最近のパースは、寒い!
朝はどんどん日の出の時間が遅くなってきて、起きる時間なのにまだ薄暗い・・・
そして昨日は、朝、気温が5℃くらいまで下がったそうです。
我が家は、娘がこの2,3日、調子が悪いみたいで、学校を休みました。
肉食系くいしんぼ女子の娘が、食欲もなく、肉を食べられないなんて・・・!
家族全員、ちょっと風邪気味だし、周りの人達もちらほらと風邪をひいているようです。
パースはこれから、冬に向かうのです・・・皆、早く元気になりますように!
寒くなってくると、食べたくなるのは、温かいスープ。
そこで今回は、私の大好きなスープのレシピを載せようと思います。
タイ料理、トム・ヤム・ガイ(Tom Yum Gai)。
朝晩は寒いとはいえ、日中は汗ばむくらいに気温が上がる、パース。
その「さむあたたかい(笑)」ミックスの時期にちょうどよい、さわやかな香りとあったかさの両方が味わえるメニューなんです。
これを、「トム・ヤムの素」等は使わず、タイ料理に特徴的な、ナチュラルな素材で作ります。
それは、「パースでトムヤムクンは作れるか?」から始まった
私はタイに行ったことはありません。
でも、日本では、タイ料理は割と人気ですよね。
私は元々辛いものが好きで、ずいぶん前まだ日本に住んでいた頃ですが、何度かエスニック料理のレストランで「トムヤムクン」を食べたことがあり、その独特の風味が気に入っていました。
パースに来て、面白いと思ったのは、世界の料理が楽しめるところ!
移民が多い西オーストラリア。
世界各国の料理のレストランや、各地の食材を取り扱ったショップがあちこちにあります。
オーストラリアは、「オーストラリア料理」といったらBBQ(とにかく肉を焼く!!(笑))って感じで、あまり面白みがないけれど、逆に世界中の料理や食材が身近にあるのは、いいところだなーと思っています。
食材に関しては、色んな国からの輸入物だけでなく、オーストラリアに帰化した(?)食材も多いです。
たとえば中国野菜、ベトナム野菜、タイハーブ・・・などは、実際にローカルで栽培されています。
だから、普通の野菜を買う感覚で、ベジマーケットに行けば買えるし、値段も手頃だし、新鮮です。
こちらに来て、お店で買い物をしながら、見慣れない食材をみつけるのが面白くて、そのたびに「これは何だろう?どんなふうに使うんだろう?」と興味津々でした。
そんな感じで色々と見ているうちに、「タイの食材もありそうだから、トムヤムクンが作れるかも!」と思いつき、ネットで調べてみたのです。
そこで行き当ったのが、ThaiTable.com というタイ料理のレシピサイト(英語)。
アメリカ在住のタイ人の方が書いているようです。
タイのお母さんが家庭で作る、素朴な家庭料理。
・・・こういうの、知りたかった!
そのサイトを見ているうちにわかったのですが、
トム・ヤム・クン(Tom Yum Goong)
のGoongとは、エビのことであり、トムヤムクンとは、エビの入ったスープのことだということ。
へえー。
そして、そのスープが、タイの特徴的なフレーバーを持ったスープなのです。
そしてさらにたどって行くうちに、
トム・ヤム・ガイ(Tom Yum Gai)
というレシピにたどり着きました。
このGaiは、鶏肉のことだそうで、エビではなくチキンが入ったスープなんですね。
やはり、タイ独特の風味を出すための材料が使われています。
鶏肉ならいつも家にあるし(笑)、こっちの方が手軽に作れそう。
その他の材料も一つ一つ調べて、買い物に行ってみると・・・あるある、ちゃんとあるじゃない!
パースでは、材料はどれも簡単に手に入り、作ってみたらそれが、
・・・本当においしかったのです。
さて、このトムヤム独特の風味は、何から来ているのでしょうか?
