日本では、もうすぐ夏至(6月21日)ですね。
夏至と言えば、「日が出ている時間が、一年で一番長い日」。朝は早く明るくなり、夜はゆっくりと暗くなります。
でも、南半球パースは逆!
この時期が、一年で「一日のうち、暗い時間が最も長い」季節です。
なんとなく面白くない(笑)季節ですが、パースに住んで4年。こんな時期の乗り切り方も、少しずつ慣れてきたような気がします。
パースの冬が日本と違うのは、朝晩はそこそこ寒いのに、日中はグンと気温が上がることです。
特にこの何日かは、天気の良い日が続いていますが、昼間は太陽が出ると本当に温かい。
我が家の場合は、家の中の方が寒い!
屋外で過ごすには、とっても気持ちのよい気候になります。
私にとって、冬の楽しみと言えば、ガーデニング。
まず、出かけなくても楽しめる(笑)。
やりようによっては、お金をかけなくても楽しめる(笑)。
うまくいけば、食べ物が調達できる(笑)。しかも、新鮮で安心なのが!!
今回は、我が家の冬の庭を紹介しつつ、ガーデンで簡単に育つ野菜を使った、簡単すぎる!炒めものレシピを紹介します!
バックヤードのお悩み解決
1年半前にこの家に引っ越して来てから、少しずつバックヤードの改良をしています。
だんだんとイイ感じになってきていますが、悩みの種は、一面の砂。
オーナーが、芝をはがして、なぜか砂地にしたらしい(苦笑)。
息子は喜んでいますが……。ジオロジスト(geologist:地質学者)になり切って、夢中で穴を掘っています。
でもこの地面、洗濯物を干すにも、ちょっと庭を歩くにも、砂が足に入ってきて、すごく煩わしい。
パースでは、基本的に地面が砂質なので、どこを歩いてもそうなります。在住者なら、このうっとおしさがお分かりだと思いますが。
そんなわけで、半年ほど前に、こんなふうにブロックを敷きました。
ブロックは、家のガレージに積んであったもの(=タダ!)。
作業はちょっと大変だったけど、おかげで歩きやすくなりました。
そして、このブロックの小道(笑)を歩いていくと……。
小さな池があるんです。
もともと池の器だけがあって、干からびていましたが、夫が中をキレイにし、水を入れ、魚を入れました。
魚は、公園の人工池にうようよ生息していた、メダカみたいな小魚を取ってきました(=タダ!)。
でもこの魚がいると、ボウフラの発生を抑えてくれるんです。
隣家の木から、細かい枯葉が落ちてきて、池にたくさん入って積もってしまうので、夫が水浄化システムを自作しました(笑)。
ソーラーパネルでモーターが動くようになっていて、日中だけ水を組み上げ、濾過して池に流しています。
植木鉢にネットを敷いて、水の中のゴミや枯葉を取り除く仕組み……。力作なんで、見てあげてください(笑)。
我が家の野菜畑。
バックヤードの半分は、家庭菜園エリアにしています。
植えて2,3年経つ、鉢植えの数々(レモンの木、ライムの木、カフィアライムの木、アプリコットの木、ぶどうの木、バラ、いちごなど)。
昨年新たに植えたハーブの鉢(ラベンダー、カレンデュラ、ミント、ナスタチウムなど)。
その他、昨年設置した3つのガーデンベッドには、冬野菜を植えました。
奥に見える、チキンネットのおうちに囲まれたガーデンベッドには、ケールが植わっています。
Curly Kale, Tuscan Kale, Purple Kale のミックス。
(ケールの栄養・レシピについては、過去記事『ケールの美味しい食べ方!』をどうぞ)
なぜ、チキンネットのおうちに入っているかと言うと……。
実は我が家の庭は、春から秋にかけて、ネズミに何度も作物をやられてしまいました。
庭の壁を伝って、どこからともなくやってくるネズミたち。
トマトからピーマンから枝豆から、唐辛子まで!みんな食べられた(涙)。
その話を、時々野菜を買うオーガニック農家のおじさんに話したら、「これでガーデンベッドを囲ってみなよ」と、余ったチキンネットをくれました。なんて親切な!
