前回もちょこっとぼやいたのですが(笑)、先週は息子が風邪をひいて、学校を休んでいました。
主な症状は、のどの痛み・鼻水・鼻づまり・咳。
いかにも風邪ですね(笑)。
今回は、熱は出なかったので、軽い方だったと言えます。
が、こうした気管支系の症状があると、夜がなかなか眠れないみたいで、朝が調子悪そうだったので、何日か学校を休ませました。
そうこうしているうちに、今度は私が風邪に・・・。まあ、うつりますよね~。
症状は息子のと同じ。
寝込むほどひどくなかったのは幸いでしたが、やっぱりつらかったです(涙)。
わざわざ病院に行くほどの病気ではない。
でも、たかが風邪といえども、症状が続くとツラいですよね。
私もこの時期には、睡眠をしっかり取る、着るもの等で寒暖をこまめに調整する、バランスのとれた食べ物を食べる・・・などを日常的に心がけてはいます。
が、どんなに気をつけていても、風邪って、引く時は引いてしまうもの。
オーストラリアで風邪をひいたら、どうしよう!?
そんな時、自分の症状や体質に合った薬がわかっていれば安心だし、早めに症状を改善できれば生活も滞らずにすみます。
特に子どもは、早く治してあげたい!
今回は、冬には避けられない!風邪の症状を緩和する、市販の薬について、我が家で愛用しているものを紹介しようと思います。
どれもマイルドなものなので、パース旅行中・留学中にちょっと風邪ひいたかな?という方、薬を持って来てないよ~、という方にもおすすめです。
パースに来る前、日本ではどうしていたか
私はだいたい風邪をひくと、まず喉が痛くなり、それから鼻水が出て、鼻づまりになり、咳が出ます。
日本に住んでいた時は、風邪をひくと鼻づまりがひどくなってものすごい頭痛になり、それが一ヶ月も続いて副鼻腔炎になったり。あるいは咳がなかなか収まらず、やはり一ヶ月近く続いたり、ということが毎年のようにありました。
風邪で病院に行くと、だいたい出される薬が、
・抗生剤(菌を殺す)
・解熱鎮痛剤(熱を下げ、痛みを和らげる)
・抗ヒスタミン剤(鼻水、せき、くしゃみなどのアレルギー症状をやわらげる)
・去痰剤(たんを出しやすくする)
などだったのですが、、、
ところが、私自身の経験としては、飲んでもあまり効かないなぁ・・・って感じでした。
まあ、服用している間は、多少症状が抑えられる気がするのですが、そもそもこれらの薬は風邪じたいを治すものではなく、風邪が引き起こすツラい症状を緩和するために、処方されるらしいので・・・
つまり、風邪そのものは、自分自身の体が自然と回復していくのを、待つしかないってことらしいです。
むしろ、私にとっては、副作用の方が大きかったです。
特に、抗ヒスタミン剤は、頭がぼーっとして、眠くなり、疲労感を感じる。
それが正直、とっても不快できつかった。。。
ツラい咳や鼻づまりを止める代わりに、逆に具合悪くなるなんて、なんだかなぁ。
いつからか、私は風邪で医者に行くことはなくなりました。
代わりに、「うがい」「しょうがや大根などをたっぷり入れたスープを飲む」「首元を温める」などの対処をしつつ、漢方薬で体の働きを高める・・・という対策を取っていました。
また、子どもについてですが・・・
娘が小さかった時は、やはり風邪をひいて咳や鼻づまりがひどくなると、小児科に連れて行っていました。
が、やはり薬はあまり効果がなかったこと、また抗生剤は下痢を引き起こすし、小さい時からたびたび飲ませるのはあまりよくないこともあり、できれば別の方法で風邪を治してあげたいと思いました。
しかも、軽い風邪で病院に行って、逆にインフルエンザをもらう、なんてこともあるし(笑うに笑えない)。
本当に具合が悪く、風邪以外に気になる症状がある時は病院を受診すべきだと思いますが、風邪の症状だけなら、そして本人も比較的元気なら、体の負担になる薬で一時しのぎをするんじゃなく、体全体の免疫力を高めることで回復を促したい・・・というふうに考えるようになりました。
私も子ども達も、漢方薬はわりと体質に合うようだったので、キツイ時は漢方薬に頼りつつ、あまり病院にはいかなくなりました。
そんな風に風邪と付き合ってきた、我が家です。
ここパースでも、冬になると、風邪をひく人も増えるし、インフルエンザも流行るようです。
ただ、人口密度が低いせいか、学校などでも、日本のような大流行はきいたことがありませんが。
この時期は、薬局のチラシにも、風邪症状にまつわる薬のオンパレード!
