しばらくブログを更新できていませんでしたが、その間私は何をしていたかというと……
引っ越し!!
なんだかんだいいながら、毎年引っ越ししている、我が家です(汗笑)。
先々週の週末を中心に、一週間かけて、運搬作業と前の家の清掃を行いました。
ようやくほぼすべての作業が終わり、前の物件のカギを不動産屋に返却したところです。
疲れたー!
とりあえず前の家を無事に引き渡すことができたので、ホッとしています。
今回は、引っ越しのことと、パースの住宅事情について、つらつらと書いてみようと思います。
弁護士から突然の通知に焦る
引っ越しすることになった理由は、こんなことから。
7月中ごろに、突然弁護士から書類が送られてきました……。
なになに~???(汗)
こんなの初めてだし、わけわかんない……。どうやらこの家のことらしいけど、うちら、なんか悪いコトした???(汗)
送り主は、銀行の代理人。
辞書をひいたり、ネットで調べたりして、夫と二人で読んでみました。
どうやら、「銀行が裁判によってこの物件を所有しようとしている」ということを、テナント(物件の借り手)であるうちらに通知(警告?)してるっぽい。
おそらく、この銀行とは、オーナーがローンを借りている先なのでは……?
オーナーがローンを支払ってないため、裁判によって銀行が物件を取り上げる=差し押さえ???
(あくまで予測ですが)そんな感じかも、と思いました。
これって、住んでいる私達はどうなるのだろう?
不安になりながら、慌てて不動産屋の担当者(プロパティマネージャー)に連絡したところ、しばらくして返信があり、「書面の件についてオーナーと連絡を取ったところ、問題は解決されたとのこと。あなた達はこの家を出ていく必要はない。」と言われました。
とりあえず、ホッと胸をなでおろすも……。
ホントかなぁ~……。
以前住んでいた家では、突然「オーナーが家を売却するので、出て行ってほしい」とプロパティマネジャーから言われ、慌てて引っ越したことがありました。ギリギリで引っ越し先を探すことになり、結構大変だったのです。
また、この家のオーナーは国外に住んでいるらしいのですが、家の修繕などを頼んでも、プロパティマネジャーに「オーナーと連絡が取れない」と言われるばかりで、全然直してもらうことができませんでした。古い家なので、あちこちが壊れてきて、とても困っていたのです。
本当に問題は解決されたのかなぁ……。
大丈夫と思って、また「やっぱり出てって」って言われたら、ヤダなぁ~。
そんな不安がぬぐい切れず。
こんな時、賃貸ってやっぱり肩身が狭い。
あーあ、また引っ越しなんて、疲れるな……。今度こそ落ち着いて住めると思ったのに……。
と思いながらも、もしも同じエリアでよい物件があったら引っ越した方がよさそうだ、と考え始めました。わけのわからないゴタゴタに巻き込まれるのは、正直イヤだもの。
パースで物件を探す時は、realestate.com.au というサイトを利用します。(リンクは賃貸物件ですが、売り物件も探せます)
子ども達の通学を考え、今と同じエリア。3ベッドルーム。家賃も今と同じくらい。これが条件。
場所と家賃と建物のすべての条件が満たされる物件なんて、そうそう簡単には見つからないよなぁ~、と思いながら、毎日サイトをチェック。よさそうな物件は、いくつか見に行きました。
そのうちタイミングよく、うちからすぐ近くで、条件に合う物件が出たので、早速見に行って見ることにしました。
敷地は今の家よりこじんまりしているものの、建物は築浅で新しく、使い易そう。
しかも、4ベッドルームだし、バスルームも2つ!
(今まではバスルームが一つだった。ティーンネイジャーの娘が、夜にバスルームを占拠するので、息子の寝る前の歯磨きをし損なうと、ずっと待たなければならず寝かすのも遅くなり、大変だった。)
ガレージもリモコン操作で開く!
(前は手動の古いシャッターだったけど、私は背が低いから上まで届かないし、さび付いて重く、おまけにしょっちゅうレールから外れる…。ガレージを開けるのが本当に重労働だった。)
子ども達の学校も、十分徒歩で通える範囲だし、これでさらに、家賃がちょっと安くなる!
