冬こそおすすめ!子どももOK!パース周辺のハイキングスポット

6月になりました!

南半球のパースでは、6月~9月の3か月間が、『冬』

もう朝晩はかなり寒くなってきましたが、これからさらに寒くなり、日が短くなってくるのが、ちょっと憂鬱です。

来週の月曜日(6月5日:Western Australia Day)を過ぎると、パースでは9月まで祝日がありません。
子ども達は1カ月後にはスクールホリデーがあるものの、大人にとってはこの冬の時期、まとまった休みがないのです。

はぁ~。雨や嵐が多いし、寒いし、夕方はすぐに暗くなるし……パースの冬は、楽しみがなくてちょっと寂しいですね。


でも。

だからこそ最高に楽しめる!

に行くのが断然おすすめ!

という場所も、パースにはあるのです!


パースの東方面には、Perth hills という広範囲に渡った丘陵地帯があります。
そこは、豊かな森林が広がり、国立公園になっているところも多く、わりとあちこちにダムがあります。

中には、子ども連れ家族でも気軽にアクセスできる場所もあり、ピクニックを楽しんだり、ちょっと本格的なブッシュウォークを楽しむルートもあります。

夏の日中はハンパなく暑いので、ブッシュウォークには向かないし(ハエも多いし)、何より、滝や小川は水が枯れてしまいます。

パースで滝を見るなら、雨の多い、冬!なのです。

私はこの冬の時期、週末に幸運にも晴れた日には、家族でこのような場所にハイキングにでかけるのが好きです。


というわけで今回は、この時期だからこそ楽しめる!パース周辺のハイキングスポットを紹介します。

今回取り上げるのは、「Lesmurdie Falls(滝)」「Sixty Foot Falls(滝)」「Manduring Weir(ダム)」の3か所です。

駐車場も入場も無料!

お金をかけずに、こんな「パースの冬の楽しみ方」はいかがでしょうか?

7月後半から8月にかけて、日本は夏休みになり、お盆休みを利用して海外旅行に行く方もいると思いますが、パースへ来る旅行者の方にも参考になればうれしいです。

 

Lesmurdie Falls

パースの南側、パース空港から程近いところに、Lesmurdie falls というがあります。

前回のブログでも登場した、Kalamunda の近くでもあります。パース中心部から約23km。車で30分ちょっとで行くことができます。

ここは、とにかくアクセスが便利。

Lesmurdie Waterfalls Car Park という駐車場(上の地図の右側)に車を停めると、トイレがあり、すぐに下って行く階段があります。

こちらからは、滝の上側に、すぐにアクセスすることができます。本当にあっという間!

展望場がきちんと用意されており、足元もよいです。

   
この写真は、2014年8月撮影。

私達が訪れた時は、家族連れがたくさん来ていました。
途中の斜面までベビーカーで来て、そこでベビーカーを置いて、階段下の展望場まで子どもを連れて下りていくファミリーもちらほら。

そのくらい、気軽に行くことができます。ただし、小さいお子さん連れの方は、お子さんから目を離さないように、くれぐれも気をつけてくださいね(^^)

 

景色が素晴らしい!!

遠くにパースの街並みが見渡せ、眼下には流れ落ちていく滝。

こんな景色が、こんな簡単に見れちゃって、いいの~???

これだけでも、絶景を味わうには十分ですが、滝の下側に行くこともできます。

滝の上から下まで、登山道を歩いて片道3,40分くらいでたどり着くことができます。

また、下側のLesmurdie Brook Car Park (地図中左側)に車を停めると、滝の下の至近距離まで、10分くらい?で歩いて行けます。

小川の流れをたどっていくと、滝壺までたどり着きます。子どもでも比較的歩きやすい道なので、小さいお子さん連れの家族や、山歩きに慣れない方も、滝までのウォーキングを楽しめます。

ただ、Lesmurdie Waterfalls Car Park から Lesmurdie Brook Car Park までは、一度 Welshpool Rd という大通りに出て、Lewis Rd から Palm Terrace へと、遠回りをしないと行けません。地図をよく確かめてくださいね。

 

滝が流れ落ちてくるのを下から見上げるのも、大迫力!

手前の岩を登って、至近距離から写真を撮っている人もいました。

私達はこの時、一度上の駐車場へ車を停めて、滝の上から鑑賞したあと、下の駐車場に移動して、滝の下まで行きました。その後息子の希望で、結局、滝の上下を結ぶ山道を上まで登ることになり、下へ戻ってきたのでした(笑)。

よい運動になりました。

 

Sixty Foot Falls

Lesmurdie Falls のさらに南には、Sixty Foot Falls というがあります。

やはり、パース中心部から 25km 、車なら30分強という行きやすさ!

パースローカル住民のブログなどを見ても、ここは評判がよく、子ども連れでも楽しめる、と人気のようです。

実は、先週末がとても気持ちのよい天気だったので、息子と夫と三人で、お散歩がてら行って見ました。

Tonkin Hwy から Gosnells Rd へ入り、その後、Rushton Rd に入ります(その間にいくつか曲がるところがありますが)。そのまま Rushton Rd をどんどん進んでいくと、突き当りに Vallely Head Car Park という駐車場があります。

そこが、Sixty Foot Falls への入り口になります。

案内板があり、山道が見えるので、進んでいきます。

滝までの登山道は、距離はそれほど長くはないようでしたが、傾斜が激しいとのこと。

私達は、そのまま滝の上まで登る道を行ってみましたが、確かに山道は急でした。

といっても、日本での山登りに比べたら、そんなにキツクもなく、プチ・ハイキングを楽しむにはピッタリの道だと思いました。

起伏があり、歩いていて飽きることがありません。

 

息子、速ッ!!

