ぷるぷるゼリー、パースにいても5分で簡単に作れます。そして少しだけ311のこと。

先週は、2011年の東日本大震災と福島原発事故から4年の日を迎えました。
色々と考えさせられました・・・4年というのは、短いのか、長いのか、わかりません。

震災と原発事故から4年ということで、各方面のメディアが現状を伝えていました。
海外にいると、なかなか日本の状況がわからないものなので、本当にごく一部分ですが、この機会にメモしておきたいと思います。

 

【犠牲者・避難者数】

●全国の犠牲者 死者1万5891人、行方不明者2584人、計1万8475人

●震災関連死(被災3県) 
※津波や地震などの直接的な被害ではなく、その後の避難生活での体調悪化や過労など間接的な原因による死亡
福島 1884人(前年比213人増)、宮城 910人(同27人増)、岩手450人(同11人増)

以上 河北新報より

 

●避難者 全国で約22万8800人。

●県外への避難者 福島 4万7000人、宮城 7000人、岩手 1600人。

●プレハブの仮設住宅で暮らす人 福島宮城岩手3県で 計8万1000人。
一方、完成した災害公営住宅は5000戸余りで、計画総数の2割に満たない。

以上 ウォールストリートジャーナル日本版より

 

【未曾有の原発事故を引き起こした福島第一原発の今】

●1日およそ7000人の作業員が廃炉や汚染水対策に当たっている。
●高レベルの放射性物質が含まれる汚染水は敷地内に60万トン保管されている。
 現在も増え続ける汚染水の処理は、難航している。
●作業員の方の劣悪な労働環境が以前から問題になっていたが、この1年で重大な労災事故が9件発生。

●溶け落ちた核燃料がどのような状態にあるか?まだ誰もわかっていないし、付近は高レベルの放射能のため、誰も近づけない。
●放射能汚染された廃棄物・ガレキをどのように処理・保管するか、困難な状況にある。

以上 NHK 毎日新聞 朝日新聞 より

 

【甲状腺がん】

●福島県内の子ども達の甲状腺がんの検査では、これまで約30万人が検査を受け、86人が甲状腺がん確定。疑いは23人。
●昨年から2巡目の検査が始まり、最初の検査でがんではなかった子どものうち、1人が甲状腺がん確定。疑いが7人。今年2月に発表された。

以上 毎日新聞 より

 

【オーストラリアのニュースより】

オーストラリア国営放送(ABC)でも、福島第一原発の様子について、報道されていました。
日本国外ではどのように伝えられたか、を知ることも、考えを深める上で有効なことではないかと思います。

 Inside Fukushima: ABC tours crippled power plant as Japan prepares to restart nuclear industry(2月18日)

Fukushima disaster: Radiation levels posing cancer risks on fourth anniversary of earthquake(3月11日)

 

4年という月日。
この出来事が、私達日本人、私達人類にとって、どんなものだったのか。。。判断を下すには、まだあまりにも時期尚早すぎるのではないか。
けれども、いまだに先の見通しが立たないまま、仮の家で仮の生活を続けていくには、あまりにも長すぎるのではないか・・・

4年というのは。

「復興」「東京オリンピック」という言葉の明るい響きの裏に、塗りつぶされてしまっている現実こそ、見つめなければならない。
特に、原発を使い続けることの是非が今も議論となりますが、原発事故というものが何を引き起こしたのか、将来への見通しが持てなくなるということが、どれだけ私達の生活を不安定にし、追い込むものであるか・・・認めていかなければならない。
そんなことを思いました。

東日本大震災および福島原発事故により犠牲になられたすべての方を悼むと共に、今も苦しんでいる多くの人々に一日も早く安らげる日常が訪れることを、心から祈りたいです。

 

 

break

 

さて、今日は久しぶりに「パースで手作りざんまい」ぽい内容です(笑)。

2,3日前から、急に涼しくなってきたパースですが、暑い時期に我が家で大人気?だった、おやつのレシピをアップします。

 

ぷるぷるゼリーが食べたい・・・のに(涙)

