昨日夜、熊本で大きな地震がありましたね。
最大震度7、その後も、震度6強など大きな余震が頻繁に続いたようです。
今日の夕方、パースのラジオを聞いていたら、ニュースコーナーでこの地震のことを話していました。
本日午前の段階の情報によると、熊本県内では、建物の倒壊などで亡くなられた方が9人、負傷者が少なくとも860人、うち53人が重傷とのこと。。。 そして、44000人以上が避難しているそうです。
影響を受けた地域の方々は、気が休まらない一日を過ごしたことと思います・・・また、その地域に親族・友人がいらっしゃって、心配された方々もたくさんいらっしゃるでしょう。
今後も余震に対する警戒が呼びかけられています。安全確保に留意しつつ、一刻も早く、皆さんの生活が通常に戻られることを祈ります。
また、昨年再稼働した川内原発ですが、今のところ地震による異常はなしと報告され、通常運転を続けているようです。
佐賀県の玄海原発、愛媛県の伊方原発も、今のところ異常なしと発表されています。
が、このような揺れが原発至近で起きたら・・・と考えると、恐ろしいです。
やはり日本は地震が多い国なのです。そのような場所に、原発が発電方法として本当に適しているのか、改めて強く疑問を感じました。
こんな中ですが・・・
西オーストラリアでは、今週と来週はスクールホリデーです。
今回は、ちょっと肩の力を抜いて、我が家のプチDIYを紹介したいと思います。
海外生活、玄関の悩み
欧米の家では、家は土足で入る作りになっています。
だから、玄関にはタタキ(三和土:靴を脱ぐところ)がありません。
玄関には、下駄箱などはないし、それ用の置くスペースもありません。玄関はだたの通り道です。
こちらの人は、靴はベッドルームのクローゼットなどにしまうみたいです。
また、こちらの玄関は、基本的に内開きになっています。
そのため、玄関のドアを入って内側には、スペースがほとんどありません。
そのため我が家は、玄関の内側には、いつも家族の靴が散乱し、それを足でササーッとどかしてドアを開ける。。。
みたいな感じでした。あーめんどくさい。
しかも、それぞれのスニーカーとサンダル、さらにスリッパも、家族4人分がグチャグチャになった状態。さらにそこにお客さんが来た日には・・ ・(汗)という感じです。
玄関先は、外から入って真っ先に目につくところ。
やっぱりもうちょっと、キレイにしておきたいなぁ~。
そこで、玄関のスペースにちょうど収まる、大きすぎず小さすぎない、かわいいシューズラックを作ろうと思いました。
しかも安く!!
パースで木材を無料で手に入れる方法
DIYに使う木材。
日本では、よくホームセンターで購入していました。
キレイだし、カットサービスもあって便利ですよね。
パースでも、BUNNINGSなどのホームセンターに行けば、買うことができます。
が、木材の価格は結構高いなーという印象です。
そんな時・・・こんなのみつけました。
パレット。
↑こういう、お店でよく商品が置いてあったり、荷物の運搬の際に使われる、ボロボロの木の台。
きったなーい。って思いますよね?
こういうのが、住宅の建築現場やお店などで時々廃棄処分になっていて、無料でもらえることがあるんです。
道沿いのバージ(道路沿いの芝生が植えられている所)に捨ててあったり、あとはオーストラリアの超有名な個人売買サイトGumtreeで、無料コーナーに出ていたりします。
Gumtree -Freebie (リンクはパースエリアです)
状態はまちまちですが、ハッキリ言って物はかなり荒いし、汚れています。
それでも、DIY好きな人の間では、このパレットを使って素敵にリサイクルするのが結構人気らしく、ピンタレスト(Pinterest) なんか見てると、アイデアあふれる魅力的な作品がいーーーっぱい見つけられます。
パレットは、青や赤に塗装されているものもありますが、無塗装のパイン材などもあります。
木が腐っちゃってて使いようがない、、、ってものもありますが、比較的状態のよいものが見つけられたら、ラッキー!という感じですね。
我が家も以前、住宅の建築現場から、こんなのをもらって来ました。
今回は、写真の奥側に立てかけてある、すのこ状のパレットを利用して、後は家にある余りの木材を使って簡単なシューズラックを作ることにしました。
この汚らしい(笑)木材が、どんな仕上がりになるのでしょうか・・・
シューズラックの制作
パレットは、荷物の運搬などに使うもののため、加工も作りも雑だし、きちんとした精密な作品作りには向かないと思います。
そういう場合は、やはりちゃんと加工された、市販の木材を使うのがよいでしょう。
が、逆にあえてラフさを生かして、作りこまない雰囲気をめざすなら、パレットは使えると思います。
今回は、すのこ状の部分を4等分にカットして、上面入れて4段の収納棚を作ることにしました。
