夏を待ちきれないロッキンハムの海辺

今日のパースは、曇り空でちょっと肌寒い・・・ですが、昨日はとても天気がよく、最高気温は30℃でした。

そんな気持ちのよい土曜日のこと。
娘はお友達の家に遊びに行く約束をしていたので、午前中送り届けた後、息子と夫と3人で、プチ旅行に行きました。

行き先は、Rockingham(ロッキンハム)。

 

マリンレジャーもよし、のんびり過ごすもよし、のRockingham

Rockinghamは、パースシティ中心部から南に約40kmのところにある、海沿いの町です。
すぐ近くにはPenguin Island(ペンギン島)があり、船で行き来することができます。
Penguin Islandについては、以下の記事もおすすめです。

GITS International : ペンギンアイランドはシーガルアイランドだった

Rockinghamの南側の海は、Shoalwater Islands Marine Parkとなっており、サンゴや、リトルペンギン・バンドウイルカ(bottle-nosed dolphin)・アシカ(sea lion)といった野生生物が住んでいるそうです。
私はまだ体験したことがありませんが、カヤックで小島を回ったり、周辺を船で巡って海の生き物を観察するクルーズもあるそうです。
また、ダイビング、野生のイルカと泳ぐドルフィンスイミングなどが楽しめる、マリンスポーツの場所として有名なところみたいですね。

けれど、そうした特別な装備がなくても、クルーズに乗るお金がなくても(笑)、Rockinghamは家族連れで過ごせる場所です。

我が家が行くRockinghamといえば、Rockingham Beachのこと。


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海沿いにカフェや飲食店、ショップが並び、ちょっとした食事ができますし、ビーチの手前には芝生のエリアが広がり、子ども達が遊べる遊具があります。大きな木々があるので、日陰もあるし、ベンチや無料のバーベキュー台もあります。
すぐ向こうの階段を下りれば、そこには柔らかい砂のビーチ。
入り江のようになっているので、波は比較的穏やかで、小さい子ども連れでも海水浴が楽しみやすいと思います。
公園まで戻ってくれば、トイレもシャワーも使えます。

ファミリーにとっては、すべてが揃っている、パーフェクトな場所!(笑)

昨日は、車に乗ってピクニックに行きたい、という息子のリクエストで、やってきました。

 

夏を待ちきれない人々でにぎわう海辺

Rockinghamビーチに行くと、必ず食べるのが、『Rockingham Beach Fish and Chips』(5 Rockingham Beach Rd Rockingham WA 6168)のフィッシュアンドチップスです。

Fish and Chipsのお店は、どこに行ってもありますが、ここのはフィッシュがおいしいと思います。

昨日も、ここでフィッシュアンドチップスをテイクアウェイして、向いの公園で3人でランチを食べました。

いい天気だったので、人がいっぱい!

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大勢で、キャンプセットを持ってきて食事や会話を楽しんでいる人達、バーベキューをしている人達。
家族やカップル、友達同士で、芝生の上に座ったり寝転んだりしている人達。

水着姿の人達もいっぱいいました。
いい天気だったけど、気温30℃は、まだちょっと泳ぐには寒いんじゃない?と思いましたが。

私達はフィッシュアンドチップスを食べて、その後、息子が遊具で遊ぶのに付き合いました。

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遊具のそばには大きな木があって、程よく日陰になっており、子ども達も涼しく遊べます。
この遊具の周りでは、親たちが、芝生の上に座ったり、持ってきた折りたたみイスに座りながら、子ども達をのんびりと見守っていました。

海を見てみると、11月の頭だというのに、結構たくさんの人が海に入っていました。
寒くないのかな~?
でも確かに日差しは強く、水は温かいのかもしれません。

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みんな、夏がやってくるのが待ちきれないかのように見えました。

また、海にはヨットやボートもたくさん見え、にぎわっていました。
ジェットスキーや、ジェットレブ?フライボード?(水の噴射によって垂直に飛ぶマリンスポーツ)をやっている人もいました。
そういうのを見るのも面白かったです。

この日は何の用意もせずに来たのと、娘を迎えにいかなければならなかったので、雰囲気だけ味わって帰りました。

 

夏は特別な季節

Rockinghamに限らず、パース周辺にはたくさんのビーチがあり、ビーチのそばにはたいていこのような公園がありますね。
芝生の広場があり、トイレとシャワーが必ずあって、屋根つきのイスとテーブルや、バーベキュー台があるところも多い。
そして、遊具があるところも多いです。
海で泳いで、芝生の上で休憩して、食べ物を食べて、また泳いで・・・
子ども達は、たっぷり海で遊んだ後は、遊具でひと遊び。