1週間の日本滞在からパースに帰ってくるところで、熱を出し具合が悪くなってしまった娘。

やっとの思いで家にたどり着き、息をつく間もなく、まずは娘の看病。

何か食べさせてあげたいけど、家には何もない。。。

とりあえず買い物に行こうと思い、何を食べたいか娘に尋ねると、

「ゼリー・・・」

と言います。

うんうん、熱があって具合の悪い時、食べたくなりますよね。
ツルッとしたのどごしの、冷たくて柔らかい、ぷるぷるのゼリー。

というわけで、さっそくスーパーに買いに行きました。

・・・ところが、ない。

まあ、ちょっとはありました。
でも、娘がキライな、イチゴやブルーベリーなどのベリー系とか、オレンジ、パッションフルーツなどが入っているものばかり。
しかも、常温棚においてあるだけで、缶詰やシロップ漬けのフルーツと同じ扱いのよう。

 

あぁ、日本なら、、、

ゼリーって、人気のデザートの一つとして、立派なジャンルを確立してますよね。
手軽で保存の効く、スタンダードな安いものから、プルプル感や中のフルーツもこだわりの、デザート感覚のもの。
色んなメーカーが色んなタイプのゼリーを作っていて、フレーバーもさまざま。
食感も、固めのものだけでなく、わざとやわらかめに作っているものも。

子どもが病気で具合悪い時、食欲がない時、日本にいた頃は、いつもゼリーをたくさん買いました。
その時だけは、栄養とか気にしないで、食べたいゼリーを好きなだけ食べさせて。
そして、子ども達が少しずつ元気を取り戻す・・・貴重なお助け食材(笑)でした。

それが、ここパースでは・・・なんでこんなに手に入りづらいの~!?(涙)

こんな時にぃぃぃ・・・

オーストラリアに帰ってきて、さっそく、食で凹む羽目になったのです。

 

しばらくお店の棚の前で逡巡した結果、私は自分で作ることにしました。

手間はかけていられないから、簡単に、ジュースとフルーツを混ぜて固めるだけのにしよう。

 

それが・・・やってみたら、驚くほど手軽でカンタンで、娘だけでなく、息子も夫も大喜び!

それから何度も作ってみて、レシピが確定しました。

 

パースで簡単にゼリーを作るための材料

娘は、ベリー系やオレンジ系のフレーバーがキライです(もうハイスクールに通っているというのに・・・)。

ジュースでもなんでも、娘が選ぶのは、リンゴ、ピーチ、マンゴーなど。

そんな娘のために、私は彼女がキライではないフルーツを使ったゼリーを作ります。
(息子はフルーツならなんでもOK)

基本的にゼリーは、液体にゼラチンを溶かし混ぜ、冷やして固める、これだけです。
ゼラチンと液体の量さえ守れば、何を入れてもよいのですよね。

が、今回は、本当に手軽にササッとゼリーを作るために実際に私が使った材料を書いておきます。

ちなみに、私はすべてColesで買いました~。

 

◆ゼラチン(Gelatine)

geratine2

ゼラチン(Gelatine)は、お菓子の材料売場の近くに売っています。
内容量などを見て、好みのものを買ってください。
ゼラチン小さじ2前後(小さじ1で約3g)で、約500mlの液体が固められるようです。
(メーカーによって表記は異なる)

geratine

中身はこのような細粒状のゼラチンです。

 

◆フルーツ

peach

一口大にカットされたフルーツが、ジュースに浸けてあるもの(シロップ漬けみたいなの)が売っています。
私がいつも使うのは、Goulburn Valleyの、フルーツのジュース漬け。
容量170g。
色んな種類がありますが、うちではピーチ系が定番です。(写真はオーストラリア産ピーチのマンゴーネクター漬け)

フルーツも何種類かあったと思うし、ジュース漬け、ネクター漬け、ココナッツウォーター漬けなどの種類があります。

こっちでは、子ども達がこのままおやつに食べたりするみたいですね~。

私は、このフルーツとジュースの量が使いやすいと思うので、いつもこれを使います。
ジュースも材料に入れちゃいます。

もちろん、他の缶詰や、フルーツでもよいと思います。
色々試してみるのも楽しいですよね。

 

◆ジュース

juice

うちはシンプルなりんごジュース(果汁100%)が定番です。
その時にお買得のもの、家にある飲みかけのジュース・・・

これは、たまたま値下がりしていたので買いました、濃縮還元(Reconstitute)の果汁100%アップルジュースです。

娘が、オレンジジュースなど酸味のあるものが嫌いなので、うちはいつもリンゴジュースなのです。

 

ゼラチンを使う時のコツと、簡単ゼリーのレシピ

ゼラチンでゼリーを作る。
確かに簡単ですが、一番多い失敗は、「固まらない」。
分量通りにゼラチンを使ったはずなのに、固まらない!なぜ???なんてことも・・・私は経験があります。