追いつくのが大変……。

彼は、探検家の気分で、どんどん進んでいく~。

ところどころ、橋や階段があり、足元はそれほど危険とは感じませんでした。

ただ、雨の後だとすべりやすいかもしれません。

途中の見晴らし台。

この日は、滝に水がなかった……(苦笑)。

8月頃、冬に雨がたくさん降った後に来たら、見事な滝が見られるかもしれません。

でも、滝のてっぺんからの見晴らしは、最高!!

遠くにシティが見えます。

 

この登山道は、犬もOKです。私達が訪れた時は、犬を連れた人達が、エクササイズがてら、たくさん歩いていました。

子ども連れも多かったです。

滝のてっぺんから、別の道を通って、下まで戻ることができました。

全部で1時間ちょっと?くらいの行程でした。

滝以外に、特に何があるというわけではないけど、起伏のある道で、子どもには山歩きそのものが楽しかったみたいです。

ただ、山道の途中に案内板がまったくありません。道に迷わないように……。不安を感じたら引き返すことをお勧めします。


Mundaring Weir

とにかく乾燥して水が少ないイメージのあるオーストラリア。

ですが、パース周辺には、実は9つのダムがあります。

パースにこんなにダムがあるなんて、最初知った時、私は結構驚いたんですが……(私だけ?)

中には、一般の人も遊びに行けるようになっていて、ピクニックエリアやバーベキュー設備が整っているところもあります。

特に、パースシティから30km ほど東にある、Mundaring Weir というダムは、私の好きな場所です。

パース中心部から、車なら50分くらいで行けます。

Great Eastern Hwy へ出て、東へ向かいます。Mundaring という町で、Nochol Streetを右折し、Mundaring Weir Rdに出て、 南下して行きます。ダムへたどり着くまでに、すでに森の中のドライブを楽しむことができます。

以下の地図中のCar Park に駐車すると便利です。

この駐車場から、すぐにダムの上を渡って、対岸へ歩いて渡れます。

かなりの高さがあるので、ちょっとしたスリルを楽しめます。そして、眺めがよい!

 

写真は、ダムの上から、下流を写したもの。下も散策できるようになっており、ミュージアムもあるようです。

私は下まで行ったことがないので、どんなものかはわかりませんが、散歩にはちょうど良さそうですね。

 

  

この写真は、ダムの北側(駐車場の反対側)から撮影したもの。

こちら側は、ちょっとした斜面になっていて、上に向かって散歩道があります。

自然豊かな場所で、季節によってはネイティブフラワーが見られたり……

9月に行った時は、こんな、りんごの花?桃の花?のような花がたくさん咲いていました。

なんだか、日本の公園を思い出してしまいます。

運が良ければ、野生のカンガルーや、レインボーロリキート(濃い緑色のオウムの一種)など、ネイティブアニマルを間近で見ることもできるかも!

オーストラリアの自然と言えば、ダイナミックで乾いたブッシュランドのイメージがありますが、こんなふうにみずみずしく、ヒッソリとした、穏やかな自然の場所もパースの近くにはあるのです。

上の方に上っていくと、バーベキュー設備があったり、ちょっとした遊び場があったりするので、子ども連れのお散歩にもちょうどよい場所です。ハイキングというより、本当にお散歩感覚で歩ける場所ですね。

ぶらりと訪れて、小一時間散策するだけでも、週末の良い気分転換になります。食べ物を持って来て半日ほど過ごすのもよいでしょう。

 

実はこのダムは、パース都市圏へ水を供給しているわけではないらしいです。

ここから500km 以上離れた、パースの東のアウトバック地帯にある、Kalgoorlie – Boulder  という町まで、パイプで水を運んでいるんですって!

水が極端に少ない内陸部へ、飲み水や農業用水を供給するために、1903年にこのダムは作られました。5年の歳月をかけて完成。560km 以上の長さのパイプが、Mundaring から Kalgoorlie までつながったそうです。

以降、改良・修繕を加えられながら、今も西オーストラリアの穀倉地帯(wheatbelt)から Kalgoorlie – Boulder へかけての重要な水供給システムを担っているそうです。

こうした歴史を、園内のところどころにある看板で、知ることができます。

 

ところで、このブログを書くために調べていてわかったのですが、現在 Mundaring Weir は改良工事を行っているため、今年の4月~11月まで、ダムの上を渡る道は閉鎖されている模様です。

残念(^^;

でも、ダムの下流の方にある道を通って、対岸へ渡ることができるようです。

詳しくは、以下のリンク先にてご確認ください。施設の概要についても読むことができます(英語)。

Mundaring Weir |  Water Corporation

 

注意点

冬は雨の多い季節ですが、ちょっとした晴れ間の時に、ふらりとハイキングに行くのも楽しいです。

この季節ならではの、パースの違った自然の姿を見ることができます。

注意点としては、冬でも晴れると日中は温かくなるので、念のため飲み水は持った方がよいです。

誰でも気軽に自然の中を歩ける環境ですが、やはりスニーカーなどの歩きやすい靴がおすすめです。また、特に小さいお子さま連れのファミリーは、お子さまから目を離さないようにしてくださいね。ちょっと道を逸れると、思いがけない危険が潜む場所もありますので。

冬は特に天候が変わりやすいので、よく天気予報をチェックし、ムリをせずに楽しみましょう♪


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Chieko
2013年より、西オーストラリア・パース在住。2017年永住権取得。
息子(小学生)、娘(ハイスクール)、夫と4人暮らし。

オーストラリアをテーマにしたライター。得意分野は、食、生活、子育てに関すること、子連れでの観光・旅行(キャンプ)。
趣味は料理・ガーデニング・DIY。

オーストラリア生活で私が学んできた英語のことと、大人の英語勉強法についてつづるブログ「話す英語。暮らす英語」も更新中。
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