トムヤムスープのフレーバーを生み出す3つの食材
Tom Yum Gaiのレシピを見て、今まで私が存在すら知らなかった材料がありました。
しかし、それがこのスープの個性的なフレーバーを生み出していることがわかりました。
トムヤムガイのスープに欠かせない材料は、以下の3つ。
左から、
●Kaffir Lime Leaves(カフィア・ライムの葉)
二つの葉がつながったような独特の形をしているこの葉っぱ。固くて光沢があります。
葉をちぎると、さわやかな柑橘の香りがフワ~ッと広がって、この葉っぱからこんなみずみずしい香りがするのか!と驚くほどです。
パースでは、WoolworthやColesのハーブコーナーで、1パック$2~$3前後で売られています。
タイの名前ではBai Magrood、日本語では「こぶみかんの葉」と言われるそうです。
●Galangal(ガランガル)
見た目はショウガに似ています。スライスすると、甘さと苦さが混ざったような、スパイシーな香りがします。
これがまた、他にはない、個性的で深みのある香りなんです。
特にアジア系の野菜マーケットで取り扱われています。
タイの名前ではkha(カー)と言われるそうです。
●Lemongrass(レモングラス)
日本でもおなじみのハーブ。日本では、ドライのものがよく売られていました。
お茶やドライハーブ、あるいはアロマテラピーに使うエッセンシャルオイルとしても、有名ですよね。
パースでは、特にアジア系の野菜マーケットで、生の状態で、野菜の一つとして置かれているので、料理にはそれを使います。
ハーブらしいさわやかさの中に、レモンのフレッシュさを閉じ込めた、奥深い香りです。
この3つの香りが混ざり合って、なんとも言えない複雑な、そして唯一無二の香りを醸し出しているんですね~。
私は初めてトムヤムガイを作った時、料理している間にも、この香りがキッチンいっぱいに広がって、ちょっと感動しました。
また、欠かせないのが、スープの上にトッピングするCoriander(コリアンダー。日本ではパクチー、香菜として知られる)と、ライムの果汁。
そう・・・画竜点睛って言うんでしょうかね?
スープのフレーバーだけでももちろん素晴らしいのですが、最後にこれらを加えることで、味が一気に引き締まり、強さが加わります。
タイバジルも加えると、さらによいです。
トムヤムスープというのは、とにかく辛いものだ、と私は思っていました。
でも実際に作ってみると、辛くなくてもちゃんとトムヤムガイになるんだ、ということがわかりました。
うちは、子ども達が(特に息子が)辛いと食べられないので、スープには辛みをつけません。
最後に、大人だけ、刻んだChilli(生の唐辛子)、コリアンダーやタイバジル、ライムを加えます。
確かに・・・タイの子ども達だって、あんまり辛いのはニガテだったりするんじゃ?
もうひとつ、私がトムヤムガイを作りながら、面白いな、と思ったこと。
なんとなく、日本の「出汁」と似ているなーって思いました。
和食では、伝統的に、昆布とかつお節から出汁を取り、それをすまし汁にしたり、雑煮にしたり、煮込み料理に使ったりしますよね。
このダシの味が、和食の風味を生み出している。
としたら、このカフィア・ライムの葉やガランガルやレモングラスのフレーバーというのが、もしかするとタイ料理を象徴する風味なのかな、なんて考えたりしました。
タイの色んなレシピに、とてもよく登場していますよね。
トムヤムガイのレシピ
今回紹介するレシピは、先のThaitable.comのTom Yum Gaiのレシピを元に、他のサイトのレシピを見比べながら、さらに作りやすく手順を簡単にしたりして、自分なりに作ってみて決まったものです。
また、肉が苦手な我が家の草食系ボーイのために、うちでは鶏肉とたまねぎの他に、にんじんとレタスを加えるのが定番になりました。
手順はとっても簡単で、失敗なし!
それなのになぜがゴージャス感があって、ちょっと特別な雰囲気も出せる気がします。
もしも材料が手に入ったら、おススメの料理です。
By 5月 6, 2015 タイ料理の定番、トムヤムガイの作り方。カフィアライム、ガランガル、レモングラスを使って風味を出します。辛みは調整可能なので子どもでも食べられます。 WordPress Recipe Plugin by ReciPressタイの定番スープ、トムヤムガイ(Tom Yum Gai)
材料
作り方
フィッシュソースを加える時は、最初は少なめにしておいて、味を見て足すのがおすすめです。
大人用には、コリアンダーの葉、バジル(タイバジルだとなおよい)、刻んだチリ(Chilli)をトッピングし、ライムを絞って食べます。
さまざまなハーブの香りが混ざり合い、それにスパイシーな刺激とさわやかな酸味が加わって、たまりません~!
子ども達は、タイのフレーバーとフィッシュソースで味を付けただけのマイルドなスープで。
これで、円満解決。
子どもも大人も楽しめる、トムヤムガイなのです。
・・・といっても、私はタイに行ったことはないし、本格的なタイ料理も正直、ほとんど食べたことがありません(笑)。
だから、本当のトムヤムガイってこれでいいのか?
正直わかりません。
でも家族がみんなおいしいというんだから、まぁいいか(笑)。
日本在住の方も、タイの食材の通販サイトなどがあるようなので、機会があったら作ってみてください。
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