なぜ私達がオーストラリアの永住権をめざしたか。

しばらく更新できていませんでした。

この2週間、子ども達のスクールホリデーでした。

それも無事終わり、今週からterm3が始まりました!

というわけで、これを書いています(笑)。

ちなみに、オーストラリアでは、学校は4学期(term)に分かれていますが、さらに1年は大きく2つの Semester に分かれています。「前期・後期」みたいなものですね。term2の終わりが、semester 1 の終わりでもあります。ちなみに、成績表は term ごとではなく、semester ごとに発行されます。

あっという間にこの一年も半分が終わってしまった!

子ども達の成績表を見ながら、それぞれに本当によくがんばったなぁ、と思いました。


そして、身近な人達にはSNSなどですでに報告したのですが、このスクールホリデー中に、我が家にとって大ニュースがありました。


・・・オーストラリアの永住権(Permanent Resident VISA)を獲得しました!

これで私達家族は、本当の意味でオーストラリアに『移住』した、と言えます!

このビザを取得するにあたり、さまざまな方面の方々に多大なお力添えをいただきました。心からお礼を申し上げます。

このブログの読者のみなさまに、このことをお伝えできる日が来たなんて、私はとってもうれしいです。

 

まずは、私の夫が書いたブログを読んで頂きたいです。

 

オーストラリアの永住ビザを手にすることができました

なんといっても、彼の勇気とがんばりなしには、実現できなかったこと。
家族を抱え、どれだけのプレッシャーの中でやってきてくれたか、と思うと、パートナーとして本当に感謝と尊敬の念を感じます。

彼も書いている通り、私達は、仕事のあてもなく、来たこともない、知り合いも誰一人いないこのパースに、4年と2ヶ月半前にやってきました。

 


永住権って、何?

ところで、「永住権って何?」と思う人もいるかもしれません。

オーストラリアの場合についてですが、簡単に説明したいと思います。


永住権とは、「オーストラリアに住む外国人」に与えられる、ビザの一種です。

皆さんはどこか海外の国へ入国する時は、必ずその国が発行する「ビザ」を取得する必要があります。

ビザは、その国の政府が正式に「入国して良いです」と認めた許可証、といえます。

観光目的などの短期滞在の場合は、日本人の場合は「ビザを取る必要がない」とか、「簡素な手続きで取れる」場合もあります。(国によって決まっています)

が、一般的には、外国人がビザなしで入国することはできません。また、ビザには有効期限があり、それを過ぎて滞在することは、不法滞在になります。

 

ビザにはさまざまな種類があります。

オーストラリアの場合では、たとえば

留学目的で来るなら「学生ビザ」
仕事目的で来るなら「ワークビザ」
オーストラリア人と結婚したためにこちらに住むなら「パートナービザ」

……など、さまざまな種類があります。

ちなみに、これらは正式なビザの名称ではありません。また、たとえば「ワークビザ」と言っても、仕事の内容等さまざまな条件により、ビザの種類は細かく決められています。オーストラリアのビザは、とても複雑で、実際には種類がたくさんあります。


そして、そのビザの種類により、こちらで「できること」も、さまざまに違いがあります。

たとえば、滞在期間や、滞在するための条件
現地で仕事をしてもよいか、いけないか週何時間以内なら働いてよいか。
ビジネスを起こせるかどうか。

などなど・・・。

また、ビザの種類により、オーストラリア政府が提供する『行政サービス』をどの程度受けられるか、ということも変わってきます。つまり、生活にかかるお金が変わります。

 

前置きが長くなりましたが、『永住権』とは、ざっくり言うと、「無期限で滞在できるビザ」です(ただしいくつかの条件はあります)。永住権は、市民権(オーストラリア国籍を保有すること)とは別です(=私達は日本国籍)。

ですが、永住権を持っていると、福祉・子育て・教育・医療など、オーストラリア国民とほぼ同等の行政支援を受ける権利を与えられます。


というわけで、「ビザ」の問題は、オーストラリア(に限らず、ですが)に住むにはとても重要なものです。

 