それで、教えてもらった通りに、囲いを作ってみました。
冬になって、今はネズミの姿もみかけなくなりましたが、次の春になるまでに、他のガーデンベッド用にも作っておかなくては。
ケールは順調に育っています。
二番目のガーデンベッドで、もくもく育っているのは、ブロッコリー。
手前のは、レインボーチャード、にんにく、ビーツ(beetroot:ビートルート)、コリアンダー(パクチー)を育てています。
左上から時計回りに、レインボーチャード・にんにく・ビーツ(これはオレンジのタイプ)・コリアンダー。
コリアンダーは、昨年育てたものから、種を採って蒔きました。場所が合ったみたいで、元気に育っています。
備え付けの小さいガーデンベッドには、ミズナ・赤ミズナ(サラダからし菜とも言われるらしい)・クレソン(watercress)を植えています。
サラダのアクセントに加えると、とってもおいしい!冬のお楽しみです。
何といってもガーデナーにとってキツイのは、真夏の焼けるような日光と、果てしない乾燥。
冬は雨も降るし、夜は気温が下がるため、害虫の被害もだいぶ減ってきます。
一方、日中は適度に気温が上がります。
冬はほっといても野菜が元気に育つので、庭を眺めるのが楽しいです。
チャードとビートルートの葉で、超簡単な炒めものレシピ
最近、レインボーチャードがだいぶ育ってきたので、収穫してみることにしました。
写真は、手前がレインボーチャード。奥がビーツ(ビートルート)の葉。
冬が近づくと、パースのお店でシルバービートという野菜をよく見るようになります。シルバービートは、『チャード(Chard)』または『スイスチャード(Swiss Chard)』と呼ばれることもあるようです。西洋では、有名な野菜です。
シルバービートの栄養とレシピについては、過去記事『シルバービートのキッシュのレシピ。』で紹介しました。
他に、今回私が植えたレインボーチャード(Rainbow Chard)も、名前の通りチャードの一種。シルバービートほど一般的ではないですが、特にフォーマーズマーケットなどではよく出回ります。
シルバービートは、茎が白く、太くて平たく、葉は深い緑ですが、レインボーチャードは、茎が細め。色が赤・ピンク・オレンジ・黄色等、バラエティに富んで美しいのが特徴で、料理に利用すると、見た目がとてもキレイです。
まだ大きくない葉は、茎ごと収穫して、サッと火を通して食べると、とってもおいしい!
大きく育ったものなら、茎を繊維を切る方向でスライスして軽く加熱すると食べやすいです。
ただし、じっくり火を通す必要はありません。葉は柔らかく、茎はシャキシャキ感があり、一つの野菜で二つの食感が楽しめる♪
味は、クセや香りが強くなく、比較的子どもにも食べやすいんじゃないかと思います。
また、我が家の野菜畑では、ビーツの葉がだいぶフサフサに育っています。
ビーツはカブなので、基本的には地面の中に丸く育った根の部分を食べます。が、葉を食べるのもオーストラリアでは非常にポピュラーですね。若いビーツの葉はやらわらく、生食に向いています。レストランやカフェのサラダにとてもよく登場します。
我が家のビーツは、まだカブの方は育ってなさそうだけど、葉を野菜として少しずつ収穫することはできそうです。
今回は、大きめに育った葉を摘み取って、同じく炒めものに入れてみることにしました。
レインボーチャードも、ビーツの葉も、どちらもたいへん栄養に優れた野菜です。
卵と鶏肉と合わせて、短時間で簡単で栄養満点の炒めものを作りました。
思いつきで作ってみたけれど、家族に大好評!私自身も気に入ったので、レシピを載せておきます。
チャードとビーツの葉の炒めもの
By 6月 19, 2017
公開:- 出来上がり量: 4 人前
- 準備時間: 10 分
- 調理時間: 10 分
- 出来上がりまでの時間: 20 分
チャード(今回はレインボーチャード)とビーツの葉を、鶏肉と卵と合わせサッと炒めるだけ。簡単・速い・栄養満点のレシピ。
材料
- チャード 1 把 レインボーチャード、小一束
- ビーツ(beetroot)の葉 適宜 サラダ用。手に入る量。
- 鶏もも肉 1 枚 約150~200g
- たまご 2-3 個
- にんにく 1 かけ
- 塩 適宜
- オリーブオイル 適宜
- しょうゆ 適宜 好みで
- こしょう 適宜 好みで
作り方
- チャードは、茎の長い部分は食べやすい長さにカット、葉は大きなものだけ適宜カットする。にんにくはスライス。鶏もも肉は食べやすい大きさ(小さめがよい)に切る。卵は溶いておく。
- フライパンを強火にかけ、オリーブオイルをしく。にんにくを入れ、香りが出たら鶏肉を入れる。鶏肉にしっかり火が通るまで炒める。軽く塩を振る。
- 鶏肉に火が通ったら、チャードを入れる。まんべんなく油がまわるようにサッと火を通したら、ビーツの葉を入れる。塩を少々振る。軽くかき混ぜたら、すぐに溶き卵を回し入れ、パラパラととろけるチーズをふりかける。ただちにかき混ぜる。
- 卵が程よく固まったら、醤油をサッと回しかける。仕上げにひと混ぜして、お皿に盛る。野菜は完全に火が通ってなくても大丈夫。
- 好みでコショウを振って、すぐに召し上がれ!
- 難易度: 簡単
WordPress Recipe Plugin by ReciPress
材料の量は本当に適当です。すみません。
鶏肉にしっかり火を通したら、後は本当に手早く、短時間で仕上げるのがコツ。
そして、あったかいうちに、すぐに食べましょう!
もちろん、野菜を他のものに変えてもOK。
ケール、ブロッコリー(ゆでて)、ピーマン、ミズナ……。なんでもお好みのものでお試しください。
また、レインボーチャードもビーツも、パースではとても栽培が簡単な野菜です。
日当たりのよい場所に植えてあげると、よく育ちます。
今から植えても育つかも?パース在住の方は、ぜひチャレンジしてみてください。