ながめては見るものの、、、
オーストラリアで漢方薬みたいなものは、ないんだろうなぁ?
オーストラリアでは、即効性のあるつよーい薬が好まれるのかしら?
西洋医学だから、やっぱり化学物質の薬しかないかなぁ?
なーんて、思っていました。
さて、実際のところは・・・?
オーストラリアの自然派風邪薬
オーストラリアの薬局には、必ず薬剤師さんがいて、患者さんの症状や要望、アレルギーなどもヒアリングしながら、適した薬を選んでくれます。
パースに来て、あまりにも風邪症状がつらくて、薬局で「風邪をひいて鼻づまりと咳がひどい」「あまり強くない薬がいい」と言ったところ、薬剤師さんが出してくれた薬が、意外にも!ハーブなどを使ったナチュラル系の飲み薬でした。
西洋の漢方?みたいな・・・アロマテラピーなどにも通じるところがあるのかもしれませんが。
薬剤師さんもこちらが要求しない限りは、いきなり強いものよりは、マイルドで誰でも飲めるタイプのものを薦めてくるのかな、、、とも思いました。
そんなふうにして、以来、比較的軽いけれどツラい、風邪の症状を早く治すために、自然派の風邪薬を薬局で買うようになりました。
以下、我が家で使ったことがあり、よかったと思うものについて、紹介しようと思います。
◆ArmaForce
アンドログラフィス(Andrographis 和名:センシンレン)&エキナセアの根&オリーブの葉を配合した飲み薬。ビタミンCと亜鉛を添加。
アンドログラフィスは、アジアで育つハーブの一種で、古来から呼吸器系の感染症等の治療に使われてきたそうです。
ハーブと栄養素の働きで、免疫力を高める効果があります。
風邪の症状、特に呼吸器・気管支の症状を和らげ、回復を早める効果があります。
私は、風邪症状が出ると、これを服用します。
これを飲むと、体がぽかぽか温かくなり、鼻水が出やすくなり、代謝が高まっているのを感じます。全体的に、風邪の症状が早くよくなる実感があります。
また、インフルエンザが流行っている時や、家族が風邪をひいている時などに、予防的に飲むことも効果があるそうです。
飲んでも眠くならない!体に負担がないのがいいです。
ただ、空腹時に飲むとちょっと胃にキツイので、私は食後に飲むようにしています。
また、タブレットが大きいことと、苦いので、子どもには適さないかもしれません。
Pharmacy 777で買いました。
◆PROSPAN
アイビーの葉から抽出したエキスの飲み薬。
アイビーの葉は、西洋では、昔から病気、特に咳に薬効のあるハーブとして使用されてきたそうですが、現代では科学的にその効果が証明されているそうです。
咳を鎮め、鼻水やたんがとどまるのを和らげる働きがあり、風邪の苦しい症状を抑えます。
この薬は、幼児用・子ども用・大人用とラインナップがあり、家族で使えます。
液体タイプ。
一応、味は若干甘くされており、6歳の息子でも飲み易いみたいです。
ヒドイ風邪ではないけれど、子どもが夜、咳や鼻づまりで寝苦しそうだな・・・という時に、継続的に飲ませるとよい感じでした。
Chemist Warehouseで買いました。
◆Sambucol Black Elderberry
ブラックエルダーベリーから抽出したエキスの飲み薬。
ブラックエルダーベリーに豊富に含まれる抗酸化物質が、免疫機能を高めることにより、インフルエンザからの回復を早めます。
また、咳・鼻水・鼻づまり・発熱・体の痛みなど、一般的な風邪症状をやらわげ、回復を早める効果もあります。
インフルエンザや風邪にかかった時に飲む他、予防としても服用することが可能。
この薬は、子ども用から大人用まで、幅広いラインナップがあります。
液体タイプや、カプセルなど、形状も選べます。