難点を言えば、バックヤードが本当にちょっぴり。
今まで息子は、広い庭で、穴を掘ったり水遊びをしたり、好き放題に楽しんでいたけれど、それはあきらめてもらわないと……。
うーん、どうしようかな~、と少しだけ悩んで、「引っ越そう!」と家族で決めたのでした。
内見に行ったその日の夕方にアプリケーションを提出し、週明けに契約。
ものすごい速さで決まりました!
引越しと巨大なゴミ箱
今回は事情により、引っ越し先の家の鍵を受け取ったら、まず大きな家具を運ぶ手順になりました。オーストラリア最大のなんでも売買サイト gumtree.com.au にて、夫が引越し屋さんを手配。個人経営でやっている「2トントラック+男性一人の手伝い」をお願いしました。
引っ越し初日の土曜日。
引っ越しマンと、その奥さんも手伝いに来てくれて、冷蔵庫・洗濯機・ベッド・ソファ・デスク……などの大きなものを次から次へとトラックに積んでいきました。さらに、空いたスペースに小型の家具や大きい鉢植えなどを積んでいく。
そして、新しい家に搬入。
大きな物を全部運んでもらえたので、今回はホームセンターでユートを借りる必要もありませんでした(ユートについては、過去記事「パースでとことん安く引っ越すテクニック?我が家の実体験」)。
結果的に、費用も抑えられました。
真面目にやってもらえたし、すんごい助かった!
残りの荷物は、その後何日かかけて、自家用車で少しずつ運んでいきました。
まあ、それはいつものことですが。
これまで、家が変わるたび、買い足した家具やさまざまな家庭用品は全て持って来て、再利用してきました。
でも、パースに住んで4年、5軒目の引っ越し。その間、子ども達も成長し、ライフスタイルも変わってきました。
また、今度の物件は庭が狭くなるため、大型のガーデン用品は使えなくなります。
そこで、風雨でボロボロになってしまった大型のガーデン用品や、壊れて使えない家具や道具など……ガレージセールでも売れないような不要品については、今回の引っ越しで、思い切って処分することにしました。
パースでは、いわゆる「粗大ごみ」的な大型ごみは、住んでいる行政地区によって収集方法が異なります。
私の住む地域では、管轄の自治体に「ごみ収集コンテナ(Bulk Bin)」を注文することができます。
指定の日に、大きなトラックが、この超大きなゴミ箱を、家の前にデーンと置いていきます。
2泊3日置いといてくれるので、その間に捨てたいものをこの中に入れていく!
冷蔵庫などの白物家電や、薬品など、いくつか「入れてはいけない」ものはありますが、基本的に家具から一般のごみまで、何でもOK。
確か私の地域では、一年に3回は無料でこのゴミ収集サービスを利用できます。
必要な荷物を新居に運ぶとともに、要らない物はすべてこの中へ、放り込む!!
できるだけ不要な物は「買わない」「持たない」ようにしてきたけれど、それでもやっぱり、もう必要ない物はたくさんあるなぁー、と思いました。
また、子ども達の2段ベッドは、まだ十分キレイで使えるので、やはり gumtree で売りに出したところ、無事に買い手がつきました。
そんなふうにして、全ての荷物を運び出し、引っ越し終了。
ちなみに、2記事前に紹介したバックヤードも、この状態だったのが……。
こーんなふうになりました!
なーんにもなくなり、元通りに。大変だった……。
古い家?新しい家?どっちがいい?
私が住んでいる地区は、比較的古くからある町のようです。
そのため、1960年代くらいに建てられた古い家も、多くあります。
一方、建て替えなどで、最近になって建てられた新しい家もたくさんあります。
この地域内で、すでに3軒目の引っ越し。この3年ほど、住んだ家を含め、色んなタイプの物件を見てきました。
予算の都合上、やはり古い家を多く見てきました。実際に今まで住んだ家も、古いタイプ。
古い家は、床がフローリングで、地形の影響もあり室内に段差がある家が多いです。間取りも個性的です。
そして、広いバックヤードがあるのが特徴です。
やはり古い家らしく、大きな木々が茂っていて、趣のある庭は、私は好きです。
また、子どもを遊ばせるなら、こんな広い庭はやっぱり魅力的。
あと、古い物件だと、ペットOKのところも多いです。
不動産関係者はよく、「古い家の方がいい」って言うんですよね~~~。ぴかぴかなモダンな家よりも、魅力を感じるみたいです。
でも……。
住んでみてわかることですが、毎日家事をし、家のメンテナンスをする立場からしたら、やっぱり古い家は色んな問題点があります。
まず、昔の家って、暗い!
