さーて、今度は何のレシピをアップしようかな~。
と、食事の支度をしながら考える毎日です(笑)。
日本でこのブログを読んでくださっている方は、ちょっと季節感がマッチしないと思いますが、この2,3ヶ月、本当にパースは暑かったんです!
だから毎日の食事も、アツアツを食べると言うよりは、冷やしておいて食べる、または常温で食べる、という料理が多かったです。
そんなパースも、3月になり・・・『秋』と呼ばれる季節に移り変わっています。
まだ暑い日もやってくるけれど、涼しい日も交互にやってきて、朝晩はむしろ、思わず長そでを羽織りたくなる気候です。
今回は、そんな時期においしい、『バンバンジー(棒棒鶏)』のレシピです!
暑い季節に一番ピッタリかもしれませんが、副菜に温かいスープや温野菜、煮物などを合わせれば、涼しい季節でもまだまだおいしく食べられますよね。
鶏ムネ肉はゆでるだけ、野菜もたっぷりで、一皿でもバランスのとれたヘルシーメニューと言えます。
また、タイミング的に作りたてを出せない時も、下準備は前もってしておいて、仕上げだけ直前にできるので、夕方忙しい時などにも便利なメニューですね。
日本では、市販の「バンバンジーのタレ」的なものや、美味しいゴマダレが売っていますが、海外では・・・?
大丈夫。
パースで手に入る材料で、簡単お手軽にできちゃいまーす。
ねりごま、海外ではどうする?
バンバンジーで欠かせないのが、アノおいしいごまだれ。
日本では、「練りごま」というゴマのペーストが売っていて、それを使ってごまだれを作るレシピも多いですが、実はオーストラリアでも、練りごまは比較的身近な食材として売っています。
こちらでは、タヒニ(tahini)という名前で売られています。
タヒニは、世界では、主に中東や地中海料理に使われる食材として有名です。
特に、hummusという、ひよこ豆とタヒニを合わせたペーストは、中東地域および北アフリカ発祥の料理だそうですが、今では栄養面の優れていることやヘルシーさもあり、欧米でも人気ということです。
パースでも、レストランやカフェに行くと、パンなどのスプレッドやオードブルのディップとしてhummusが登場することがありますね。
その他にも、タヒニでドレッシングを作ったり、スイーツの材料として利用したりするようです。
タヒニは、ゴマをローストして挽いたものということで、栄養面が優れていることは言うまでもありませんが・・・
特に、不飽和脂肪酸を多く含みます。不飽和脂肪酸は、血中の悪玉コレステロールを下げる働きがあります。
また、不飽和脂肪酸の一種、オメガ3脂肪酸(αリノレン酸)は、神経細胞を健康に保ち、脳や精神の健康維持に役立つ栄養素です。
また、ごまの栄養的特徴として、抗酸化作用のある特有の物質(セサミン、セサモールなど)が含まれます。これらはコレステロールを下げる働きがあります。
さらに、ごまは良質のたんぱく質や、食物繊維も豊富に含みますし、ビタミンB群、鉄分、カルシウム、銅、マグネシウムなどのミネラルも含みます。どれも体を健康的に保つために欠かせない栄養素。
このように栄養に優れたゴマですが、外皮が固いため、そのまま食べても栄養が体に吸収されにくい面があります。しかしタヒニならば、消化吸収に優れているため、貴重な栄養素を損なうことなく取り入れられるのがメリットです。
グルテンフリー、乳製品フリー、動物性脂肪もない、、、ということで、欧米ではベジタリアンやヴィーガン向け料理に利用されたり、健康食品として認識されているようです。それも納得。
タヒニを選ぶ時に見るポイント
タヒニには、hulled またはunhulled と書かれていることがあります。
hulledとは、外皮をむいた、という意味らしいです。
hulledのタヒニは、色が白く薄い。
unhulledのタヒニは、色が茶色です。
これは、unhulledのタヒニ。
私はunhulledしか使ったことがありませんが、一般的にunhulledの方がより香りがあり、栄養面でも優れているということです。
タヒニは、アジア系、中東系などの食材店だけでなく、WoolworthやColesなどのローカルスーパーでも必ずと言っていいほど置かれています。
お店によっては、オーガニックのタヒニも買うことができます。
買う時は、塩や砂糖など、ごま以外のものが添加されていないかどうか、注意しましょう。
料理に使う時は、無添加のものが使いやすいです。
また、私はまだ未体験ですが、タヒニは自分で作ることもできるそうです。
ローストしたゴマを、フードプロセッサーで細かくするだけ!なめらかなペースト状にするには、ちょっとのオイルを加えるとよいみたいです。tahini で検索すると、海外の人のタヒニ自作レシピがたくさん出てきます。
ゴマダレも大活躍!バンバンジー(棒棒鶏)の作り方
バンバンジーのタレは、このタヒニを使って作ります。
火を通す必要もなし、材料を混ぜるだけでできちゃう!
