海外にいても、ゴマは家庭料理の必需品-いりごまの作り方

先週の土曜日は、天気予報では「午後からStorm」と言われていました。
午前中は天気がよかったので、「ホントに嵐になるの~?」なんて家族で言っていたのですが・・・

午後になって、急に雲がもくもく。

空が暗くなってきたな~、と思いながら、外を見ていたら、雷が鳴り始め、どこからともなく、「ざーーーー」というような、「がーーーー」というような音が聞こえてきました。
「これ、何の音???」

その音がだんだん近づいてきて・・・

バラバラバラバラ!!

と降ってきたのは、なんと、雹!!

hail

鉢植えの中におっこっている丸い白い粒が、ひょうです。
すごい勢いで降ってきて、本当にびっくりしました!

息子は、怖がって泣きそうになりながら、耳を塞いでいました。

あー、家にいて、よかった。

すぐに雨に変わりましたが、うちからちょっと離れた場所でも、雹がつもるくらいに降ったところもあったり、全然降らなかったところもあったり、と、ずいぶん様子が違ったようです。

先週は35℃まで上がったのに、今週は最高気温20℃台の涼しい日が多い予報。

夏と冬を行ったり来たり、という感じのパースです。

 

海外で、いりごまのおいしさを知るなんて

 

日本にいた時は当たり前に手に入ったもの・・・パースでは売っていない物。
パースでは当たり前に売っているもの・・・日本ではあまり見かけない物。

面白いことに、それは時に、コインの裏と表のような関係です。


日本の家庭料理では、『ごま』はよく登場する素材ですよね。

ほうれんそうのごまあえ、きんぴらごぼう、酢の物。
炒めものの仕上げに、サラダのドレッシングに、麺類のトッピングに・・・etc

ゴマの風味と食感は、料理を引き立てます。


日本ではごまはどこでも手軽に買えますが、よく考えてみると、日本のスーパーで普段見かけるのは、「いりごま」「すりごま」がほとんどです。
なぜなら、日本の料理では、ごまを生で食べることはありません。
ごまは、生の状態では外皮が硬く、消化吸収ができないそうですし、また香りや食感も、炒ったりすったりした方が断然おいしいからだろう、と思います。

料理に使うなら、あらかじめ炒ってある「いりごま」や、さらにそれをすってある「すりごま」が便利だし、私も日本では長年、そうしたものを買っていました。
むしろ、日本では「生のごま(洗いごまというらしいですね)」が売っていることの方が、めずらしいと思います。
私自身の目が行かなかったせいかもしれませんが、普通の身近なスーパーで、生のごまが売っているのを見かけることは、ほとんどなかったように記憶しています。


パースでも、ごま(sesame seeds)は売っています。
Woolworths、Colesといったスーパーマーケットでも、調味料コーナーや健康食品系のコーナーで売られていたりします。

ですが、「いりごま」なんて気の利いた物ではなく、基本的にです。

オーストラリアのレシピを見てみると、生のままパン生地やクッキーにトッピングして焼いたり、フライパンで軽くローストしてアジア風の料理にトッピングしたり、テリヤキチキンにトッピングしたり、、、って感じで使われているようです。

 “sesame seeds toasted”(いりごまのこと)として売られている場合もあるかもしれませんが、少なくとも日本のように一般的ではない感じ。

 

それで、仕方なく、生のごまを買ってきて、自分で炒ってみることにしました。

ごまを炒る、ということに、私はパースに来て初めて挑戦したわけですが・・・やってみたら、これが驚きのおいしさ!

この香ばしさは、今まで使っていた「いりごま」「すりごま」とはまったく違いました。
とても豊かな香りです。

炒りごまの香りって、こんなにいいものだったんだ・・・

これは私の中で、予想外の発見でした。
日本に住んでいたら、わざわざ生のごまを買って炒ろうなんて、思いもしなかったかもしれない。。。


そして、どんなにおいしいものでも、作るのがたいへんだと続かないものですが、ごまを炒るのは、想像していた以上にカンタンでした。

所要時間10分弱。
ちょっとコツがいるのと、炒っている間は目を離せないのが、注意事項ですが、小さな片手鍋一つで簡単にできるのです。

今では、いりごまは我が家の常備調味料の一つとして、常にストックされています。


ちなみに、パースで見かけるのは、白ごまが多いです。
白ごまは、先にも書いたように、普通のスーパーマーケットでも手軽に買うことができます。

白ごまに比べ、黒ごまはちょっと珍しいですね。

私は、

KAKULAS BROTHERS 183 William St, Northbridge WA 6003 
KAKULAS SISTER (Fremantle店) 29-31 Market St Fremantle WA 6160
KAKULAS SISTER(Nollamara店)90 Hillsborough Drv Nollamara WA 6061

