シャークベイの水族館、そしてキャンプの面白さとは…?弾丸キャンプ旅の記録【2】

シャークベイでストロマトライトを見る!という目的のために、イースター4連休に2泊3日のキャンプ旅行を計画した、私達家族。

ストロマトライトを訪れた時の様子は、前回のブログをご覧ください。


そう、「生きた化石」と呼ばれる、ストロマトライト

現存する実物をこの目で見られること自体が、とっっっても貴重な体験です!

 

・・・それはわかっている。

でも、正直子どもにとっては、見てワクワクするような面白いものではありません。

だって、石だもん。動かないし(笑)。


そこで、私達はストロマトライトを見た後、シャークベイにあるという「水族館」に行って見ることにしました。


見どころのない観光地?シャークベイ

シャークベイ。

その大部分は、自然保護区や国立公園となっています。4WDでのみアクセス可能、という場所も多くあり、丸腰の旅行者が気軽に足を踏み入れられる場所は、実はたいへん限られています。

シャークベイといえば、西オーストラリアの有名な観光スポットの一つとして知られていますが、実は日本人の感覚でいう『観光!』『レジャー!』『見どころ!』的なスポットは、ほとんどない・・・と私は思ってます(笑)。

あるのは、ただただ圧倒的な大自然


日本人の皆さんでも知っているような、観光地として楽しめる場所と言えば、ストロマトライトの他、モンキーマイア(Monkey Mia)や、シェルビーチくらいでしょうかね。

モンキーマイアは確かに観光地化されていて、施設も整っており、滞在するには良さそうな場所です。が、そこを一歩出たら『子連れで行って楽しめる♪』なぁ~んて場所は、海水浴以外にはない!と考えてよいでしょう(笑)。


ところが・・・そんな、そんなシャークベイに、「水族館」があるらしい!!


というわけで、ストロマトライトを見るだけじゃ物足りないであろう子ども達のために、『Ocean Park Aquarium』という水族館に行って見ることにしました。

ついでに・・・なーんて思っていたけど、実はストロマトライトの場所から水族館までも、100km あります。

遠い~・・・。

 


地面の形が見渡せる・・・そしてどこまでも続く、地平線。

時速110kmで爆走しているはずなのに、全然走っている感じがしない!

日本だったら・・・100km走る間に、いったい何軒コンビニがある?スーパーがある?トイレがある?

まるで別世界、なんです!

 

これこそが、シャークベイの偉大なところ。

こういう中に身を置いてみると、本当に人間って傲慢だな、、、と思ってしまいます。

地球も自然も、「自分たちのためにある」って、なんとなーく思っている。

でもこういうところに来てみると、圧倒的に人間は小さくて、無力。人間はたくさんのものを作り出して来たけど、その代り、トイレや、ちゃんと加工された食べ物や、キレイな飲み水や、着るものがなければ、この自然の中で生き延びて行けない弱い生き物になってしまった・・・んですよね。

前回の記事でも書きましたが、初めて光合成によって酸素を生み出すバクテリアが誕生したのが、約30億年前。

そこから、今私達が依存している「酸素を含む大気」が作り上げられるまで、およそ10億年ほどかかりました。

10億年。

そして今、私達はこの「大気」なしには生きてはいけません。

人間は所詮、長い長い歴史の先っぽにちょこんと生まれ、地上の限られた場所で、限られたスタイルでしか生きられない、とっても弱い生き物。

地球の法則はもっともっと力強く、スケールが大きく、膨大な年月をかけて築き上げられてきた、強固なものです。人間は、逆らう事なんてできないし、身を守るために右往左往するしかない、はかない生き物だってこと・・・。

この「何もない」雄大なシャークベイの景色を見ると、私はそんなことを考えます。

そしてその事実を「実感」する時、なぜか私はホッとするんですよね。


シャークベイの小さな水族館

広大なブッシュランドの中を車でつっぱしって、ようやく『Ocean Park Aquarium』にたどり着きました。

   
周りにはやっぱり、水族館以外なーんにもない(笑)。

…でも、4連休だからか、駐車場には結構車が停まっていました。

水族館はツアー方式になっており、人数にもよるのでしょうが、1時間に1回くらいの頻度で行われているみたいです。
専属のガイドさん(おそらく飼育員の人)が、水槽を回りながら細かく説明をしてくれます。

水族館自体は、、、小さい(笑)。

大きめの水槽が3つほど、あとは小さい水槽がいくつかある、という感じです。

これは、Pink Snapper などのシャークベイ周辺の魚を飼っている水槽。
Pink Snapper は絶滅が懸念されており、保護の対象になっているとか。。。


また、モンキーマイアなどで発見された、健康状態が悪いウミガメを、保護・飼育し、海に返すという活動も行っているそうです。


この水族館の一番の見どころ(らしい)は、屋外の広い水槽に飼育されている、サメ。
レモンシャーク(lemon shark)というサメが、一番大きかったです。

ガイドさんが観光客の前で、大きな魚の頭(エサ)を吊り下げて、サメに給餌します。

ただ、私達が行った時は、もう午後の遅い時間帯だったので、サメ達も飽き飽きしていたのか、スルーしてました(笑)。

 

入場料が大人一人$25。家族4人でファミリー割引になっても$77したので、入場料の割には・・・という感じでしたが、息子はとても知的好奇心が満たされたようで、満足していました。

まあ、よかった。

こういう感じの水族館って、なかなか日本にはないですね~。

日本の水族館は展示がとても凝っているし、規模も大きく、イルカやアシカのショーなどもあって、全体的に見て楽しい。しかし、飼育員さんに直接話を聞いたりするチャンスは、あまりないですね。

