いよいよ、西オーストラリアの公立学校は、今週で終了です。
昨日は、娘のGraduation Assemblyがありました。日本で言えば、卒業式みたいなものです。
私と夫も見に行きました。
雰囲気は、日本の卒業式とはだいぶ違いました。
西オーストラリア州では、今までは、Year8から中等教育(Senior high schoolなど)へ進学することになっていたのですが、来年度から、Year7から中等教育が始まることになりました。
そのため、今年は特別に、Year7とYear6の2学年が、同時に卒業・・・という、ちょっとイレギュラーな状況だったようです。
このGraduation Assemblyでは、まず、クラスごとに演奏の発表がありました。
それが、木琴・鉄琴、ベル、ジャンベ(太鼓みたいな民族楽器)等を使った、民族音楽みたいな感じでした。
いろんな国から来た子ども達がいる卒業式らしいな、と思いました。
ミュージックの先生は、指揮の代わりに、こんなパーカッション↓で基礎リズムを取り、タイミングを合わせていました。カッコいい!
そして、一人一人順番に、先生から卒業証書を受け取るのですが、受け取る間に、その生徒の映像が後ろのプロジェクターに映されました。映像は、前もって生徒一人一人のインタビューを撮影したもので、自分の好きな物、嫌いな物、学校生活で誇らしかったこと、面白かったこと、そして進学先と将来の夢を語っていました。
いろんなコメントがあって、面白かったです。
好きな物は、「算数」「音楽」「スポーツ」といったものから、「チョコレート」「ゲーム」まで・・・
キライな物は、「算数」「レポート」「いじめ」「ゴキブリ」「蜘蛛」「野菜」・・・中には「One Direction」と答えた男の子も(笑)。
私はこの時、初めて娘のクラスメイト全員の顔と名前を知ることができたし、それぞれ個性が出ていて、こういう子ども達の中で娘が学んでいたのだということがわかって、とても印象に残りました。
また、今年、各分野でがんばった生徒に対し、賞が与えられたのですが、なんと娘は、アート(美術の授業)のアワードをもらいました!
これを励みに、これからも興味を持った分野をがんばっていってほしいです。
アートのアワードで記念にもらった本と、担任の先生からプレゼントされた数学の本。
今後、末永く娘をサポートしてくれるだろうと思います。
娘は残り少ない今の学校生活が名残惜しいようですが、パースに来て、そんな風に「好き」と思える学校で過ごすことができ、本人をサポートしてくれたたくさんの方たちに、私も感謝の気持ちでいっぱいです。
さて、いよいよ来週からは長いホリデー!
クリスマスも近づいてきます。
何作ろう?何食べよう?
今回は、パースでポピュラーなローカル魚介料理のレシピです。
パースのローカル魚介料理って???
パースでおいしいもの、といえば、魚介類 がたいへんおいしいです。
ショッピングセンターにも、魚屋さんが入ってることは多いです。
魚の内臓やうろこを取ってくれるところもあるし(この処理のことを英語でcleaningといいます)、タスマニアサーモンなど「刺身で食べられます(Sashimi Grade)」の表示がされているものもあります。
まあ、やっぱり魚介類は安くはないので、そんなにしょっちゅうは食べられません。
それでも、たまにちょっと豪勢な料理を作りたい、と思った時に、おいしい魚介類が食べられる・・・そういうオプションが選択肢としてあるのだから、恵まれているな~と思います。
オーストラリアに来て、日本にいた時には食べていたのに、今は食べられない物、というのも色々ありますが、逆に今まであまり食べたことのなかったもののおいしさを知ることができました。
その一つが、ムール貝(Mussel)。
パースでは、ムール貝がよく売られています。
それも、まさに日本で食べる「あさり」のように、生のものが売られているんですね。
『ムール貝』と一口で言っても世界にはいろんな種類があるそうで、オーストラリア産のムール貝は Blue Mussel と呼ばれているそうです。
西オーストラリアの南部沿岸や、南オーストラリア、ビクトリア、NSW、タスマニアで養殖されており、ほぼ年間を通して売られています。
オーストラリア原産の品種で、元は天然ものが採られていたそうですが、現在は養殖がほとんどだそうです。
パース周辺の海でも、たくさん採れるようです。
そしてパースでは、レストランのメニューにChilli Mussel がある事が、結構多いそうです。
Chilli Musselとは、唐辛子の辛みを効かせたトマトソースで、ムール貝を調理したものです。
私はあまり外食したことがないのですが、このへんのレストランではとてもポピュラーなメニューみたいですね。
また、魚屋さんに行くと、ちゃんと「Chilli Musselのソース」が売っていたりします。
実は、「パースのローカルフード」と言えるかもしれません。
パースから程近い港町として有名な、フリーマントル(Fremantle)に行くと、Fishing Boat Harbourという、海辺にレストランが集まっているところがありますが、どこの店でもChilli Musselはあるらしい。
その中でも、Little Creatures というブルワリーのChilli Musselがおいしいらしい、と夫が言うので、食べに行ったことがあります。
パースで旅行会社のツアーガイドをやっている日本人の方から、「そこのChilli Musselが一番おいしい」と勧められたんだとか。
私は他のお店のChilli Musselは食べたことがありませんが、ここのは辛さがMild, Hot, Super hot(だっけ?)と選べるようになっていて、その時はHotを選びましたが結構辛かったです。
小さいバケツいっぱい盛られ、$24くらいだったかな・・・
トーストされたバケットが添えられていました。
うーん、これはおいしい!