で黒ごまを買っています。


(私の買った時の記憶ですが、)原産国インド。

sesame1

 

ごまの炒り方レシピ

 

ごまの炒り方は、レシピにするほどでもないのですが、一応手順に沿って以下にまとめます。

ネットでごまの炒り方を検索すると、人によって時間や火加減など、結構いろいろです。
ここでは、私自身が実際に何度もやってみた中で、やりやすいと思った方法を紹介しようと思います。

1回に炒るのは、50~60gかそれより少ないくらいがやりやすいです。

 

いりごまの作り方

By Chieko 公開: 10月 20, 2014

  • 出来上がり量: 50~60g
  • 調理時間: 10 分

生の白ごま(sesame seeds)を自分で炒っていりごまを作ります。

材料

  • 白ごま(sesame seeds) 50-60 g toastedでないもの

作り方

  1. 小さい片手鍋にごまを入れ、中火~弱火にかける。 木べらでかきまぜ続ける。
  2. 数分くらいしてくると、下の方のごまが茶色く色づいてくる。色づいてくると、焦げが回るのが早いので、時々火から離したり戻したりしながら、鍋をゆすり続ける。様子を見ながら火を弱めてもよい。
  3. 好みの炒り加減になったら、器にあけて冷ます。 右側は元の(炒っていない)白ごま。 私は10分くらいかけて深めに炒るのが好きです。

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本当は、ごまは食べる時に食べる分を直前に炒るのが一番よいのでしょうが、ちょっと使いたいだけなのにいつもいつも炒ってはいられないので、私はこうして時々50gくらいをまとめて炒って、ふたがきちんと閉まる容器に入れて置きます。

こんなふうに、麺類にパラパラッとトッピングしてみたり・・・

sesame3

スープや野菜炒め、サラダのドレッシングに入れたりして使います。

 

黒ごまは、白ごまのように色を見て焦げ具合を判断することができないので、ちょっと炒るのが難しいです。

なので、最初は白ごまでやってみて、火加減や時間がわかったら、それと同じ要領で黒ごまをやるとよいです。

黒ごまは、やっぱり塩といっしょにごはんにパラッとかけて、「ごましお」。
我が家では、これが一番出番が多いです。

sesame4

お弁当のごはんにも、コレがないと!

 

黒ごまは、また白ごまと違う風味で、炒ると格段に香りがよくなります。
本当になんていうか、深みのある独特の香ばしさなんです。とてもおいしいです。

 

すりごまを作るには

炒ったごま、やっぱり「すりごま」にしたいですよね!

手軽にごまをする道具として、定番はやっぱり「すり鉢」でしょうか。

suribachi

でもこういうの、残念ながらパースではあまり売っていません。

これは、日本で買ったものです。

 

パースの調理用品ショップで「すり鉢」を買うとすると、

mortar

こういう、石造りのものが売っています。
Mortar(すり鉢) & Pestle(すりこぎ) というらしいです。
スパイスやハーブなどをすりつぶす時に使うらしいです。

 

また、これは我が家の秘密兵器(笑)!
日本の親戚から送ってもらったものですが、

surigoma

手打ちうどんやさんにあるような、このごますり器。

逆さにして、つまみをグルグル回すと、すったごまが出てくるヤツ。

これが(あくまで私の好みですが(笑))すっごく重宝しています!
とっても簡単にすりごまができちゃう(笑)。

すり加減を自分で加減できないのが難点ですが、そんなの気にしない!ってくらい、便利。

すりごまがあると、しょうゆと和えてごまあえにしたり、中華風のサラダにたっぷりふりかけたり、ゴマダレ風の野菜炒めにしたり、と、バリエーションが広がって本当に便利です。

 

ところで、英語版WIKIPEDIAによると、日本は世界一のごま輸入国なんだそうです(2010年)。
それだけ、日本の料理にごまの風味は欠かせない、ということなんでしょうね。

また、オーストラリアでは、ごまは抗酸化物質が豊富でヘルシーな食材として認知されている反面、特に子どもにおいては、重篤なアレルギー症状を引き起こす可能性がある食材として、注意喚起がなされています。

 


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Chieko
2013年より、西オーストラリア・パース在住。2017年永住権取得。
息子(小学生)、娘(ハイスクール)、夫と4人暮らし。

オーストラリアをテーマにしたライター。得意分野は、食、生活、子育てに関すること、子連れでの観光・旅行(キャンプ)。
趣味は料理・ガーデニング・DIY。

オーストラリア生活で私が学んできた英語のことと、大人の英語勉強法についてつづるブログ「話す英語。暮らす英語」も更新中。

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