この2,3日は、パースは夏を思わせるような天気でした。
カラッと晴れて、日陰に入ると心地よいですが、特に昼間の直射日光の下はたいへんな暑さでした。
けれど、予報では週末にまた気温が下がるそうです。。。
ところで、今住んでいる家のすぐ近くに、ちょっとした公園があります。
よく息子を連れて遊びに行くのですが、playground(遊具のある広場)の周辺には、大きなユーカリの木がいくつか立っていて、その一つの枝に鳥が巣を作っていました。
公園に行くたびに、ピーピーとヒナの泣き声が聞こえたり、親鳥らしき鳥が飛んで来てはまた飛んで行って・・・を繰り返すのを見ていました。
3日前に行った時は、ヒナはもうかなり大きくなっていて、見た感じはすでに親鳥と同じような大きさ。でもまだ飛べないのか、巣の中にいました。
息子を公園で遊ばせていた1時間以上の間、親鳥はひっきりなしに飛んで行っては、何かをくわえて戻ってきて、ひな鳥に与え、またすぐに飛んで行って、何かくわえて戻ってきて・・・を、休む間もなくずーーーーっとくり返していました。
ヒナ達も、体が大きくなったせいか、お腹が空くんでしょうね。食べ終わってしまうと、またすぐさま『ピーッ、ピーッ』と大きな声で鳴いていました。
その声に急かされるように、何度も飛び立っていく親鳥・・・
あーやっぱり、子育てってたいへんだよね~。
子ども達が成長し、ちゃんと巣立っていくまで、親の仕事というのはこんなふうに続くんだなぁ。
そんな考えがふと、頭に浮かんできたりして。
そして今日、また息子に付き合って公園に行ったら、その巣がとても静かで・・・ヒナ達もいないようだし、親鳥が飛んでくることもありませんでした。
ついに、巣立っていったのかな?
親鳥さん、子育てお疲れさまでした。よかったね。
子ども達が私の作ったごはんを食べなくなるまで・・・あと何年???
気が遠くなりそうです(笑)。
さて今回は、オーストラリアで料理をするときにとても大切なこと、についてです!
海外で料理を作ろう、と思ったら、必ず知っておきたいことがあります。
それは、計量のしかた、表し方。
実は必ずしも日本と同じではなく、国によって独自の基準があるみたいですよね。
ここでは、オーストラリアのレシピに用いられる計量のスタンダードについて、まとめようと思います。
オーストラリアの計量の基準
レシピを読むときに、一番よく出てきて、大切なものは、計量ですね。
オーストラリアでは、基本的に
・重さは g(グラム)、kg(キログラム)
・液体は ml(ミリリットル), litre(リットル)
が使われています。
また、料理の計量でよく使われるものに、小さじ、大さじ、カップという計り方がありますが、オーストラリアでは、
小さじ1 = 1 teaspoon(1tsp) = 5ml
大さじ1 = 1 tablespoon(1tbsp) = 20ml
1カップ = 1 cup = 250ml
となっています。
気をつけなければならないのは、大さじとカップですね。
日本では、大さじ1は15mlですが、オーストラリアでは、20ml。
日本では、1カップは200mlですが、オーストラリアでは、250ml。
なので、たとえば日本の計量スプーンや計量カップで、オーストラリアのレシピを作ろうと思ったら、計算し直さないといけないし、逆にオーストラリアのスプーン・カップで日本のレシピを作る時も、分量をmlに直して計算する必要があります。
また、カップについては、
1 cup = 250ml
3/4 cup = 180ml
1/2 cup = 125ml
1/3 cup = 80ml
1/4 cup = 60ml
というふうになっています。
カップは、液体だけでなく、小麦粉、砂糖、粉チーズ、挽いたナッツ類、など、粉状の食材の計量にもよく使われています。
このブログのレシピも、オーストラリアの計量でやっています。
オーストラリアの計量に関しては、オーストラリアのレシピサイト taste.com.au の以下のページにまとめられています。
材料の単位の表し方
レシピには必ず、材料とその量が書いてあります。
日本のレシピだと、
砂糖 大さじ1
小麦粉 200g
卵 1個
などのように、物の名前の後にその計量が書かれていますが、オーストラリアのレシピでは、『計量 物の名前』という順番で書かれています。
量については、たいていは、
・375g dried penne pasta (乾燥ペンネパスタ 375g)
・600g chicken thigh fillets (鶏もも肉 600g)
のように、重量で書いてあったり、
・1/2 cup milk (牛乳 1/2カップ)
・2 tablespoons extra virgin olive oil (EXバージンオリーブオイル 大さじ2)
・1 teaspoon ground cinnamon (シナモンの粉 小さじ1)
のように、計量カップやスプーンで書いてあったり、