タヒニは、ごまの油が上に浮いている場合があるので、あらかじめよくかき混ぜてから、使います。
酢は、我が家ではwhite malt vinegarを使っています。日本の穀物酢に近い味ですね。
また、ラパデュラシュガーですが、もしなければ、精製度が低くコクがあるタイプの砂糖を選んでみてください。
このブログのレシピで使われている調味料については、基本の厳選調味料に詳しく書いてありますので、参考にしてみてください。
いりごま、またはすりごまについては、海外にいても、ゴマは家庭料理の必需品-いりごまの作り方 を読んでいただけるとよいかと思います。
鶏肉は、ムネ肉(Chicken breast fillet)を使います。
鶏肉をゆでる時は、色んな方法があると思いますが、私はたっぷりの水に入れ、少しの日本酒を足して、ふたをしてゆでます。
鶏肉に火が通ったら、できるだけ時間をかけて、そのまま冷めるまで置いておきます。
なので、たとえば朝に鶏肉をゆでておいて、そのまま冷まして、夕食に使ったり・・・
前の日の夜にゆでて、冷ましておき、朝起きたら鶏肉をビニール袋に入れて冷蔵庫に入れて冷やしておき、夕食に使う・・・
などしています。
野菜は、今回はレタス、きゅうり、ゆでたもやし、を合わせていますが、お好みのものを。
トマトなどを加えることも多いですよね。
タレ以外の材料の量は、目安です。使いやすい量を使ってください。
海外で作るお手軽バンバンジー
By 3月 2, 2016
公開:- 出来上がり量: 4 人前
- 準備時間: 30 分
- 調理時間: 20 分
- 出来上がりまでの時間: 50 分
オーストラリアで簡単に手に入る練りごま、タヒニを使って、バンバンジーのタレを作ります。鶏ムネ肉と野菜たっぷりでバランスのとれた一品。
材料
- 鶏ムネ肉 250 g 小1枚
- 日本酒 大さじ2
- レタス 3 枚
- きゅうり 1/2 - 1 本 大きさによる
- もやし 200 g
- 【ごまだれ】
- タヒニ(練りごま) 大さじ1
- しょうゆ 大さじ1と2/3
- 酢 大さじ1.5 white malt vinegarなど。
- ラパデュラシュガー(Rapadura Sugar) 大さじ1.5
- ごま油 少々 香りづけ。
- にんにく 少々 すりおろし、ひとつまみくらい。
- すりごま、または炒りごま 適宜 好きな量
作り方
- 鶏肉をゆでる。小鍋に鶏肉を入れ、酒を入れ、水(分量外)を肉がひたひたに浸かるまで入れる。ふたをして強火にかけ、沸騰したら中火~弱火にして、約30分ゆでる。ゆで終わったら、火を止めて、ふたをしたまま冷ましておく。
- たれを作る。器にタヒニを入れ、そこに醤油を入れ、よく混ぜる。そこに、酢、ラパデュラシュガー、にんにくを入れていき、その都度なめらかによく混ぜる。最後に、ごま油と、すりごままたは炒りごまを入れて、よく混ぜる。
- 野菜を準備する。レタスはちぎる。きゅうりは千切りにする。もやしは軽くゆでて水気をよく切る。
- ゆでた鶏肉は手で割く。
- お皿に野菜と鶏肉を盛り付ける。食べる直前にタレをかける。
好みで、すりごままたは炒りごまをトッピングしてもよい。唐辛子(チリ)やハーブ(コリアンダー、パセリなど)を添えてもよい。
- 難易度: 簡単
WordPress Recipe Plugin by ReciPress
料理の時間は目安です。鶏肉を冷ます時間は含まれていません。
タレはだいたい1回で使い切るかな、という量です。
このレシピは、子どもでも食べられるよう、辛みをつけていません。
ひたすらマイルドです!
大人向けなら、ゴマダレに刻んだチリ(唐辛子)やラー油などを足してもいいかもしれません。お好みで。
写真ではわかりづらいかも、ですが、鶏肉の下にゆでたもやしが盛ってあるんです。
このレシピは辛みがまったくないので、私と夫は、刻んだチリとコリアンダーを付け合せにして、ちょっと香りを出してみました。
スライスした小ねぎ(Spring Onion)も合うと思います。
娘が、このごまダレが大好きみたいです!
冬になったら、鍋のタレにも使えるかも・・・?豚肉とも合いそうだな~。