ビザを取るためにも、さまざまな条件があります。「ビザが欲しい!」と言うだけで、誰もがもらえるわけではないんですね。

たとえば、「学生ビザ」を取るのであれば、入学を許可してくれた学校の証明が必要になります。(そして入学許可を受けるには、一定の英語力や、他の学力の証明が必要な場合も。)

 

たとえば「ワークビザ」なら……。我が家が取得していたワークビザ(457)の場合は、

仕事先がビザサポートをしてくれるという証明 + 職業に応じた英語力の証明(IELTS) + その仕事に対し一定の経験とスキルがあることの証明。

 

たとえば「永住権」なら……いろーんなパターンがありますが、我が家の場合では、

指定された都市で + ワークビザを取得して2年以上勤務 + 一定の英語力 + 健康診断 + 犯罪歴がないことの証明

といった条件を満たした後、永住権を申請することができました。

 

ちなみに、我が家がたどった、「オーストラリア入国からワークビザ(457)を取るまで」のことは、当時夫が書いた以下の記事にあります。私達家族メンバーは、夫のビザに付帯する形で、同様のビザを取得しました。

オーストラリアのワーキングビザ(457)を獲得しました!|GITS International

※2017年7月から457ビザは廃止になり、ワークビザの枠組みが変わっています。

そして2年以上勤務したところで、永住権の申請を行いました。


我が家の取得したビザでは、『ワークビザ→永住ビザ』という道筋だったので、勤務先が「ビザサポート」してくれることが大きな条件になります。

でも、どの企業でもビザをサポートできるわけではないようです。

企業が外国人労働者のビザをサポートするために、クリアしなければいけない条件が決められています。
その条件を満たした企業が、オーストラリア政府から「ビザサポートできる会社」という認定を受けます。
私自身は詳しくはわかりませんが、会社としても、社員のビザをサポートするためには、やはり大変なことがたくさんあるそうです。

そのため、今回の永住権取得については、夫の勤務先には感謝してもし足りないほどです。
本当に支えていただきました。


これは我が家の場合です。

オーストラリアの永住権を取る方法は、さまざまな道があり、年齢、スキル、これまでの職業経験、家族構成、資金などによって変わります。


なぜ私達は永住権が欲しかったのか?

「オーストラリアに住んでいる」という事実を見れば、ビザが何であろうと対して変わらないように見えるかもしれません。

でも、先ほども書いたように、ビザの種類によってこちらで「できること」が色々と変わります。

我が家の場合、永住権を取れたことにより何が大きく変わったか???

いくつかポイントを紹介します。


1.無期限に滞在できる

まず、なんといってもこれはホッとすることです!

特に、子ども達のことを考えると、ものすごく重要なことです。

 

子ども達は、4年以上パースで学校生活を送っています。

最初は英語環境に入っていくのに苦労しましたが、今は子ども二人とも、すっかりこちらの学校に馴染んでいます。

これまで、ブログでも何度も書いてきたように、私は西オーストラリアの教育が、子ども達にとても合っていると感じています。

7歳の息子はもう英語が第一言語になっていますし、こちらの教育にすっかり溶け込んでいます。
そして、息子の創造性や表現力、イマジネーションをよい方向に育てていくには、やはり日本よりもこちらの方が合っている、と思っています。

娘は、あと2年半で西オーストラリアの義務教育を終え、成人になります。
日本にいたら、「可もなく不可もないおとなしい女の子」だったと思いますが、こちらでは彼女なりの個性を発揮するよう、先生や周りの方々が常に励ましてくれました。今は、自分の特技や長所を自覚し、将来の道筋を考えているようです。

子ども達を、引き続きこちらで育てられる……。それが何より、親としてホッとしています。


また、永住権を取れたことにより、万が一夫や私が「病気で働けない」などということになっても、引き続き家族でここで暮らせる見通しが持てます。

それも、大きな安心要素です。

 

2.学費

永住ビザやワークビザを取れなくても、「留学ビザ」で子ども達をこちらの学校に通わせることはできます。

けれど、その際大きな負担となるのが、学費

西オーストラリア州の場合で言えば、公立学校であっても、「留学ビザ」の子を通わせる場合には、一人当たり(すっごいザックリですが)年間100万円以上の学費が確実にかかります。小学生から必要になります。