それに比べると、この水族館はちっちゃいですが、水槽一つ一つをガイドさんが時間をかけて説明してくれて、これだけの水槽を回るのに1時間近くかかりました!その間、ガイドさんにカジュアルに質問したり、ちびっこ達も即席のクイズに答えたり、参加者はみな楽しんでいました。

 


あと、シャークベイといえば、野生のジュゴンの生息地としても有名です。

私は以前、「シャークベイの水族館でジュゴンが見られる」と聞いていたのですが、ガイドさんに聞いたところ、Marine Safariというツアーに申し込むと、船で海に出て、ジュゴンを含む海の生き物を観察することができるそうです。

「ジュゴンは大きいし、海草をたくさん食べるから、水槽では飼えない。」

と言われました。なるほど、それはそうですよねー。

野生のジュゴンの泳ぐ姿を見たい方は、ツアーを申し込むと良さそうです。($175/大人 ~)

詳しくはこちら - Ocean Park Aquarium  Shark Bay – 公式ウェブサイト


水族館を出て、慌てて350kmの道のりを(遠い!)ノーザンプトンへ戻ります。

キャンプ場に着いたら、もう真っ暗でした。

 

武力より大事なこと・・・キャンプで学べること。

翌朝にはテントと荷物を片付けて、ノーザンプトンのキャラバンパークを出発し、無事に帰宅。

2泊3日なんて、本当にあっという間でした!

 

シャークベイは、地図で見ると小さいけど、実際はすっごく広い。

シャークベイの入り口(1号線との分岐点)から Francis Peron 国立公園の先までは150km以上あるし(東京-静岡間と同じ距離)、外側の半島のUseless Loopまで行っても、また同じくらいの距離があります。その先のDirk Hartog Island という島では、船で渡ってキャンプもできるらしい!

いつか、シャークベイ・エリアを何日かかけて回ってみたいです。

 

キャンプ自体にはだいぶ慣れてきた我が家。

子ども達も成長してきたため、ずいぶん段取りよくこなせるようにはなってきました。


今回の旅行で面白かったのは、やはり日本人の知り合いとバッタリ!遭遇したこと。
と言っても、正確にいうと「夫の知り合い」で、私自身はお会いするのは初めての方でしたが、ブログの感想を直接聞かせてもらえてうれしかったです。おもいがけない出来事でした。

また、我が家はビールをいただいてしまったし、彼らがテントのペグが足りなかった時は、我が家のを使ってもらいました。

こんな「助け合い」も、旅の素晴らしいところ!


彼らはカップルで旅行に来ていて、3泊しながらカルバリ(Kalbarri)を訪れると言っていました。カルバリも、とっても景色が美しい町です。

※カルバリについては、こちらの過去記事を。

海は最高に澄んで美しく、、、一方、陸地の方に行けば、カルバリ国立公園にはNature’s Windowなどの自然美の見どころも豊富。観光地としても人気です。

私達もまたいずれ、じっくり訪れたいと思っている場所です・・・。


前回このキャラバンパークに泊まった時は、人気がなく、ガラガラだったのに、今回は人が多くてにぎわっていました。

特に、韓国人や中国人のグループがいたため、自分達も含め、アジア人率が高かった~(笑)。

ノーザンプトンという、西オーストラリア中西部の超マイナーな田舎町であることを思うと、なかなか面白く感じました。


調理場で会った中国人の女性と、「どこから来たの?」と立ち話したり。。。


うちの隣にテントを張っていたのは、コロンビア×ペルー×イギリス人のグループ。
なぜか、スイカを分けてくれた(笑)。

あちらの男の子兄弟と、うちの息子で、気が付いたらとても仲良く遊んでいました。


あと、真っ暗な中夕ご飯を食べていたら、知らない白人のオジサンがライトを貸してくれたり。

別のグループのオージーのおばさんが、「私は大阪から来たボーイスカウトを受け入れたことがあるのよ~」と話しかけてくれたり。


・・・こういうのが、キャンプ旅の面白さ(^^)


ちょうどその頃、ネットのニュースでは「北朝鮮が核実験か?」「アメリカが北朝鮮に軍事行動を起こすか?」といった報道があり、日本国内でも懸念する声がありました。

国家間では、なぜかこんな形で問題を解決しようとするけど・・・。

時に不意のトラブルも起きるキャンプでの旅は、互いに譲り合い、助け合い、不便を乗り越えていくことが必要不可欠。
人種や国籍でいがみ合っているなんて、ぜんぜん楽しくないし、解決にならないのです。

武力で威嚇し合うより、声をかけあうコトの方が、ずっと大事。

海外で出会った外国人同士、個人同士ではちゃんとわかっているんです。人間は知恵があり、思いやりや寛容さがあり、ちょっとコミュニケーションを工夫することで誤解やすれ違いを解決することができます。

そして最終的にそっちのスキルを磨いた方が、より旅を、人生を、楽しめる!


キャンプは不便なことも多いからこそ、知らない人とのコミュニケーションや助け合いの方法を学ぶ、よい場所なんじゃないかなーと思います。


というわけで、シャークベイの旅は慌ただしかったけど、なかなか面白いキャンプ旅行となりました。

とにかく、今回は車が壊れず、予定通り無事に帰ってこれたのが、何よりよかったです!!


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Chieko
2013年より、西オーストラリア・パース在住。2017年永住権取得。
8歳の息子、15歳の娘、夫と4人暮らし。

オーストラリアをテーマにしたライター。得意分野は、食、生活、子育てに関すること、子連れでの観光・旅行(キャンプ)。
趣味は料理・ガーデニング・DIY・音楽。

オーストラリア発の自然派石けん&スキンケア製品を日本へ直送する通販サイト ISOLATED LAND を運営しています。

オーストラリア生活で私が学んできた英語のことと、大人の英語勉強法についてつづるブログ「話す英語。暮らす英語」も更新中。
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