日本では、夏至が過ぎました。
南半球のパースでは、冬至・・・とは言わないけど、一年で一番日が短い日が過ぎました。
季節の移り変わりのターニングポイント。
まだまだ冬は続きますが、これから少しずつ、日が長くなっていくのか。。。と思うと、なんだかホッとする私です(笑)。
最近のパースでは、冬らしく雨がちの天気が続いているなぁ・・・なーんて思っていたのですが。
先週末に読んだニュースによると、パースシティ周辺では、この6月に入ってからの降雨量は約60mmだそうです。例年の6月の降雨量の平均は、173.9mmだそうですよ!まだ後1週間あるとはいえ、今月は雨が少なかったみたいです。
パースの水不足は、どうなるんだろう・・・。
7月8月と、雨が降りますように。
一方日本では、先週には関東地方では35℃を越えたところもあったそうで、先週一週間だけで、熱中症で搬送された人が1000人以上にのぼった、とニュースで読みました。
日本のみなさま、どうぞお体に気をつけてお過ごしくださいね。
先日、バターチキンのレシピを載せたので、今回はそのバターチキンと合わせて食べたい、バスマティライスの炊き方を載せておこうと思います。
日本とパースでは、様々な違いがありますが、日本人にとってなじみ深い「お米」事情も、やはり随分違います。
そして、海外だからこそ楽しめる、お米のおいしさ・・・ってものも、あるんですねー。
パースではどんなお米が売っている?
最初に、オーストラリアのお米事情について、少し説明しようと思います。
パースに来て、ちょっと驚いたのが、「米」のこと。
私は、米なんてオーストラリアにはほとんどないんじゃないか、なーんて思っていました(笑)。
日本にいる時は、
「お米を食べるのなんて、日本人くらいのもんでしょ?だって、おいしいお米って、日本でしか作れないんでしょ?」
って思っていました。
↑今思うと、ハズカシクなりますが・・・
ところが、オーストラリアでもお米は栽培されている!
それどころか、お米って実は、世界中で色んなタイプの料理に使われているんだ、ということがわかりました。
パースでよく見かけるお米の種類としては・・・
◆Long Grain rice
長粒米。お米の粒が細長いです。べたつきがなくパラリとした炊き上がりになります。
西欧料理に添えるライスや、オーブン料理、また、中華料理や南米料理のジャンバラヤなども、おいしく作れるそうです。
◆Medium Grain Rice
中粒米。お米の粒が、長粒米に比べると丸みを帯びていて、見た目は少し日本のお米に少し近い感じです。
炊き上がりは、長粒米よりもやややわらかく水分を含み、パエリアなどの炊き込みライス、また、中東料理やスペイン料理、韓国料理などにも幅広く用いられるそうです。
◆Basmati Rice(バスマティ ライス)
Long Grain Riceの一種で、インド・パキスタンで生産されているお米です。お米の天然成分による、独特のリッチな香りは、ローストした木の実などの香りにたとえられます。
べたつきがなく、ふんわりフカフカした感じに炊き上がります。
インド料理には欠かせないお米。
◆Jasmine Rice(ジャスミン ライス)
これもLong Grain Riceの一種です。
タイ、ベトナム、ラオスなどを原産とするお米で、ナッツやかすかにフローラルを思わせる、自然由来の豊かな香りが特徴。
バスマティライスに比べると、長粒米ながらもやや丸みがあり、炊くと若干柔らかく弾力が出ます。
タイ料理でおなじみのお米。オーストラリアでも生産されています。
◆Arborio
Medium Grain Riceの一種。イタリアが原産のお米。見た目はパールのような白い色。
私は使ったことがありませんが、他のお米よりでんぷん質が多いため、調理するとしっとりとクリーミーな食感になるのが特徴だそう。
リゾットなどのイタリア料理によく用いられるそうです。
◆Sushi Rice(スシライス)
『日本のお米』は、Short Grain Rice(短粒米)となりますが、オーストラリアで栽培されているShort Grain Riceは、パースでは一般的にSushi Riceという名前で流通しています。
Sushi Riceといえば、お寿司などに使用されるジャパニーズスタイルのお米、と認識されているようですね。
炊き上がったお米の柔らかさや、粘り気などは、やはり和食スタイルのお米ならではです。
◆Koshihikari(コシヒカリ)
Short Grain Riceの中でも、日本食に最も適した高級ライスとして、オーストラリアで栽培されているのが、このKoshihikariです。
1990年代に、日本から種が輸入されて、栽培が始まったという、ホンモノの日本米に由来する品種です。