また、親の留学ビザで滞在する場合は、自身の学費もかかります。

住宅費や物価全般が高いパースでは、学費の負担は想像以上に厳しいです。

我が家も最初の年は、夫の学費+娘の学費 がキツかったです~。


ただ、我が家の場合、夫がワークビザを取れた後は、子ども達の公立学校の学費は免除されました。
次の年からは、息子も kindy に通い始めたので、子ども二人分の学費免除はとっても助かりました。

もちろん、永住権を取得したことにより、公立学校の学費は今後も無料です。


また、子どもの義務教育の他に、大学や、大人が資格を取るための「職業訓練校(TAFE)」もあります。
これらはオーストラリア人や永住権保持者の学費と比べ、永住権を持っていないとずいぶんと高額になります。

娘は、来年から、今通っているハイスクールと並行して、職業訓練のスクールに通うことを考えているようですが、永住権を取れたことにより、安い学費で行けるようになりました。とても助かります。

金銭的な問題は、海外生活を続けるための『命綱』といえるので、特にファミリーにとってはインパクト大です。


3.子育てサポート

子育て家族の移住は、お子さんのいない単身者やカップルの移住とは、色々と大きく異なります。

学費の負担はその一つですが、さらに子どもがある程度の年齢になるまでは、誰かが責任もって面倒見ないといけないわけなので、ガッツリ働きに出られない事情も多々あります。

 

オーストラリア政府は、子育て中の家庭に補助金を支給しており、永住権保持者も受け取ることができます。

我が家も、申し込みのために調べているのですが……結構複雑で、よくわかっていません。

ざっとですが、3つの枠組みがあるようで、

19歳以下の子どもに、養育費補助として支払われるもの」

12歳以下(もしくはそれ以上・条件による)の子どもを家庭で見ている人に支払われるもの」

5歳または7歳以下(条件による)の子育て家庭に支払われるもの」

があるようです。

それぞれ、所得家庭状況によって細かく計算式が決められており、これらが組み合わされて、家庭に支給される総額が決定するようです。

実際に子どもがいれば、さまざまなことにお金がかかります。学校の費用だけではありません。
遊びに行くことも、おもちゃを買う事も、パソコンを買うことも、おやつを買うことも……、子どもにとっては『必要なこと』ってあります。

我が家のように、子どもを見てもらえる親が近くにいない場合、フルタイムの共働きは難しいので、こうした経済的援助は正直、とっても助かります。

 

また、働いている親に対しては、チャイルドケアの補助があります。

オーストラリアのチャイルドケアは高額です。(パースの平均額は、フルタイムで1日$120くらい)

が、所得に応じてチャイルドケア代を政府が一部補助する制度があります。

この制度を受けられるのは、フルタイム正社員だけに限りません。不定期な仕事でも適用されますし、学校に通ったり、職業トレーニングなどが目的で子どもを預ける場合も適用されます。就学児の時間外ケア(学童)にも適用されます。

 

家庭状況に応じて、適切な金銭的補助が受けられるようになっているんですね。

こうした行政支援が受けられるのは、非常に非常にありがたい……。

 

4.メディケアに加入できる

オーストラリアには、政府が運用する「メディケア」という医療保険制度があります。

日本の健康保険のようなものだそうです。オーストラリア国民と永住権保持者は、必然的に加入することになります。

メディケアでカバーしている範囲であれば(色々と制約はあるらしいが)、無料で医療が受けられます。


我が家も、永住権を取得したことで、メディケアに加入しました。(正確に言うと、永住権を申請した段階で、メディケアに仮加入できる)

永住権を取る前は、自分で民間の保険会社の医療保険に入っていました。家族全員分の保険料は高額でした。

オーストラリア在住者でも、メディケアだけでは不十分と考え、民間の医療保険も併用する人が多いようです。我が家も、今後も民間の保険は必要だと思いますが、条件を見直して支払いを減らしたいと考えています。

 

