早いもので、年末が近づいてきましたね~!
パースでは、ようやく夏らしい、暑い日が増えてきました。
お店の装飾は、クリスマスらしさがUP!
と言っても、やっぱりクリスマスの飾りと一緒にあるのは、水着とかビーチタオルとか、バーベキュー用品とか、ね(笑)。
チラシなどには、festive season(クリスマスから新年にかけてのホリデーシーズンを指す)という単語が登場し、いよいよ一年に一度の特別な季節がやってきたな~、という感じです。
スーパーマーケットも、週末は通常5時には閉まってしまいますが、今月だけは夜6時まで空いているそうです。
日本では、だんだん寒くなり、師走という雰囲気になっているのでしょうか?
そろそろ大掃除をしなきゃな~、と考え始める人も多いでしょう。
汚れはキレイに落としたいけど、強い化学洗剤は使いたくない、という人に・・・
今回は、重曹を使って、家の気になる場所を掃除する方法を紹介します。
ところで小話。オーストラリアでは大掃除はしない?
私も日本にいた頃は、年末に大掃除をしていました。
特に、キッチンのガス台の上の換気扇とか・・・
お風呂のカビとりとか・・・
冷蔵庫の中を拭いたりとか・・・
玄関をキレイにしたりとか・・・
窓や鏡を拭いたりとか・・・
師走の押し迫った忙しい時期に大掃除をするなんて~と、日本のこの習慣を多少恨めしく思ったりしながら、それでもスッキリとキレイになった我が家で、新年を迎えるのは、気持ち良くもあったりして。
ちなみにオーストラリアは、「年末の大掃除」という習慣はないみたいです。
でも、じゃあオーストラリア人は、日常の掃除以上のいわゆる『大掃除』なんてしないのか、というと・・・
このブログでも何度も触れていますが、西オーストラリアで家を借りると、「インスペクション」という制度があります。
3ヶ月に1回、不動産屋が家をチェックしに来るんですね。
で、その前がいわゆる、「大掃除」のタイミングになります。
インスペクションの直前には、玄関先も、台所の換気扇やガス台・オーブンの掃除、バスルームのタイル磨き、天井付近のクモの巣やほこり取り、、、大々的な掃除をします。
次に別の物件を借りようと応募した時に、その不動産屋が前の物件の不動産屋に、「この借り手はきちんと家を管理していたか」などの確認の連絡をするんだそうです。
まあ、普通に使っている限りは、大丈夫だとは思いますが・・・。
今はそうでもないですが、空き家率が低く、家を借りたい人がたくさんいる時は、ひとつの空き物件が出ると複数の人が応募することになります。そんな時、今までの家をキレイに使ってなくて、不動産屋の印象がよくないと、やっぱり不利ですよね。
パース在住も長くて、信頼できる人間関係も多数ある、永住権保持者なら良いかもしれません。
が、知り合いもなくパースにやってきた私達は、家を借りる時にも、すーごく苦労した経験があります。
不動産屋とうまくやっていくことも、こちらで住環境を安定させるための大切な要素。
そう考えて、我が家もインスペクションの前は、念入りに掃除しています。
まあ、インスペクションの前は、どこの家もタイヘンみたいですね。
というわけで、1年に4回、大掃除があるようなもんです・・・こっちの家は大きいし、それもそれで大変ですよ(苦笑)。
以上、オーストラリアの大掃除事情でした~。
ま、どうでもいい話ですね。すみません(笑)
・・・で、こうした掃除の時に、どんな洗剤を使うか?というと。
我が家では、掃除用に特別な洗剤は、ほとんど買いません。
元々、夫が化学洗剤にアレルギーを持っていることと、私自身もケミカルな匂いが苦手なこと、出産して子ども達の体への影響を考えたことなど、、、から、いわゆる合成界面活性剤を使用した洗剤は、使わなくなりました。
私は日常使っているのは、重曹です。
日本でも重曹を使った掃除法などは、常々話題になりますよね。
強い洗剤を日常的に使いたくない、、、という人は、やっぱり多いのだな、と思います。
パースでも、重曹は売っています。食品売り場にあるBaking Sodaが重曹です。
また、掃除用には、Washing Soda(炭酸ソーダ)も買うことができます。
こちらは、重曹に比べるとアルカリ度が高いものです。
以下に、私の重曹の使い方と、掃除方法を、紹介しようと思います。
掃除に重曹を使いたいけど、落ちがイマイチ・・・で、やっぱり市販の洗剤に戻ってしまう人もいるかもしれません。
が、この方法だと、油汚れを中心に、結構ラクに汚れが落とせます。
これもブログに書いてきましたが、私はパースに来て、3年半の間に4軒の家に住みました。
引越する時は、住んでいた物件のハウスクリーニングも、退去する住人の責任です。
プロの業者に頼むのが一般的ですが、我が家は今まで、自分たちで掃除をしてきました。
水回りやキッチン周りなども、全て重曹でやってきましたが、今まで文句を言われたことは一度もありません・・・それくらいの仕上がりにはなります。
では、重曹の使い方を説明します。
重曹洗剤の作り方
重曹に一手間加えて、洗剤を作ります。
作り方は、我が家では水1.5Lに重曹大さじ5~6杯(料理用のスプーン)くらいを用意します。
鍋に水を入れ、強火にかけ、沸騰させます。
水を沸かしながら、少しずつ重曹を入れて、その都度棒でかき回して溶かします。
重曹がよく溶けたら、また重曹を加えていきます。そのようにして、全部溶かします。
お湯が沸騰したら、煮立たないくらいの弱火にし、10分程度煮ます。
10分経ったら火を止めます。そのままだと水分が蒸発してしまうので、ふたをするとよいです。
放置して冷まします。
これで、重曹洗剤のできあがり!
