時々、甘い物が食べたくなる時ってありますよね~。
うちでも、たまに、わけもなく「ケーキ食べたい!」コールが起こる時があります(笑)。
なんか、ケーキ食べたくない?
食べたい!食べたい!
でも・・・
パースで売っているケーキは、どれもカラーが鮮やかすぎて、チョコレートやアイシングでコーティングされていて、見るからに甘そうで・・・ 見ただけでお腹いっぱい。
オーストラリアのレシピ雑誌を見ても、
わー、カラフル!
チョコレートたっぷり!
クリームが上に乗っているのかと思ったら・・・アイシングです、お砂糖のペースト。
・・・これはこれで、いいんですけどね。
見た目はカワイイし、楽しいのはわかる。
・・・けど。
パースで1度買ってみたチーズケーキは、甘すぎて食べられなかった・・・なのに値段が、ウソみたいに高かった。
私達が食べたいのは、あの、ふわっとしたスポンジに、トロッとした生クリームがたっぷり乗っている、フレッシュな感じのケーキ。
日本でなら、おいしいパティスリーがあちこちにあって、フルーツたっぷりのショートケーキも、ふわふわのロールケーキも、いっぱい売っています。
高級なケーキじゃなくて、ゴージャスなケーキじゃなくて、いい。
いいから、甘さ控えめで、やわらかいスポンジにフレッシュな生クリームがたっぷり乗った、ケーキが食べたい!
あー、簡単に作れないかな~
というわけで、見た目は気にせず、家族のため(そして自分のため)に、シンプルな材料を使った簡単ケーキ作りにトライ、です。
旬のいちごをムダにする前に
季節は春。パースではいちごが旬です。
でも、こっちのいちごって、日本のに比べると大味で、すっぱいものが多いですね。
さらに、パックにギュウギュウに入っていて、ほぼ必ず傷んでいる(まぁいちごに限らないですが)。
扱いが、ザツ過ぎる~?
日本のいちごが、どれだけ丁寧に扱われているかが、よくわかります。
買う時も、目を皿のようにして傷みが少ない物を選ぶのですが、完全に傷みのないものはありません。
せっかく買ったのに、ちょっと放っておいたらどんどん傷んでしまい、結局半分くらいしか食べられなかった、なんてこともたまに・・・。
今回は、冷蔵庫にあった傷む直前のイチゴを救出!
軽く煮てイチゴソースにし、シンプルなスポンジと生クリームに合わせることにしました。
このソースだけを、ヨーグルトやホットケーキにトッピングして食べてもおいしいです。
西オーストラリアでスポンジをうまく作るコツ
私はロールケーキを時々作ります。
大きなスポンジを焼くのは難しいし、ふんわり作るにはコツがいりますが、ロールケーキの生地は比較的簡単で、失敗が少ないと思います。
ロールケーキの生地は、厚さが薄いので、焼き時間が短くてすみます。
そして材料は、卵、小麦粉、砂糖に牛乳がちょっと、という、シンプルで身近にあるものなのがよいです。
(牛乳はしっとり感を出すためで、入れずに作る時もあります)
今回は、ロールケーキの生地を、巻かずに一口大にカットし、トライフルのように仕立てようと思います。
スポンジ作りのポイントは、たまごを泡立てる工程です。
私は現在、(日本のものではなく)オーストラリアの電動ホイッパーで卵を泡立てていますが、こちらは電圧が強いせいか、機械の作りなのか、日本のものよりパワーが強い。というか、強すぎる。
最初に、卵と砂糖を混ぜて、高速で泡立てて行きますが、しっかり泡立ったところで、キメを整えるために低速で1,2分回す、というのが日本のレシピによくある技です。
ですが、オーストラリアの電動ホイッパーでは、最低速でも高速すぎて、気泡が大きなまま。
このままだと、ボソボソで穴の開いた生地になってしまうんですね。
なので、卵が泡立ったら、仕上げに手で泡立て器をグルグル回すことにしました(笑)。
これをすることで、ツヤが出てなめらかな生地になります。
小麦粉については、生地をふんわりと仕上げるために、グルテンの少ない物を使った方がよいです。
(くわしくは、前回のてんぷらの作り方の記事をご覧ください)
今回のスポンジ作りには、てんぷらと同じ、Low Proteinと書かれたこの粉を使っています。
西オーストラリアでなめらかなホイップクリームを作るコツ
パースでうれしいのは、生クリームはとても手軽に買えることです。
(そんなにしょっちゅうは使わないけど。。。)
日本では、純生クリーム(植物性脂肪が混ざっていない、本物の生クリーム)は、200mlで300~400円くらいしたと思います。
スーパーによっては、取り扱っていない場合も。
ちょっと特別な、高級な食材って感じでした。
でもパースでは、純生クリーム(whipping cream)が、300ml入りで$2前後から。
そして、どのスーパーでも牛乳やバターと同じように置いてあります。
ちなみに、300mlが一番少量サイズで、600mlとか1Lとかのクリームもあるんですが、どんだけ使うー?って感じです。
生クリームがこんなに気軽に買えるのですから、これは生クリームのケーキが食べたかったら、家で作るしかない・・・!