5.住宅の購入

永住権が取得できたことにより、「住宅の購入」がしやすくなりました。

この辺はまだまだ全然調べていないのですが、初めて購入する住宅であれば、政府からの補助金が受けられると聞いたことがあります。

まだ「家を買う」ことを考える余裕はありませんが(苦笑)、オーストラリアの賃貸のルールでは、貸主の権利が非常に強く、借り手は不利な条件を飲まざるを得ないこともあるので、いつか賃貸を卒業したいなぁ……(涙)。


そして今思っていること


というわけで、ようやく私達は、オーストラリア生活の「レベル0」に立てたなぁ~、という感じです。

ようやく人並みになれた……。

この4年間パースで生活する中で、一番の大きな心配事は、「夫や私が大きな病気やけがなどをしたら、日本に帰らなければならない」ということでした。

自分達はしかたないとしても、こちらでしっかり馴染んで成長している子ども達の環境を変えたくない。

なので、とにかくまずは、家族全員が健康であることを最優先に考えてきました。
食事に気を使ってきたのも、節約と共に、健康面の配慮も大きな理由です。

また、事故に合わないように、というのもとても気を使いました。
これまでの生活で、予想外のハプニングはありましたが、大きな事故やけがはなく、本当によかったです。

元気であれば、そして永住権が取れれば、後は家族で力を合わせて、パースでの生活を立て直していける!

永住権を取るまでに、貯金はだいぶ減ってしまったけど、これからは私も家計を支えられるように、少しずつがんばりたい。

今は色々と思い描いていることがあります。

 

このブログの一番最初の投稿で、「私がパースにいる理由」を書きました。

私がパースにいる理由

この中ではハッキリ書かなかったけれど、私達は初めから「短期滞在」のつもりはありませんでした。

最初から、「永住権をめざそう!オーストラリアで生きよう!」と夫婦で言い合っていました。

夫もブログで綴っているように、なぜあの時それができると信じ切れたのか…… まったく見ず知らずの土地に行くと言うのに…… 今振り返ると、自分達自身の無謀さに、ビビッてしまいますね(苦笑)。

でもあの時は、ただ前しか見ていなかったと思います。

私達にとって「パースで暮らす」ということは、ベターな選択ではなく、私達家族が私達らしく生きるための「唯一の選択」でした。
この時代に、大げさだと思われるかもしれないけど、それしか道はないと思ったし、今しかない、と思っていました。

ためらう余裕はなかったし、他の選択肢なんて、考えることもありませんでした。

今はとにかくほっとしています。

 

パースの新感覚ジャパニーズレストランNine Fine Food で、家族でささやかなお祝いのお食事をしました。デザートには素敵なデコが!

 

今一度、我が家の永住権取得に際し、お力添えいただいた方々には、心から感謝を申し上げます。

夫の勤務先の代表と仕事関係者、ビザエージェント、パースでお付き合いいただいている方々……。
日本から私達を支えてくれた夫の両親、心の支えとなってくれた妹家族、日本の友人知人……。

本当にありがとうございました。

私は幸運にもパースで生活していけるのだから、今度は自分がここにいることで、人の役に立てるように生きていきたいです。

『海外に直接行けないけど、日本の外の空気を感じたい』……私がここで学んだことを伝えることで、そう望んでいる人々の役に立てたらいいな。ブログや寄稿記事も、そんな思いで書いています。

ブログの読者のみなさまには、これからもパース生活の様子をお伝えしていきたいです。

ゆっくりペースにはなると思いますが、引き続きお付き合いいただけたらうれしいです。

どうぞよろしくお願いします。


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Chieko
2013年より、西オーストラリア・パース在住。2017年永住権取得。
8歳の息子、15歳の娘、夫と4人暮らし。

オーストラリアをテーマにしたライター。得意分野は、食、生活、子育てに関すること、子連れでの観光・旅行(キャンプ)。
趣味は料理・ガーデニング・DIY・音楽。

オーストラリア発の自然派石けん&スキンケア製品を日本へ直送する通販サイト ISOLATED LAND を運営しています。

オーストラリア生活で私が学んできた英語のことと、大人の英語勉強法についてつづるブログ「話す英語。暮らす英語」も更新中。
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