そんな風に、海辺で一日過ごすことができるようになっています。

 

ところで、パースにも一応、春夏秋冬はあります。

9~11月が春、12~2月が夏、3~5月が秋、6月~8月が冬。

冬を挟む5月~9月くらいまでは、雨が多い季節で、嵐もたびたびやってきます。

この時期は、気温は下がって、比較的過ごしやすいですが、パースではあまり楽しみがありません。
冬には、シティではスケートリンクやスノードーム(人工的に雪を降らせて雪遊びができる場所)が一時的に設置され、子ども達の人気を集めていましたが、やっぱり盛り上がりに欠けるような・・・

雨の季節は、西オーストラリアの小麦や農作物を育てるために、たいへん重要な時期ではあるのです。
でも、朝は日の出が遅く、暗くなるのも早い冬の季節。
屋内で遊びに行けるレジャー施設もあまり多くなく、週末は5時にはショッピングセンターも閉まってしまうパース。
冬はどうしても楽しみが少ない、と感じてしまいます。

日本なら・・・

春は梅や桜を見たり、ゴールデンウィークにはバーベキューやピクニック。
夏は海水浴やプールに行ったり、夏休みやお盆休みに旅行をする方も多いでしょう。花火大会や盆踊りも楽しみのひとつです。
秋は紅葉が美しく、郊外や山に出かけるのにちょうどよい。
そして冬は寒いけれど、スキーやスケートを楽しんだり、ゆっくり温泉で温まったり。そして何と言っても、クリスマスからお正月にかけては街も華やいで、ウィンドウショッピングも楽しいです。

一年の中で、季節ごとに行事があり、楽しみがあります。

夏の冷たいそうめん。冬の温かい鍋やおでん。。。こういった食べ物の味わい方も、日本の四季の中にあるからこそ生きてくる。
すべての季節が個性豊かで飽きることがない、それは本当に日本ならではだったんだなぁ、と、改めて思います。

 

ダイナミックな自然が特徴的な西オーストラリアでは、自然の中で過ごすことが最大のレジャーです。
ちょっとした公園に行っても、誰もがいつでも自由に無料で使えるバーベキュー台があり、天気のよい日には、キャンプ用のイスとテーブル、クーラーボックスを持って、人が集まっています。
公園と言っても、自然が豊かに保たれており、シティからそう遠くなくても、野生のカンガルーや野鳥が住む公園があったりします。
先にも書いたように、ビーチへのアクセスは素晴らしく、どこに行っても無料のトイレとシャワー、十分な駐車スペース、くつろぐ場所があり、誰でも気軽に海水浴を楽しむことができます。
「海の家」なんて必要ないのです。
そして海も砂浜も、自然がきちんと保たれており、とてもきれいです。

でも、雨が多くて寒い季節は、アウトドアには向きません。
海やキャンプを楽しむには、やっぱり夏!

さらにここでは、夏にクリスマスがやってきて、ニューイヤー・イブがやってくるのです。
子ども達にとって最も長いホリデーも、12月~2月にかけてです。

西オーストラリアでは、楽しみが夏に集中しているのです。
だからきっと、人々は冬の間はがまんして働き、無事に雨の季節をやり過ごし、そして夏になったら思いっきり楽しむ!
パースの人々にとって、夏が来るというのは一年の中で一番の楽しみなんじゃないかな、と思います。

というか、私自身が、今そんな風に感じています・・・。

夏の到来がワクワクする、というのは、こういう環境にいると本当によくわかります。

10月も後半くらいからは、キャンプ用品のディスカウント広告をよく見るようになりました。
我が家も、今年の夏は、キャンプに挑戦してみたいと思っていて、今は色々と調べたり、計画を練っています。

今年の夏は、昨年は行けなかった場所を訪れてみたいなぁ~。

 


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Chieko
2013年より、西オーストラリア・パース在住。2017年永住権取得。
息子(小学生)、娘(ハイスクール)、夫と4人暮らし。

オーストラリアをテーマにしたライター。得意分野は、食、生活、子育てに関すること、子連れでの観光・旅行(キャンプ)。
趣味は料理・ガーデニング・DIY。

オーストラリア生活で私が学んできた英語のことと、大人の英語勉強法についてつづるブログ「話す英語。暮らす英語」も更新中。

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