重曹の濃度が高いので、何度も使っていると、鍋が白くなって傷んできます。
できれば、料理用に使う鍋を使いまわすのではなく、安いものでよいので専用の鍋を用意するのがおススメです。
冷めた重曹洗剤は、空のペットボトルなどに移し替え、ふたをしっかり閉めておくとよいです。
使う時は、2~3倍に水で薄めて使います。
次に、主な掃除場所と、使い方を説明します。
台所の換気扇・ガス台まわり
この重曹洗剤が最も力を発揮するのが、キッチンです!
スプレー容器に、重曹洗剤と水を1:1~2の割合(テキトーです)で入れます。
ガス台や、壁周り、その上のレンジフードなどの油汚れには、このスプレーを直接吹きかけてから、濡らして絞った布巾で拭き取ります。
あるいは、スプレーしづらい場所なら、濡らして絞った布巾にスプレーしてから、汚れをふき取ってもOK。
布巾を濡らす時に、お湯で濡らすと、汚れが落ちやすくなります。
重曹なので、スプレー液が飛び散ったまま乾くと、白く残ってしまいます。
その場合は、濡れ布巾でよく拭き取ってください。
レンジフードのカバーなど、取り外せるものは、取り外してこの洗剤をスプレーし、しばらく置いてからたわしで磨き、お湯で流すと、ベトベトした油汚れも落とすことができます。
ガス台にこびりついたソースのかたまりなどは、この洗剤をスプレーしてしばらく置いてから、たわしで擦ったり、濡れ布巾で強く拭き取ってください。
鏡
鏡って、結構キレイに掃除するのが難しいですよね。
でも、曇りのない鏡は、やっぱり気持ちが良いし、掃除の仕上がりも印象UPします!
歯磨き粉などの飛び散った跡や、子どもがベトベトの手で触った汚れ。キレイに落としたいですよね~。
うちの息子は、いまだに鏡をなめます(7歳ですよ (笑))
この洗剤を使って、鏡を掃除する時の方法です。
先に説明したスプレーを鏡に吹きかけ、固く絞った濡れ布巾で拭き取ります。
しつこい汚れは、しっかりスプレーして、よく拭き取ってください。
次に、水にお酢少々を加えたものを用意し、別の布巾を濡らしてよく絞り、鏡全体をよく拭きます。
それでもOKですが、もしも水分が残るようなら、蒸発する前に乾いたきれいな布で拭き取ってください。またはティッシュやキッチンペーパーでもOK。
曇りのない鏡に仕上がります。
トイレ
美しい写真をのせたいところですが・・・我が家のふるーいトイレですみません。
キレイとは言い難いですが、それでも掃除するとやっぱり見違えます。
トイレ用には、スプレーボトルに、重曹洗剤を入れ、水で2倍に薄めます。
さらに、家庭用消毒用アルコールを適宜入れます(我が家は30%くらいの濃度で入れますが、だいたい適当です)。
消毒用アルコールは、オーストラリアだと、こういうの↓が売っています。スーパーの掃除用品売り場にあります。
日本なら、エタノールですね。
※使用法や保管については、注意書きをよく読んで使用してください。
好みで、ティーツリーやペパーミントなどのエッセンシャルオイルを数滴加えます。
よく混ぜて、トイレ掃除に使用します。
古くなってこびりついてしまった黄ばみなどは、さすがに落とせませんが、日常的な汚れならば、たいていこれで落とせます。
しつこい汚れは、スプレーしてしばらくしてからこすると、よく落ちます。
便器の内側だけでなく、外側、便座、水のタンク、床まわり、壁周りなど、我が家はこれ一つで全部掃除しちゃいます~。
その他
正直、我が家は衣服の洗濯にも、この重曹洗剤を使います。
ただ、もちろん漂白剤なども入っていないので、何度も洗濯すると、白い衣服はどうしても、黒ずんできちゃいますけどね・・・。
また、お皿も洗いますし、食器用の布巾なども、この重曹洗剤を薄めた水に浸けて洗います。
この洗剤、本当に万能なんですが、殺菌・消毒などの効果はありません。
あくまで汚れを落とすだけ。
用途に応じて、適切な場所で使うとよいです。
それにしても、特にキッチン周りの油汚れは、よく落ちますよ!
興味ある方は、どうぞお試しください♪
ひとつだけ、注意点。
重曹は掃除以外にもさまざまな使い道があり、ボディケア用品、歯磨き粉、うがいなどに使用することもあります。
その場合は必ず、「食用(フードグレード)」の重曹を使用してくださいね。
オーストラリアでは、通常はBaking Sodaといえば食用であることが前提で売られていますが、日本では『掃除用の重曹』もありますので、選ぶ際には注意してみてください。