最近、日本在住の方とやりとりすると、とにかく「暑い!」「暑い!」という言葉が返ってきます。
8月・・・日本のあの、真夏の暑さを思い出してみようとするものの・・・うーん。
だって、パースは寒いのです。
まだまだ寒い。
でも、先週末に庭の掃除(草むしりなど)をしましたが、草むらに大きな毛虫を2匹、発見しました。
うへー、毛虫キライ!
だけど、そんな時期か・・・少しずつ春が近づいているのかな、と思いました。
我が家の庭では、ライムの花がたくさん咲いています。
昨年も、たくさん花が咲いたけど・・・残念ながら、ひとつも実りませんでした。
今年は実をつけるといいな。
さて今回は、寒い時期に我が家で何度も作った、温かい洋風煮込みのレシピです。
圧力鍋を使って、トロトロに仕上げます♪
日本で読んでくださっている方、またまた暑苦しいネタですみません。
涼しくなった時に試していただければうれしいです(笑)。
欧米でポピュラーな野菜、リーキ(Leek)を使って。
我が家のキッチンは、わりと広くて使いやすいのですが、、、欠点は、とにかく寒い!!
日中、陽が当たらない場所にあることもあり、とにかく空気が冷たいんです。
ちょっとした暖房器具を点けていますが、そこらじゅうのすき間から外気が入ってくるし、特に夕方以降は冷え込みます。
夕食のしたくが憂鬱。。。
キッチンにいる時間を、少しでも短くしたくて、「とにかく鍋に放り込んだらできる料理、ないかなぁ~」と考えました(笑)。
あと、あれこれおかずを作るのもめんどくさい時。
お肉とたっぷりの野菜が一気に食べられて、簡単で、あったかくて、飽きが来ない。
たくさん作って翌朝も食べられる、煮込み料理を作りたいなーと思ったんです。
パースでもスーパーマーケットで手軽に買いやすく、調理がしやすい、鶏もも肉をメインに。
後はその時々の野菜を組み合わせて。
圧力鍋で柔らかく煮込んでみたらどうかな、と思いました。
最初は、ネット(クック○ッドとか 笑)をググって、いろんなレシピを見ながら、作ってみたりしました。
そのうちに、我が家で定番のレシピと言うのが決まったきたわけですが、特に、日本では使ったことがなかった野菜で、煮込み料理にすごくピッタリな野菜がありました。
Leek(リーキ)。
過去記事
でも触れました。
「見た目は日本のネギとよく似ているけれど、ネギとして和食に使うなら、LeekよりもSpring Onionの方が適しているかも・・・」と書きました。
うん、確かに、ネギのつもりで使うと、Leekはちょっと違和感のある野菜かもしれません。
Leekは、日本のネギよりも太く大きく、白い部分はしっかり固く締まっています。
あのネギ特有の香り、辛みはあまりありません。
ですが、じっくりとよく煮込むと、トロッとなって、甘ーい味わいに変身します。
玉ねぎとも通じるところがありますが、玉ねぎほど強い甘さではなく、なんとも優しい、マイルドな甘み。
日本のねぎのように、煮込んでもヌルッと水っぽくなりません。
西洋では、クリーム系の煮込み料理などによく合わせられる食材、というイメージがあります。
確かにこのとろみ、甘み。。。まろやかなミルク系の味には、とっても合いそう!
このLeekの特徴を生かして、煮込み料理にたっぷり使ったら、おいしいんじゃないか・・・と思いました。
そして・・・おいしい~です、実際。
パースでは、秋からこの寒い時期にかけて、Leekは豊富に出回っていて、手に入りやすい野菜です。
煮込み料理をするなら、ぜひ使ってみてほしいです!