辛みがまた、たまりません~。
貝を食べ終わると、どうしてもソースが残ってしまうのですが、ムール貝のダシが効いたとってもおいしいソース。パンにつけて食べると、これがまたちょうどよいのです。
ムール貝。魚屋さんでいっぱい売っているよなぁ~。
・・・家で作れたらいいなぁ!
というわけで、いろんなレシピを調べながら、家で作るようになりました。
ムール貝の保存・下ごしらえのしかた
オーストラリアで採れるムール貝は、Blue Mussel や Australian Blue Mussel 等と呼ばれています。
(パースでは、単にMusselと表示されることも)
パースの魚屋さんでは、生で売られていることが多いです。
これとは別に、ニュージーランドで採れる New Zealand Green-lipped Mussel と呼ばれる種類のムール貝もあり、これは冷凍されてオーストラリアにも入ってきています。
オーストラリアのムール貝よりも大きめで、貝がらのふちが緑色になっています。
今回のレシピ用に買ったムール貝は、パースから約35km南、ロッキンハム(Rockingham)の近くのガーデン島(Garden Island)で採れたもので、$8.99/kgでした。
買ったお店は、
SEAFRESH INNALOO (住所:388 Scarborough Beach Rd, Innaloo WA 6018)
です。
また、
Catalano’s Seafood(FACTORY DIRECT店 : 301 Collier Road, Bassendean WA 6054 ※金曜日と土曜日午前中のみ営業)
でもムール貝を買うことがあります。
こちらは、南オーストラリア産で、1kg入りのものが$7.99。下処理済みでパックされているものがよく売っていて、質もよいし便利です。
日本であさりなどを買う感覚で考えると、結構手頃な値段じゃないかと思います。
【買う時、保存するときの注意点】
何度もムール貝を買う中で、我が家でも何度も失敗がありました。
そんな経験からわかった、ムール貝を選ぶときのコツは・・・。
もしも、計り売りで、自分で貝を選べるのなら、できるだけ殻がしっかり閉まっているものがよいです。
そして、手で持ってみて、ずっしりと重い物の方が、身が大きいです。
殻が割れているものや、開いているものは、避けましょう。
お店で鮮度がよい状態で売られていれば、翌日までは十分に料理に使えます。
お店で教えてもらった保存法として、ガラスや陶器の広くて浅い入れ物(オーブン皿など)にムール貝を入れます。
水などは入れません。
そして、ラップをして、冷蔵庫に入れておけば、翌日までもつ、と教えてもらいました。実際にうちはこれで大丈夫です。
もしも傷んでしまったら、クサいにおいがしてくるので、わかると思います…。
火を通しても開きません。
その他、
The Australian Mussel Industry Association(オーストラリア・ムール貝産業協会?)のウェブサイト
に、ムール貝の取り扱いかたのコツが書いてありますので、興味ある方は読んでみてください(英文)。
【調理の前にやること】
そして、ムール貝を調理する前に、下処理をします。
一つ一つよく水で洗い、表面の汚れをブラシ等でこすってよく落とします。
それから、ムール貝についている、ひげ(beard)を取ります。ムール貝は、このひげを使ってロープや岩にへばりついているらしいです。
食べても特に毒ではないらしいですが・・・
これを、貝殻の根元の方へ引っ張って取ります。
今まで、ムール貝にこんなものがついている、なんてことすら知らなかった・・・
これを1つ1つやるのが、結構大変です。
力もいるので、我が家では、これは夫の仕事です(笑)。
後は、チリの辛みを効かせたトマトソースを作り、ムール貝を放り込むっ!
Chilli Mussel(チリマッスル)のレシピ
チリは、こちらでよく売っている、生の赤いチリです。なければ、乾燥唐辛子で代用してみてください。
辛さは好みで調整してください。
チリを刻む時は、触ると手が後でヒリヒリするので、できるだけ切り口に触らないように注意しながら、手早く作業するとよいです。
トマトペーストは、私は無塩のものを使っています。
塩分を含むものを使う場合は、その分、味付けに加える塩の量を少なめに加減して、味を見ながら調整してください。
また、ムール貝から塩味が出てくるので、私はトマトを煮る時は少し少なめに塩を加え、最後に味を確かめながら適宜塩を足すというふうにしています。
大きめのフライパン、または広さのある、浅めの鍋を使うとよいと思います。
ふたが閉まる物を使います。
By 12月 17, 2014 パースのローカルフード、Chilli Mussel。ムール貝を、チリでピリ辛に仕上げたトマトソースで風味豊かに煮ます。 WordPress Recipe Plugin by ReciPressChilli Mussel(ムール貝のチリトマトソース煮)
材料
作り方
この時は、都合上約1.2kgのムール貝を使いました。
息子は食べないので、娘と夫と私の3人で、気が付いたらあっという間に食べ終わっていました(笑)。
本来はパンを添えるのが、正式なChilli musselなのかもしれませんが・・・
貝がなくなった後は、たっぷり残ったソースにゆでたパスタを入れて、ボンゴレロッソ風?に。1回で2度おいしい♪ しかもラク、そしてお腹いっぱいになる!
ごはんを入れてもおいしいです。
もちろん、定番のChilli Musselのように、たとえば天然酵母パンのスライスをトーストして添えても、すごくおいしいです。
それにしても、ムール貝って、こんなにおいしいんですねー。
なんていうか、比較的くせがなく、風味がまろやか。
そして、見た目もゴージャスで、身も大きく、食べごたえがあります。
トマトソースの赤と、最後にたっぷりちりばめたパセリの緑のコントラストが、また良い感じ。
パースの人にとっては年間を通じてポピュラーなChilli Musselでしょうが、ちょっと特別なクリスマスディナーなどにもぴったりなんじゃないか、と思います。
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