パースは寒い日が続いています。
今の家には暖炉があるので、最近は夜になると火を入れています。
これがまた、あったかい♪
暖炉を使うなんて、私には生まれて初めての経験でしたが、パースではこんな都市部でさえ、それほど珍しくもないみたいです。
ホームセンターでも暖炉や薪が普通に売られているし。
夜になると、外に出ればわずかに煙の匂いが漂うのは、周辺の家々が暖炉に火をくべるからなのだ、とようやく理解しました。
木が燃えていく様を見ていると、どうしても時間を忘れて見入ってしまう・・・。
ただ、木って結構、すぐに燃えちゃうんですよね。
この冬の間に、我が家ではどれだけの薪が必要となるんだろう?
と考えると、ちょっと金額を心配してしまいます。できるだけ安く薪を買えるところを探さないと。
今回は、寒い日にも暑い日にも、オールシーズン我が家で人気の、あのレシピを書こうと思います!
子どもが好きなカレーと言ったら、バターチキン。
カレーって、本当においしいですよね~。
我が家もみんな大好きです。
移民の多いパースでは、世界各国の料理のレストランがあります。
中華・東南アジア系のレストランが多い他、インド料理も多いですよね。
私や夫は、香辛料が効いた料理が好きなので、たまにはそういう料理を食べたいなーと思いますが、子ども達はニガテです。
特に息子は、まだまだ辛い物を嫌がるので、外食に行くとなると結構難しいですね。
ですが、そんな我が家が家族で揉めずに食べられるインド料理やさんが、うちからわりと近い住宅街に、あるんです。
個人経営の小規模なレストランですが、結構人気のお店のようです。
メニューは、インドの伝統的な料理が並んでいます。
初めて行った時、子どもにも食べられる、辛くないカレーはないか、と聞いたところ、バターチキンは辛くないよ、とお店で薦められたので、注文してみたところ・・・
すっごくマイルド!
スパイスの味はしっかりとあり、コッテリして、確かにカレーとしての風味があるんだけど、辛くない!
以来、息子も娘も、ここのお店のバターチキンが大好きになりました。
私は、本場のカレーというのは、辛くないんだ!ということが驚きました。
というか、オーダーの時に、辛さを選べます。だから、辛いカレーにだってできるんです。
でも、日本ではカレーと言うと「辛い食べ物」という印象がありますが、本当のカレーとは「スパイスでおいしさを出した食べ物」ということなんだ、、、と私は思いました。
「辛さ」は、カレーという味の要素の、ごく一部でしかないんですね。 スパイスの持つそれぞれの香りや色、食感の個性を組み合わせることで、複雑な美味しさを出す食べ物。
カレーという食べ物の奥深さに、私は初めて思い至ったような気がしました。
きっとインドでは、一口に「バターチキン」と言っても、作る人の好みによってスパイスの配合もさまざまなんだろうなぁ。
それで、我が家では時々、ここのカレーをテイクアウェイして食べます。
バターチキンはもちろん、マストです(笑)。
でも、、、「こんなおいしいバターチキン、我が家でも作れないかな?」と、ふと出来心(笑)。
何しろ外食は高い。
あと、正統なバターチキンと言えば、固形物はチキンしか入っていません。が、息子はチキンがキライ。なので、ひたすら汁だけをナン(インドの平たいパンみたいなもの)につけて食べるだけ。
まあ、たまにだからいいんだけど・・・。
もし家でもバターチキンが作れたら、野菜も足して、家族みんなでたーーーっぷり食べられる!
という、食いしん坊の執念で(笑)、レシピを考案してみました。
バターチキンの材料
バターチキンの手順は、最初に鶏肉をマリネするところから始まります。
ヨーグルトとスパイスを合わせたものに、鶏肉を漬け込みます。
この時使うヨーグルト(無糖)は、好みにもよると思いますが、酸味が少なめ、水分が少なめ、の、クリーミーなタイプのものがよさそうです。
オーストラリアでは、Greek style yoghurt(ギリシャ風ヨーグルト)という、酸味が少なくクリーミーなタイプのものがあり、インド料理のレシピ本などを見ると、それがよく使われています。
また、パースで売っているヨーグルトでは、(私もいくつも試したわけではありませんが)私の感想ではこの商品が一番合っていると思いました。
バターチキンだけに使うには量が多いですが、余ったら子どものおやつに・・・。
あと、ポイントはピーナッツバターです!
レシピでは無糖のものを使っています。
ピーナッツバターは、入れなくてもカレーはできますが、これが入るとバターチキンのマイルドな味がグッとアップしますので、ぜひ。
鶏肉は、本来はムネ肉を使うことが多いようですが、好みでモモ肉でもよいと思います。
トマトペーストについては、パースでは、このようなカップに入ったものが売っていて、そのちょうど1個分をレシピでは使っています。
うちでは無塩のものを使っていますが、有塩のものを使う場合は、カレーを味付けする時の塩加減を調整してください。
本格&簡単、家庭で作るバターチキンカレーのレシピ
味は、本格的なあのインド料理店のバターチキンをめざして!
けど、家庭で作るのに、買いやすい材料を使って、そこそこ簡単な手順で!
