑と、湖の濃い青のコントラストが、本当に美しい・・・!

息子は早速、水に突入~。

辺りには、ピクニックテーブルやバーベキュー設備もあり、トイレもあって、ファミリーで一日ゆっくりと過ごすには本当によさそうでした。

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kookaburra(ワライカワセミ)や、色んな鳥の鳴き声が聞こえる他は、本当に静か。
なんていうか、まるで「秘密の湖」に迷い込んだみたい!

・・・と浸っているうちに、ちらほらと人がやってきました。

家族連れが多く、水着で泳ぐ気マンマンの人達や、カヌーを持って来ている人達で、あっという間にいっぱいになりました。

うちも、息子は水着に着替えて水遊びを始めましたが、私は寒くて、泳ぐことはできませんでした。
砂の上に座って日光浴をしていましたが、それでちょうどよかったくらいです。


時間の都合もあって、小一時間ほどでその場を去りましたが、ピクニックの準備をしてくれば、一日のんびり過ごせそうな場所でした。

また、ここでは釣りも楽しめるそうです。
が、川・湖など淡水での釣りは、西オーストラリア州政府のライセンスを取らなければならないとのこと。
ライセンスは1年間有効で、大人年間$40。(詳しくは WA州政府のページRecreational fishing licences を)

というわけで、今回はあきらめました。

ただ、私としては、この絵画のようなBig Brook Damの景色を見れただけで満足でした。

 

◆Mountford winery

ペンバートンにも、いくつかワイナリーがあります。
私と夫で、ぜひ訪れてみたいと思っていたワイナリーがあったのですが、あいにくCLOSEDでした。

そこで、車を走らせながら偶然みつけたのが、Mountford winery
オーガニックワインとサイダー(りんごのお酒)と造っているWinery&Cidery とのこと。
せっかくなので、立ち寄ってみました。

ひろーい農場の中に、ぽつーんとある一軒家のようなワイナリー。
中で、お店の女性が対応してくれました。

その女性によると、ここは家族経営の小さなワイナリーだそうです。
ワインを一通りテイスティングさせてもらいました。

白ワインは2種類ともほどよい味で、おいしいと思いました。
特に、Suavignon Blanc(ソーヴィニヨン・ブラン)はまろやかで、飲みやすかったです。

また、このワイナリーの特徴は、Cabernet Franc(カベルネ・フラン)というワインを作っていることだそうです。
Cabernet Francというブドウは、赤ワインの中で大変ポピュラーなCabernet Sauvignon(カベルネ・ソーヴィニヨン)という品種の、親にあたる品種だそうです。そして、この辺では、カベルネ・フランを栽培しているワイナリーは少ないそうです。

私達も、カベルネ・フランというのは初めて見ました。

カベルネ・ソーヴィニヨンはしっかりした味のある、濃い感じの赤ワインだと思うので、その親だからもっとガツンと来る味なのかと思ったら、、、意外としつこくなく、渋めの香りはあるけれど飲みごごちは思ったより軽めで、驚きました。

印象に残ったこの2本をおみやげに買って帰りました。

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NASAAによるオーガニック認定のラベル。

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また、サイダーも試飲しましたが、甘すぎずさっぱりしていて、おいしかったです。

対応してくれた女性が、とてもフレンドリーで素晴らしく、ほっこりした気持ちでこのワイナリーを後にしました。

 

キャンプサイトの思い出は?

ペンバートンの旅は、もちろんペンバートンでの観光そのものも楽しかったですが、何より重要だったのが、キャンプサイト。

やはりキャンプが楽しいものかどうか、も、旅の思い出には深く関わってきます。

ペンバートンめぐりの間に滞在した、Quinninup Eco Tourist Parkというキャンプサイトは、豊かな自然を満喫しながらも、ファミリーで安心して過ごせて、本当によいところでした。

特筆すべきは、やはり動物たち。

前回の投稿で、少しだけ触れましたが、夕方になるとカンガルーエミューが姿を見せました。

後で、子ども達が教えてくれたのですが、夕方におじさん(どこの人か不明)が、パンをいっぱい持って、子ども用の遊具のある場所に現れるんだそうです。

そして、
「カモン、スイートハート!」
とか言いながら、カンガルーたちにあげていたらしいです(笑)。
エミューも食べるらしい。
そういう意味では、半野生?ですかね。

うちの子達も、他の子達も、おじさんに混ざって一緒にパンをあげたりして、楽しんだみたいです。

娘は、「カンガルーがボクシングで闘っているところを動画に撮った!」といって、喜んでいました。


また、朝起きてテントを出たら、エミューが目の前にいた!なんてことも(笑)。

オハヨウゴザイマース。

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私は、エミューの声(?)を初めて聞きました。
ポンポンポン・・・って、太鼓のような?排水口から空気が抜ける時のような?音がするんですね~。

彼らはかなり人に慣れているようでしたが、食べ物などはテントの外に置きっぱなしにはできないなーと思いました。
やっぱり結構大きいので、本気で攻撃されたら、ちょっとコワイですよね。

他にも、野ウサギや、ワライカワセミなどもたくさん間近に見ることができ、飽きることがありませんでした。

夜はとても静かで、私は疲れ切って毎晩9時には寝てしまったけど、夫と娘は夜中に満点の星空を眺めたそうです。
天気も穏やかだったせいか、夜もぐっすり寝られて、全体的にすごくリラックスして過ごすことができました。

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それなのに、値段は3つのキャンプ場の中で、一番安かった!!

このキャンプ場は、また季節を変えて、ぜひ来てみたいな~と思いました。


キャンプの旅を終えて・・・

こんなふうにして、5泊6日のファミリーキャンプの旅が終わりました。

最初は、「どうなるんだろう・・・」と不安になるような始まりだったけれど、最後に向かうほど予想以上に楽しい旅行になっていったように思います。私自身のこの一年も、そんな年になるといいなぁ~、なんて。

1月1日の朝、テントの外で、家族で朝ごはんを食べながら、

「あ、そういえば・・・あけましておめでとう~」と言い合ったことが、楽しい思い出です(笑)。


旅行中、特に印象に残ったのが、寒かったということ。

特に朝晩は、「本当に今、真夏?冬の間違いでは?」と思うくらいに冷えました。
パースに戻ってきて、あまりの暑さにビックリしました。
パースと、この西オーストラリア南西部との気候の違いを、肌で感じました。

本当は、一度くらい南極海で泳いでみたかったけれど、ちょっと寒すぎました。いつかのお楽しみにとっておこうと思います。

ただ、避暑という意味では、本当に涼しく過ごせてよかったです(笑)。
暑い暑い~と言いながら、インド洋に面した開放的なビーチで過ごすのも、夏らしくてよいけれど、ちょっと神秘的な自然の風景に身を浸しながら過ごす、涼しい夏もまた味わい深いものでした。

西オーストラリア南西部、またぜひ行きたいです。


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Chieko
2013年より、西オーストラリア・パース在住。
7歳の息子、15歳の娘、夫と4人暮らし。

オーストラリアをテーマにしたライター。得意分野は、食、生活、子育てに関すること、子連れでの観光・旅行(キャンプ)。
趣味は料理・ガーデニング・DIY・音楽。

オーストラリア生活で私が学んできた英語のことと、大人の英語勉強法についてつづるブログ「話す英語。暮らす英語」も更新中。
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