ところで、Leekは、日本名では、リーキ、リーク、西洋ねぎ、ニラネギ、ポロネギ 等と呼ばれるそうです。
ネットでザッと調べたところ、日本でも一部の地域で栽培されているそうですが、流通量はごくわずかだそうです。
また、海外からの輸入物が売られていることもあるようですが、やはり高価のようです。
それでも以前と比べると、だんたんと認知度は上がってきているようで、日本でも少しずつ手に入りやすくなってはいるみたいですね。
Leekは、玉ねぎやにんにくと同じ種類(ネギ属)の食材です。
ネギ属の食材は、ケンペロールという抗酸化物質を含んでいるのが特徴ですが、この物質は、活性酸素から血管を守る働きがあります。
また、体内に吸収されやすい形(生物学的活性型)の葉酸が含まれるのも、Leekの特徴ということです。
葉酸は、特に妊娠中に必要な栄養素であることは知られていますが、他にも血管の炎症の原因となる物質を抑制する働きがあるそうです。
これらのことから、Leekを食事に取り入れることで、血管や心臓の病気を防ぐ効果がある、と考えられます。
さらに、ビタミン C、 B6 、K、マンガン、鉄、といった微量栄養素を含みます。
オーストラリアのスープストック
日本では、コンソメスープの素など、固形スープが売られています。洋風スープを作る時に便利ですよね。
英語では、そうしたスープ(洋風だし)は、Stock(ストック)と言われます。
パースでは、液体状のストック(薄めずに使えるもの、または薄めて使うもの)や、スープの素のように固形状のストックが売られています。
バリエーションは、野菜・チキン・ビーフなどの定番ストックの他、アジア料理用のストック(アジア系のハーブが入っていたりする)なども売っています。
我が家では、固形のチキンストックを買っておくことが多いです。
今はコレ↓
こちらのストックは、MSG不使用、ラクトース不使用、グルテンフリー、動物製品不使用、保存料不使用、、、等の表示があり、食に気を使う人でも安心して使用できるような商品もあります。オーガニックの原材料を使用したものもあります。
Ingredients(原材料)の表記をよく見て、好みのものを買うとよいです。
使い方は、日本のスープの素と同じ感覚で使えます。
今回のレシピでは、約500ml用のキューブを一つ使っています。お手持ちのストックの種類に応じて、1~2キューブ使用してください。
リーキと鶏もも肉のトマト煮込みのレシピ
リーキをたーっぷり入れて、大きくカットした鶏もも肉とともに、圧力鍋で煮ます。
玉ねぎとの合わせ技で、野菜の甘みをふんだんに出していきます。
レシピでは、生のトマトをふんだんに使います。
が、シーズンにより生のトマトが手に入りにくい場合は、トマト缶(ダイスカット)を一缶使ってもよいです。
生トマトを使った方が、トマトの味が強くなりすぎず、より野菜のうまみが調和した仕上がりになる、と個人的には感じます。
私自身は、生トマトを使った方が、好きです。
圧力鍋で煮込み時は、少ない水で煮込みます。その後、さらに水を足して味を調整します。
野菜からも結構水分が出るので、それを考慮しながら水を足していきます。
リーキたっぷり鶏もも肉のトマト煮込み
By 8月 11, 2016
公開:- 出来上がり量: 4 人前
- 準備時間: 15 分
- 調理時間: 55 分
- 出来上がりまでの時間: 1 時間 10 分
圧力鍋で、鶏もも肉とリーキ、玉ねぎ、トマトを煮込みます。欧米でポピュラーな野菜リーキは、煮込むと甘くトロトロになっておいしさ抜群!
材料
- 鶏もも肉 450 g 大きめのぶつ切り。
- 玉ねぎ 1 コ 半月スライス。
- リーキ(Leek) 1/2-1 本 白い部分を薄く輪切り、または縦数cmにスライスしてもよい。
- トマト 4-5 コ ざく切り。
- ベイリーフ(ローリエ) 2 枚
- にんにく 2 かけ スライス。
- 水1 200 ml
- 水2 200-300 ml
- スープストック 1-2 コ 固形。量によって調整。
- 油 適量
- 塩 適宜 レシピ本文にて。
作り方
- 材料を用意する。
- 圧力鍋を強火にかけ、油をしく。にんにくを炒めて香りを出す。
- 鶏肉を入れる。塩をふたつまみ振り、鶏肉の表面を焼く。その後、玉ねぎを入れ、油が回るようによく炒める。
- トマトを入れる。火を通しながらよく混ぜる。スープストックとベイリーフを入れる。その上にリーキを入れる。
- 水1を回しかけ、圧力鍋のふたをする。そのまま強火で加熱し、圧がかかり始めたら、中~弱火にして、30分加熱する。その後、火を止めて15分放置する(圧が抜けるまで)。ふたを取ると写真のように野菜がクタクタになっている。
- 再び火にかける。水2を加える。好みの水分量になるよう加える。塩を加えて味を整える。味を見ながら、目安は小さじ1くらい。5分ほど煮込む。
- できあがり。大人はイタリアンパセリなどのハーブやコショウを散らして。
- 難易度: 簡単
WordPress Recipe Plugin by ReciPress
レシピは4人分となっていますが、我が家4人で翌日もたっぷり食べられる量です。
リーキは、圧力鍋に入るなら、一本まるまる使い切ってしまおう!
でもうちの鍋では、ぎりぎり入るかどうか・・・って感じです。
いつも、リーキを入れる時は、上から手で軽く押さえつけながら、少しずつ入れていき(つまり、無理やり詰め込む~)、最大量の線は多少超えても・・・野菜が圧力鍋のふたに触れず、蒸気を逃す部分を塞がないくらいの量で、あきらめます。
煮込んだ後に加える水2は、好みで調整してください。
水分たっぷりめのスープ仕立てにしたければ、多めに。具たっぷりの煮込み風に仕上げるなら、少なめに・・・。その後の塩加減も、味を見ながら調整してください。
圧力鍋を利用することで、鶏肉がホロホロとスプーンで崩れる~。
娘は大好きみたいです、この柔らかい鶏肉が。
ただ、息子は「チキンが入っている!」と文句を言います(苦笑)。
あと、娘はトマトがキライなので、トマトは避けて食べてます(苦笑)。
でも、ほっといて・・・。
私も夫も大好きなメニューです。
今回は、庭で育てているイタリアンパセリの葉をトッピングしました。
ほろ苦いパセリの香りが、また合います。
子どものお皿には入れません。
大人だけ、たっぷりと!(笑)
我が家では、この煮込みにカンタンなサラダを合わせて、後はごはんでおしまい。
翌朝に食べるのが、これまたおいしい~。
リーキが手に入らなかったら、キャベツや白菜などを使ってもよいです。