・1 litre chicken stock (チキンスープ 1リットル)
・750ml sparkling mineral water (炭酸水 750ml)
のように、液体であれば容積で書かれてあったりします。
また、
・1 brown onion (たまねぎ 1個)
・4 large carrots (大きいにんじん 4個)
・4 chicken breast fillets, skin on (鶏ムネ肉(皮付き) 4枚)
のように、個数で書かれていたりします。
それ以外にも、たとえば日本語では、『1束』とか『1袋』とか『1パック』とかで表すことがありますが、オーストラリアのレシピでもそういったまとまりで表していることがあります。
以下に、私が今までレシピでみかけた表現を挙げておきます。
◆bunch(束)
・1/2 bunch celery (セロリ 1/2束)
・2 bunches English spinach (ほうれん草 2把)
・1 bunch asparagus (アスパラガス 1束)
◆stalk(本 stalkとは、草の茎のこと)
・1 stalk lemongrass (レモングラス 1本)
・2 stalks celcery (セロリ 2本)
◆sprig(小枝)
・1 sprig fresh thyme (タイムの小枝 1本)
・2 sprigs fresh rosemary (ローズマリーの小枝 2本)
◆can(缶)
・400g can chickpeas (ひよこ豆の缶詰400g入り 1缶)
・1/2 × 395g can sweetened condensed milk (砂糖入りコンデンスミルク395g入り 1/2缶)
・2 × 185g cans tuna in oil (油漬けツナ缶185g入り 2缶)
◆jar(びん)
・500g jar tomato pasta sauce (トマトパスタソース500g入り 1びん)
・1 × 125g jar wholegrain mustard (粒マスタード125g入り 1びん)
◆tub(食品用の小型の容器・カップのこと)
・300g tub sour cream (サワークリーム300g入り 1こ)
・140g tub tomato paste (トマトペースト140g入り 1こ)
◆packet(袋)
・340g packet vanilla cake mix (バニラケーキミックス340g入り 1袋)
・250g packet marshmallows (マシュマロ250g入り 1袋)
◆sachet(粉の入った小袋のこと)
・7g sachet dried yeast (ドライイースト7g入り 1袋)
・40g sachet taco seasoning mix (タコシーズニングミックス40g 1袋)
◆punnet(パック)
・1 punnet strawberries (いちご 1パック)
・1/2 punnet (125g) red grape tomatoes (レッドグレープトマト 1/2パック(=125g))
◆sheet(枚)
・1 sheet frozen puff pastry (冷凍パイシート 1枚)
また、しょうがやにんにくの「ひとかけ」、塩やコショウの「ひとつまみ」は、以下のように表現しています。
・3cm piece fresh ginger (しょうが 3cmの1かけ)
・2 garlic cloves (にんにく 2かけ)
・pinch of salt ( 塩 ひとつまみ)
海外で料理をする時の注意点
オーストラリアの料理の計量は、日本と似ていると思うので、そういう意味では比較的わかりやすいんじゃないか、と思います。
たとえばアメリカでは、重量の単位がoz(オンス)やlb(ポンド)だったり、液体の単位がfl oz(液量オンス)だったりするようですが、そうなると私には全然ピンときません(汗)。慣れるのが大変そうです。
また、重量とはちょっと違いますが、アメリカでは温度の単位が華氏(F°)ですが、オーストラリアは日本と同じ摂氏(℃)です。
そのため、オーブンの温度設定なども今までの感覚でできるので、助かります。
海外のレシピを見たり、海外の計量器具を使う場合は、それがどこの国のものか、どんな基準で作られているか、確認が必要だと思います。
また、レシピ本を見る時は、たとえオーストラリア国内であっても、イギリス・アメリカ・カナダ・ニュージーランドといった英語圏のレシピ本も入ってきているので、どの国のスタンダードが採用されているか、チェックする必要があると思います。
こういったことも、日本にいた時には気にも留めませんでしたが、海外生活ならではの「料理をする時の注意点」だなぁ、と思いました。
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