・・・をテーマに。
カレー粉やルーを使わず、スパイスから作る、チキンカレーのレシピです。
野菜好きな息子も満足できるように、日本のカレーを意識して野菜を追加したレシピになっています。
好みでアレンジしてください。
また、本格バターチキンは文字通り、バターがタップリ入り、かなりこってりですが、自分で作るレシピでは、ちょっと控えめにしています。
とはいえ、やっぱりバターチキンなので、ある程度のコッテリ感は必要・・・。な所でバランスを取ってみました。
本格&簡単なバターチキンカレー

By 6月 10, 2016
公開:- 出来上がり量: 6-8 人前
- 準備時間: 20 分
- 調理時間: 50 分
- 出来上がりまでの時間: 1 時間 10 分
インド風バターチキンを、カレーの素やカレールーを使わずスパイスから作ります。本格的な味をめざしつつ、家庭で作れるよう手順や材料は簡素化しました。
材料
- 【チキンマリネ】
- 鶏肉 600 g ムネ肉またはモモ肉
- ヨーグルト 大さじ3 無糖
- しょうが 小さじ1/2 すりおろして
- にんにく 小さじ1/2 すりおろして
- ★クミン 小さじ1 粉状のもの
- ★コリアンダー 小さじ1 粉状のもの
- ★カルダモン 小さじ1 粉状のもの
- ★クローブ 少々 粉状のもの
- ★塩、こしょう 少々
- 【カレー】
- 玉ねぎ 1 コ 半月切りのスライス
- にんじん 1 本 乱切り
- じゃがいも 5 コ 一口大に切る
- トマト缶 400 g 無塩無糖、刻みトマト、1缶分
- トマトペースト 140 g 約大さじ5、無塩
- 生クリーム 100-200 ml 仕上げに、好みの量
- バター 10 g
- にんにく 2 かけ すりおろす
- しょうが 1-2 cm にんにくと同量、すりおろす
- ピーナッツバター 大さじ2 無糖
- 砂糖(Raw sugar) 大さじ2 きび砂糖など、好みのものを
- 水 500 ml
- ☆クミン 小さじ2 粉状のもの
- ☆コリアンダー 小さじ2 粉状のもの
- ☆カルダモン 小さじ1 粉状のもの
- ☆クローブ 少々 粉状のもの
- (ケチャップ) 適宜 味を整えるために好みで
作り方
- まず、鶏肉をマリネする。鶏肉を大き目の一口大に切り、ボールに入れる。★のスパイスを混ぜ合わせて、鶏肉にまぶす。そこにヨーグルト、しょうが、にんにくを入れてよく混ぜる。冷蔵庫で1時間~一晩漬け込む。
- 鍋に、バターを入れ、強火にかける。バターが溶けたら1.の鶏肉を入れる。鶏肉の表面が焼けるまで炒め焼きにする。
- 2.に玉ねぎを入れ、炒めながら玉ねぎがしんなりするまでじっくり火を通す(塩を少々足すとよい)。強火のまま、しょうがとにんにくを入れて、香りを出すように炒める。さらに☆のスパイスを加え、香りが出るまでじっくりと炒める。
- 3.に、トマトペーストとピーナッツバターを加える。木べらでよく混ぜながら火を通す。その後、トマト缶を加える。火が通ってとろみがつくまでよく煮る。砂糖を加える。
- にんじん、じゃがいもを入れ、水を入れ、ふたをして、沸騰したら20分ほど煮る。
- 具が煮えたら、塩を加えて味を整える。味をまろやかにしたかったら、ケチャップを少量足してもよい。最後に生クリームを加える。軽く火を通してできあがり。
- バスマティ米などのお米や、ナンを添えて。チリパウダーやコショウ、コリアンダーの葉などで辛みと香りを添えてもよい。
- 難易度: 適度
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調理時間は目安です。また、鶏肉をマリネする時間は含まれていません。
鶏肉を漬け込む時間は、たぶん本当は一晩とか置いた方が断然おいしいのだと思います。が、私はいっつも、1時間とか漬けるのがせいぜいです(汗)。忙しいし・・・できる方は長時間マリネしてみてください。
レストランでサーブされる時は、バターチキンに軽く生クリームが注いであります。お好みで、家庭でもそうすると、見た目も本格的になりますね。
我が家では、食べる時にはバスマティ米(Basmati rice)を炊きます。
インド・パキスタン地方の、たいへん香ばしい長粒米で、これを添えると『本場感』が一気にアップ!
このバターチキンは、辛みがまったく入っていない、とことんマイルドなカレーなので、好みでレシピ中のスパイスにチリパウダーやカイエンヌペッパーなどを加えてもよいと思います。
我が家では、大人は食べる時にチリパウダーやコショウ、コリアンダーの葉などを足して、辛みと香りを出しています。
鍋のふちに漂う、赤い油の膜・・・これが本格バターチキンの証拠、なんちゃって。
たまには、カロリーや脂肪分には目をつぶって、、、とことんマイルドなカレーを楽しむのも、よいのでは(笑)。
我が家で定番の、ココナッツミルクで仕上げるカレーのレシピもあります。
子どもも大人もみんな大好き!スパイスで作る、辛くない簡単カレー|GITS International
をご覧ください。