設計は夫と二人で相談しながら、実際の制作は夫が担当してくれました。
夫「それぞれの板の幅が違うから、ピッタリ揃わないんだよな~。やっぱりパレットだから、作りがザツだな。」
私「どうせ下駄箱だから、全部の段の奥行きがキッチリ合ってなくてもいいんじゃない?」
性格が出てますね(笑)。
二人であれこれ言いながら、方向性を決め、夫が4つにカット。
確かに、均等に4等分できない(汗)。
一番幅が広いのを一番上にして、中の段は奥行きが多少足りなくても気にならないから・・・と、設計で調整を行いました。
高さを調整しながら、もともと家にあった木材を使って側面の柱をつけて、完成。
棚をまっすぐに取り付けるのが難しそうでした。
ここまでの作業、夫は平日の出勤前に時間を作って、2,3週間かけてコツコツ作ってくれました。
これもこれで、なかなか味があります。
が、右側手前の足だけが、なぜか白い(笑)。
ラフな木の質感を残して塗る
次に、ペイント作業。
この木、表面がものすごく荒い。
夫が頑張って丁寧にヤスリがけをしてくれましたが、なかなか加工された木材のように滑らかになりません。
ところどころが割れているし、表面がガサガサです。
このまま、木の雰囲気を出した仕上げも個人的には好きだけど、これだけ表面が荒いとちょっと難しそうだったので、ペンキでカバーしつつ、ナチュラルさも残した仕上げがいいかな、と思いました。
木材は全て無料!で済んだので、ペイントは新たに購入。
私の中で定番、Porter’s Paint(ポーターズペイント)のペンキ。
ホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物が大幅に少ない『VOC Free』で、ホントに臭いがほとんどしない。おまけにすごく塗りやすく、とっても美しく仕上がります。
安いペンキではないけれど、ペイントは全体の仕上がりに大きく影響するので、色々考えた結果やっぱりいつもこのペンキです。
(ポーターズペイントの詳細、買える場所については、パース生活で、自分好みの家具を手に入れる体験記。を参照)
今回は、Low Sheenという、インテリア用のペンキの中で最も万能タイプの、マット系のものを選びました。
我が家は、壁が淡いピンク色なので、馴染みがよく落ち着いた感じをめざして、かすかにグレーがかった白を選んでみました。
塗る作業は、1~2時間でササッと終了。
塗る時は、木目の方向に合わせて、端から端へ、なめらかに大きく刷毛を動かすと、キレイに塗れます。
今回は、あまりザツ過ぎる仕上がりにならないよう、しっかり塗りつつも、表面のガサガサは敢えて少し塗り残して。
リサイクルウッド特有の風合いを残したまま、程よくキレイめな仕上がりを・・・めざせ!
全体を塗り終わったら、一日乾燥させます。
翌日、ペンキがしっかり乾いたら、全体を軽く目の細かいヤスリで整えます。ペンキを塗ったところがなめらかになります。
その後、最後の仕上げ。
少し目が粗いヤスリで、角を削って木肌を軽く出します。
そうすると、少し馴染んだ印象に。
そこに、濃い茶かグレー系のウッド用ステインをちょこっと布に取って軽く塗りこんで、汚れた感をつけます。
(ウッドステインについては、別の機会に書こうと思います)
さらに、ペンキのかすれた部分を中心に、全体的にも軽く汚れっぽくつけて、ニュアンスをつけます。
こうしたエイジング加工(わざと古びた加工をする)には色んな方法があるのですが・・・この工程が、一番楽しい♪
全体がしっかり乾いたら、完成!
木材0ドルで作ったシューズラックの仕上がりは・・・
完成したシューズラックを置いてみます。
玄関のドアを内側に開いても、ひっかからず、しっかり収まるサイズ。
おおー、よかった!
靴をしまって、外から玄関を開けてみると、こんな感じ。
ま、相変わらず靴はごちゃごちゃしていますが(笑)、棚の上にちょこっとかわいいディスプレイをしておけば、そちらに目が行くのでOKってことに。
ドアをあけて、床の散らばった靴が目に入るよりは、よーーーっぽど良くなった!
木材の割れやガサついた部分も、こんな感じで残しています。
今回のシューズラックは、木材を新たに買うことなく、安く作れました。
しかも、玄関の置きたい場所にピッタリ収まるサイズで作れる、というのが、DIYのいいところですね。
また、住宅の建築現場から引き取ってきた薄汚れた木材が、こうやって加工してペイントすることで、玄関に置いてもカワイイ家具に大変身する・・・その意外性というか、思わぬ可能性?みたいなものが、DIYのもうひとつの魅力だなー、って思います。
使い古した、みすぼらしい、誰も見向きもしないような物が、素敵な物に生まれ変わる。
・・・そういう瞬間が、大好きです。
とりあえず、これで玄関周りがスッキリしたー!