生クリームの質も、微妙に日本のものと違うと私は感じます。
まず、色が日本のものに比べると、わずかに黄色味があります。まさにクリーム色、って感じ。
また、これはただ単に私のコダワリなのですが。。。ホイップするときにも、コツがあります。
これも、スポンジのところで書いたように、電動ホイッパーのパワーの違いによるのかもしれませんが、生クリームを泡立てていると、固くなるまでが非常に速いんです。
とろみが出たかな?と思ったら、あっという間にボソボソの状態になってしまいます。
ワタシ的には、「あの、日本のカフェでケーキに添えられているような、トローッとしたなめらかな生クリーム」にしたいので、最初は電動ホイッパーで泡立てて、少しクリームにとろみが出て来たな、と思うくらいで、手で泡立て器を回していきます。
そして、ちょうどよいホイップ具合になるまで、慎重に泡立てていきます。
ちょっとゆるすぎるかな、と思うくらいで、ちょうどいいかも。
パースでよく見かけるホイップ用生クリームは、『Whipping Cream』と表示されています。
あるいは、『Pouring Cream』または単に『Fresh Cream』などと表記されることもあるようです。
乳脂肪分35%以上となっており、私はこのタイプをいつも使っています。
また、私は買ったことがありませんが、Whipped Creamというのもあるようで、それはすでにホイップされているものなので、間違わないように注意です。
また、『Double Cream』というのが、脂肪分45%以上のものらしいです。私は使ったことがありません。
いちごのソースと生クリームのケーキのレシピ
大まかな流れは、
いちごのソースを作る→冷ましている間にスポンジを焼く→冷ましている間に生クリームをホイップする
です。
ポイント
・卵は、必ず室温に戻しておく。
・生クリームは、必ず冷やしておく。
・作業に取りかかる前に、卵やホイップクリームに使うボールや泡立て器、スポンジの型、へらなどはキレイにして、乾かしておく。
です。
仕上げは、スポンジといちごのソースと生クリームを無造作に重ねていくだけ。
家族で食べる、ホームメイド感たっぷりの気取らないケーキです(笑)。
(私にデコレーションのセンスがないだけって話も・・・)
お好みで素敵に仕上げてください。
ローシュガー(raw sugar)、砂糖(キャスターシュガー・caster sugar)については、パース生活に欠かせない基本の厳選調味料 をお読みください。
By 10月 25, 2014 卵を泡立てて焼いたやわらかいスポンジに、いちごをサッと煮たソース、甘さ控えめの生クリームを重ねます。 WordPress Recipe Plugin by ReciPressいちごのソースと生クリームのシンプルケーキ
材料
作り方
調理時間には、材料をそろえる時間や、スポンジを冷ます時間などは含まれていません。
オーブンの種類によって、温度・焼き時間は調整してください。
スポンジの甘さがあるので、生クリームは甘さ控えめです。
好みで砂糖を増減してください。
好みのフルーツを入れたりトッピングしてもいいですね。
先日、お友達の日本人ファミリーの家でディナーをごちそうになったのですが、その時にはこんなふうにアレンジして手土産に持っていきました。
このケーキ、作りたてももちろんおいしいですが、何時間か冷蔵庫に入れておくと、スポンジがしーーーっとりして、これまたおいしいんです。
だから、半分はすぐに食べて、半分は後のお楽しみ・・・。
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