日中は日光の下だとかなり暑く感じる最近のパースですが、今日のように曇っていると、夏はまだ先だなぁ、と感じます。
春の始めに植えた庭の植物たちが、ぐんぐん成長しています。
毎日見るのが楽しみですが、気温が上がってきて、雨が減ってきたので、水やりがほぼ毎日必要ですね。
プランターで育てているミニトマト。今日は息子が収穫しました。
ついでにイチゴも一つ。
トマトにたくさん青虫がいて、気が付くと小さな青い実や若い枝先の葉が食べられています。
蝶になるまでいさせてあげたいけど、食い荒らされたトマトの実を見ると、やっぱりちょっと悲しい。
というわけで、青虫を見つけてはお引越ししてもらう、そんな作業が続いています(笑)。
今回は、春から夏へ向かうパースで、旬のうちに食べたい中国野菜『カイラン』のレシピです。
パースでポピュラーな中国野菜
パースに来て、毎日の食事の買い物をする中で、気になったのが、中国野菜。
よく見かけるんですよね。
アジア系の野菜マーケットでは当然のこと、オーストラリア系の普通のスーパーでも中国野菜は定番として売られています。
その中でも特に、葉物系は、
Bok choy → チンゲン菜
Pak choy → パクチョイ(広東白菜)
Choy sum → サイシン
Kang kong (英名 Water Spinach) → 空芯菜
Kai lan (英名 Chinese broccoli) → カイラン(芥藍)
といったものが多いです。
葉物野菜は、炒めものや副菜、みそ汁やスープなどに、万能に使えます。
しかも、これらの中国野菜は、値段もお手頃なものが多く、そういう意味でもお助け食材。是非とも使いこなしたいですよね。
これらは、生鮮野菜はみなオーストラリア産です。
オーストラリアでも、こうした中国・アジア系の野菜がふんだんに栽培されているようですね。
近年のアジアン料理人気を反映しているのと、やはりパースにも中国系や東南アジアからの移民が多いことが影響しているのではないかな、と思います。
チンゲン菜は、日本で食べていたものとまったく同じ感じ。
空芯菜は、日本でもかなりメジャーな野菜ですが、こちらではもっとワサワサとなって売られていて、ワイルドな感じ。
サイシン(Choy sum)は個人的な感想としては、小松菜に似ているという感じで、小松菜の代わりとして使っています。でも、内側に咲いている黄色い花が実はおいしい。
パクチョイは、パースに来て初めて見ました。
こうした中で、私が気になっていたのが、カイラン(Kai lan)という中国野菜。
この野菜も、私はパースに来てから初めて知りました。
パースは外食がたいへん高いので、うちは普段はめったに外で夕食を食べることはないのですが、たまにGITSの平田代表に誘われて、家族そろって夕ご飯をご一緒することがあります。
パース駅北側のNorthbridgeに、ちょっとした中華街のようなところがあって、そこにシンガポール系中華料理(?)のお店があって、 そこが平田代表のお気に入りのお店ということで、行くのはそこが多いです。
私は伝統的なシンガポール料理というものを知らないので、中華料理なのかな、とも思ったりするけれど、シンガポールの定番料理もあるそうです。
こういうお店で食べる食事は、自分で作る料理とはテイストが全然違って、おいしいし、どんな食材が使われているのか興味深いです。
そうした、世界のさまざまな味が混在して、結果おいしいものが生まれる、というのも、異文化が混ざり合っているオーストラリアの面白さかも、なんて思いますね。
そこで2ヶ月ほど前、食べたのが、カイランでした。
お皿の上には、本当にカイランだけ!