全体的に窓が少ないし、あっても小さい感じがします。部屋の中まで光が届きにくいですね。
エアコンが普及していなかった昔は、この方が夏は涼しく、よかったのでしょう。
また、白人の人は瞳の色素が薄く、私達東洋人に比べて光がまぶしく感じる、と聞いたことがあります。白人のオーストラリア人にとっては、暗い家の方がくつろげるのかもしれません。
でも、私自身はやっぱり明るい方が好き。
一日の大半を家で過ごす私にとっては、古い家の「光の足りなさ」は結構ツラいものでした。
暗いと家事もしづらいし……。
また、バックヤードは家の中と完全に隔てられており、室内からは見えない造り。
室内から庭の様子を知ることができないため、ヘタすると植えた植物もほったらかしになってしまいそうです。
さらに、古い家は、壁に隙間が開いていたり、ドアや窓の立てつけが悪かったり、ということもあります。
水回りやキッチンも、きちんとメンテナンスがされていないと、古びてすぐに水漏れや故障を起こすことも。
このあたりは、これまでオーナーがしっかり維持管理してきたかどうか、によると思います。
古くても、しっかり維持管理されている家は、水回りのパーツなどもちゃんと交換されているし、ライフスタイルの変化に合わせてリフォームされたり、色々と手が加えられている様子が見てわかります。
また、古い家は周囲に大きな木が茂っていることも多いのですが、木の枝が電線やアンテナを妨害したり、木の根っこが排水管を詰まらせたりすることもあります。定期的にプロに依頼して、木を刈ってもらったり、根詰まりを取ってもらう必要がありますが、オーナーがそういった出費に理解を示してくれるかどうか、プロパティマネージャーが迅速な対応をしてくれるか、は結構大きいと思います。
今まで住んでいた家では、テレビのアンテナにヤシの葉が直撃し、しょっちゅうテレビが映らなくなっていました。そのたびに夫が屋根に登って直していた……。さらに、電線にもヤシの葉がかかっていたけれど、こちらは屋根の上からは手が届かず、嵐の時には電線が切れるんじゃないかと心配していました。何度も報告したんですけどね、対応してもらえませんでした。
古い煙突からも雨漏りがしていましたが、何度訴えても直してもらえず、やはり夫が屋根の上に登って自力で修繕しました。
パースで古い家を借りる場合は、オーナーやプロパティマネジャーの対応力が『住み心地』に大きく影響する、と思いました。
今度の物件は、これまでとは対照的で、新しいタイプの家です。
カウンタータイプのキッチン。リビングには大きな窓がたっぷりとってあり、室内が明るい!
バスルームやベッドルームの間取りなど、やはり現代のライフスタイルに合わせた使いやすさ・家事のしやすさを考慮して作られているのがわかります。面白みはないけれど、日々家事をする私としては、明るくて使いやすいのがやはり一番大きなポイントかも。
ガレージもリモコンで開閉できるので、いちいち重量挙げみたいに重たいシャッターを持ち上げなくてもOK!
庭は小さく、全面にレンガが敷いてあるので、大規模なガーデニングはできないけれど、リビングと大きな窓でつながっているので、室内にいても外の眺めが楽しめるのはうれしいです。このような造りも、モダンな家の特徴ですね。
隣の家の木に花が咲いているのが見える(何の花?)!なんだかラッキー♪
まだ、収納にしまい切れていない荷物が家の中に散乱している状態ですが、まあなんとか生活はできるくらいに片付いてきました。
住んでみたら、また問題は出てくるかもしれないけど……とりあえずは落ち着いて住めることを期待したいと思います!