お米の味、粘り気などは、Sushi Riceと比べてもより「日本米」らしく、寿司だけでなく、おにぎりにしても普段のごはんとしても、違和感なく食べられます。←ウチはいつもコレ、20kgの大袋を購入。
◆Brown Rice
これは、もみ殻だけを取り除いて、精米はされていない、いわゆる玄米です。
Long Grain, Short Grain, Basumati… など、それぞれにBrown Riceが売られています。
他にも、Red Rice(赤米)やBlack Rice(黒米)なども、買うことができます。
独特の食感と色合い、そして栄養素が豊富なことから、健康志向の人に人気があるようです。
また、Glutinous Riceとは、もち米のことで、主にタイで生産されているお米が流通しています。
Sticky Rice, Sweet Riceとも言われることがあるようです。
日本にも、「コシヒカリ」「ササニシキ」「あきたこまち」などなど・・・各地方で様々な銘柄のお米が生産されています。
が、パースに来て、日本とはまた違った観点で、「お米にもいろーんな種類があって、色んな食べ方をされているんだなぁ~」と知ることができました。
バスマティライス・ジャスミンライスの炊き方
そんなわけで、パースでは、「料理の種類によってお米の種類を使い分ける」という楽しみができました。
といっても、我が家で普段食べるお米は、ほとんどがKoshihikariかSushi Riceですが。。。
でも、カレーを作る時は、バスマティライスを炊くようになりました。
バスマティライスは、オーストラリアでは生産されていないようです。
パースでみかけるバスマティライスも、インドかパキスタンから輸入されたものです。
バスマティライスは、インド系やアジア系の食料品店の他、普通のスーパーマーケットでも買うことができ、とても身近な食材という感じです。
種類にもよりますが、だいたい5㎏で$10~$20と、値段もそこそこ手頃。
日本のもっちりとしたお米と違い、パラッと仕上がるバスマティライス。
かといって、パサパサと味気ないわけではまったくなく、食感はフカフカ。
カレーの汁気とうまくからみ、日本の米のようにもったりべたつくことがなく、すごく相性がよいです。
そして、お米が炊き上がると、何とも香ばしい香りが立ち上ります。
この独特の香りがまた、カレーのスパイスの風味とマッチして、互いに引き立て合うんですね。
また、トムヤムガイ(レシピはこちら)を作ったり、タイ風の料理に合わせる時は、ジャスミンライス。
こちらもバスマティライスと同じように、非常に買いやすいです。
我が家では、バスマティライス・ジャスミンライスは鍋で炊きます。
日本のお米のように、ディテールにこだわらなくてもおいしく炊き上がるので、むしろ簡単です。
私の実感としては、日本のお米よりもよく水を吸って膨らむので(それでもべたつかないのが不思議)、出来上がりの量が想像よりも少し多めになります。
まあ、食べきれなかったら、残りを翌日チャーハン等にしても、パラッとおいしく仕上がりますし(笑)。
わざわざレシピにするほどのものでもないんですが、、、以下に炊き方の手順をまとめますね。
水の量はお米の1.5倍です。
バスマティライス・ジャスミンライスの炊き方
By 6月 23, 2016
公開:- 出来上がり量: お米3カップ(540ml) (4 人前)
- 準備時間: 5 分
- 調理時間: 10 分
- 出来上がりまでの時間: 30 分
バターチキンなどのインドカレーに最高に合う、香り高いお米バスマティライスの炊き方レシピです。ジャスミンライスも同じ要領で炊けます。
材料
- バスマティライスまたはジャスミンライス 540 ml 日本のお米カップ3杯分
- 水 810 ml お米の1.5倍
作り方
- お米を軽く洗う。2回ほど水を変えてサッと洗い、おおまかに汚れと白い濁りを取り除けばOK。ざるに上げて水気を切る。
- 鍋に、1.のお米と、計量した水を入れる。ふたをして強火にかける。沸騰したら、吹きこぼれないくらいに火を弱め、10分炊く。
- その後、火をとめて、ふたをしたまま15分蒸らす。
- できあがり。
- 難易度: 簡単
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インドカレーと合わせると、とってもおいしい!
バターチキンのレシピ → 本格的でも簡単、とことんマイルドなバターチキンカレーのレシピ
バスマティライスは、伝統的にはゆでて調理するらしいのですが、炊くレシピもよく見かけます。
日本人にとっては、炊く方がとっつきやすいかな?
また、塩を入れて炊くこともあるようですが、私は特に入れずに・・・。このままでも香りが素晴らしいので、おいしく食べています。
バスマティライスやジャスミンライスだけでなく、色んなタイプのお米を使い分けて、色んな料理を作ってみたいです!