ゼラチンは基本的に、水(お湯)に溶かして、固まらせたい液体と混ぜ、冷やす、これでゼリーが作れます。
が、ゼラチンの特性を知っておかないと、素材によっては固まらないこともあるようです。

今回、私がネットで色々と調べた中でわかった、「失敗なくゼリーを作る」ポイントをあげてみます。

 

●たんぱく質分解酵素を多く含む果物を使わない

ゼラチンの主成分は、動物の骨や皮から抽出したたんぱく質(コラーゲン)。
パイナップル、キウイ、マンゴー、パパイア、メロン、イチジクなどに含まれる、たんぱく質分解酵素は、ゼラチンの固まる働きを阻害するようです。
これらの果物は、生のまま使わない。ゼリーに入れる場合は、一度過熱をするとよい(たんぱく質分解酵素の働きが抑えられます)。
もしくは、缶詰やシロップ漬けなどはOK。

たとえばリンゴジュースの代わりにパイナップルジュースを使いたい、という時も注意が必要かも?と思います。
生果汁100%のものだと、固まらない可能性も・・・?
濃縮還元果汁(reconstitute juice)と書いてあれば、ダイジョウブかも?しれません。(←ためしたことはない)

 

●酸味の強いものは避ける

酸が、ゼラチンの働きを阻害することがあるようです。
レモン・ライムなどの酸味の強い柑橘系、お酢など。
これらの食材を使いたい時は、割合を少なめにしたり、ゼラチンの量を増やしてみるとよいかも。

 

●ゼラチンを加熱しすぎない

ゼラチンは、水(お湯)に入れて溶かします。
レシピによってやり方は色々ですが、ゼラチンを加えた液体を沸騰させるほど温めてはいけないそうです。
ゼラチンは加熱しすぎると固まらなくなってしまうそうです。

 

これから紹介するレシピは、我が家では何度も作っていて、一応、いつでもちゃんとゼリーになります(なるはず!笑)。

ですが、もしも材料をアレンジする場合は、上記のポイントに注意して選んでみてください。

ホンットにカンタン♪

そろえる材料は3つだけ!
冷蔵庫に入れるまで、たったの5分!

 

 

5分でできる簡単フルーツゼリー

By Chieko 公開: 3月 17, 2015

  • 出来上がり量: 4 人前
  • 調理時間: 5 分

市販のりんごジュースとジュース漬けフルーツを使ってゼリーを作ります。とっても簡単。

材料

  • ゼラチン 2 小さじ 約6g
  • りんごジュース ml 200 果汁100%
  • ml 50
  • カットフルーツのジュース漬け 1 個 内容量170g

作り方

  1. 小鍋に水を入れ、温める(すぐに温まります。ぐつぐつ沸騰させなくてよい)。 温まったら火からおろし、ゼラチンを振り入れる。ゆっくりかき混ぜながら、透明になるまでよく溶かす。
  2. 容器にりんごジュース、カットフルーツ(汁ごと全部)、1)のゼラチン液を入れて、やさしくよく混ぜる。
  3. ラップをかけ、冷蔵庫で固まるまで冷やす。だいたい2~3時間くらい。
  4. できあがり。取り分けて食べる♪

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うちは、子どものおやつということで、ジュースとフルーツの甘さだけで作っていますが、デザート風にしっかり甘みをつけたい場合は、お好みで砂糖を足してください。

私は、12×20㎝のオーブン皿がちょうどよいので、それで作っています。そして写真のように、食べる時に取り分けるスタイルです。

が、手順2)ですべて混ぜたものを、一人前の型に分けて作っても、モチロンOKです。

使い捨て容器に作って、夫の会社に差し入れに持っていったら、喜ばれました~。
(おおー日本のゼリーだ~、って(笑))

 

 

 

 


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Chieko
2013年より、西オーストラリア・パース在住。2017年永住権取得。
息子(小学生)、娘(ハイスクール)、夫と4人暮らし。

オーストラリアをテーマにしたライター。得意分野は、食、生活、子育てに関すること、子連れでの観光・旅行(キャンプ)。
趣味は料理・ガーデニング・DIY。

オーストラリア生活で私が学んできた英語のことと、大人の英語勉強法についてつづるブログ「話す英語。暮らす英語」も更新中。

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