なのですが、シャキッとした青菜にオイスターソースがからんで、それがとてもおいしかったんです。
私は、野菜のマーケットなどで「カイラン」を何度も見たことがありましたが、それまで食べたことはありませんでした。
どうやって食べるのかな~、と思いながらも素通りしていたんです。
「へぇー、カイランって、こうやって食べるんだー!」と、その時思いました。
それから、レシピを探しつつ、自分なりにあの時食べた味の雰囲気を思い出しつつ、色んな風に料理してみました。
知っておけばもっとおいしい!?カイランのこと
カイラン(芥藍)は、こちらでは
Kai Lan または、Gai Lan
と表記されています。また英名は、
Chinese broccoli
というそうです。
私が見た中では、パースでは、Kai Lanという表示が多いようです。
年間を通して、比較的安定して売られていると思いますが、春が旬のようです。
もうそろそろ、ピークを過ぎる時期かも・・・。
カイランの栄養面での特徴としては、βカロチンが豊富であり、葉酸、ビタミンE、鉄分、カルシウムを多く含むことが挙げられます。
参考:http://www.taste.com.au/ingredients/articles/733/gai+lan+chinese+broccoli
また、カイランが含む栄養素の中で特徴的なものとしては、イソチオシアネート(ITC)を含むことです。
このITCは、発がん物質の解毒酵素であり、がん細胞を死滅させる働きがあるそうです。
この物質はマスタードオイルとも呼ばれる、辛み成分のことで、ブロッコリー、キャベツなどに多く含まれるが、中国野菜の中ではカイランは多く含んでいるとのこと。
チンゲン菜の3倍、カリフラワーやchoy sum(サイシン)よりいちじるしく多い、ということです。
また、循環器系の健康によい効果があるそうです。
ビタミンKが豊富なため、カルシウムが血管に沈着せず骨に定着するのを助ける働きがあることと、ビタミンCが豊富なため、炎症を抑える効果もあり、それらが循環器系の健康によいということです。
また、ビタミンA,カロチンが豊富であり、目の健康維持や白内障の予防等によい効果があるようです。
参考:http://www.healwithfood.org/health-benefits/gai-lan-chinese-broccoli.php
カイランを買う時は、葉が青くてシャキッとしたものがよいです。
葉物は、新鮮そうなものは比較的見てわかりやすいかと思います。
買ったら、ビニール袋にルーズに入れて、冷蔵庫に入れ、数日以内に使います。
葉物野菜の中では、比較的持ちがよい方なんじゃないかな、と思います(個人的な感想ですが)。
カイランのオイスターソース風味のレシピ
色んなカイランのレシピをネットで検索してみたところ、やはりカイランをゆでて、あるいは炒めて、オイスターソースと合わせるレシピが多かったです。
または、オイスターソースをベースにしたソースを、サッとゆでたカイランにかけて食べる、という感じ。
こういった調理法が、もしかしたら、中国野菜としてのカイランの伝統的な食べ方なのかもしれません。
カイランは、少し苦みがあるのですが、その苦みが濃厚なオイスターソースと相性がよいと思います。
そして、火を通してもシャキシャキ感が残っているので、食感がよいですね。
色んなパターンを試してみながら、アレンジを加えつつ、これが一番「それっぽい」と思えるレシピです。
By 11月 7, 2014 サッとゆでたカイランに、ねぎ、しょうが、にんにくで香りを出したオイスターソースベースのソースをからめます。 WordPress Recipe Plugin by ReciPressカイランのオイスターソース風味
材料
作り方
ラパデュラシュガー、日本酒については、パース生活に欠かせない基本の厳選調味料 を参照してください。
ラパデュラシュガーがなければ、普通の砂糖で代用するか、好みでなくてもよいかもしれません(オイスターソースに甘さがあるので)。オイスターソースもメーカーによって甘さや濃さが違うかもしれません。好みで味を見ながら調整してください。
いりごま・すりごまについては、いりごまの作り方 を参照してください。
カイラン&オイスターソースは、牛肉とも相性がよいようです。
機会があったら、ビーフを加えて作ってみたいと思います。
トラックバック URL
https://perth-zanmai.com/wp-trackback.php?p=605