我が家では、先日息子が風邪をひいた時に、子ども用の液体タイプを飲ませましたが、ベリーなので飲み易かったみたいです。
症状が残りやすい、しつこい咳や鼻づまりなどが、すんなりひいて、子どもも体力的に楽になったように見えました。
Chemmart Pharmacyで買いました。
◆FESS
鼻づまりを改善するスプレー。
医薬品ではないタイプで、成分は塩化ナトリウム液(9mg/mL)。
ステロイドなどは添加されていません。
鼻の内部の湿度を適度に保ち、鼻水と、それに伴い有害な物質の排出を促します。
風邪だけでなく、花粉症などのアレルギー症状の時にも使えます。
赤ちゃんから子ども、大人用までバリエーションがあります。
また、妊娠中や授乳中でも安心して使えるそうです。
子どもなど、特に鼻づまりで眠れなかったりするので、夜寝る前に使ったりしていました。
Chemist Warehouseで買いました。
その他、風邪の時に!家庭の常備薬・・・
自然派とはちょっと違いますが、風邪や体調不良の時に家庭に常備しておくと便利な薬。
◆Betadine
日本でいわゆる「イソジン」みたいなかんじの、うがい薬。
主成分はポビドンヨードで、殺菌・消毒作用があります。
私は、のどが痛い時には、これでうがいします。
Betadineは、薬局だけでなく、Coles等のスーパーマーケットでも買えます。
濃縮タイプ(希釈する必要あり)や、そのまま使えるタイプなどがあるので、注意書きをよく読んでください。
また、うがい薬だけでなく、Betadineの消毒薬(傷などに)もあるので、購入の際は間違えないように(笑)!
◆Ethical Nutrients Inner health
乳酸菌(アシドフィルス菌、ビフィズス菌)を配合した、整腸剤。
日本にも「ビオフェルミン」等ありますが、同じような感じです。
おなかの調子を整えるために、腸内に有益な微生物・菌(probiotics)を取ることができます。
風邪の時以外にも、海外生活で食べ物が合わなかったりして、ちょっとお腹を壊すこともあるので、そういう時にあると安心です。
我が家のものは、粉末タイプですが、いろんなタイプがあります。
また、薬局によって、他のメーカーのものを取り扱っている場合もあると思います。
◆Panadol
オーストラリアで非常に一般的な解熱鎮痛剤。
どこの薬局にも置いてあると思います。
有効成分は、パラセタモール(日本ではアセトアミノフェンと言われる)だそうです。
大人用から子ども用まで、さまざまなタイプがあります。
我が家では、めったにこうした薬を使うことはありません。
一度だけ、息子がインフルエンザ?か何かで高熱を出し、夜中にあまりにもうなされてぐったりしていたので、飲ませたことがあります。
気軽に使う薬ではないかもしれませんが、万が一と言う時に、常備しておくとよいかもしれません。
子どもの年齢(あるいは自分用?)や、症状などを伝えると、薬剤師さんが適したタイプを選んでくれます。
以上、パースで風邪をひいた時に、我が家が使ったことのある薬を紹介しました。
パースでは色んな薬局がありますが、取り揃えている薬もそれぞれ異なります。
「あまり強くない」「子ども用に」などと言って、症状を伝えると、似たようなマイルド系の薬を紹介してくれます。
また、成分や添加物、服用に適した年齢、適合する症状、副作用、アレルギー、、などは、必ずご自身で確認してください。
我が家は、とりあえず風邪の季節は、これらの薬で乗り切っています。
あまり強くなく、しかも風邪がわりとスムーズに治っていくので、重宝しています。
ちょっと金額が高めなのが、痛いですが・・・
でもおかげで、よほどの病気でない限りは、病院にも行かずに済んでいるので、トータルとしてはよいと思ってます。