少しずつ夏シーズンへ向けて動いているパースです。
シティ中心部の広場フォレストプレイスで、毎週金曜日の夜にTwilight Hawker Marketsが始まっています。
世界各国の料理、さまざまなフードバンやストールが出店し、すっごくにぎやかなフードマーケットなんですが、今年はなんと、ジャパニーズフードバンのNinja Cuisinも出店することになりました!
私のプリンも販売される予定です。しかも、より多くの方に気軽に買ってもらいたいとのことで、思い切って価格を下げることになりました。
金曜日の夜にシティにお出かけの際には、ぜひお試しください!
出店日については、Ninja Cuisineのウェブサイトをご確認ください。
さて、ガーデニングが楽しくなってくる、春です。
でも、冬の間たくさん雨が降り、潤った我が家の庭は・・・雑草パラダイス(汗)。
気がつけば、雨の合間をぬって庭掃除をしたり、手入れをしたりしてきましたが、引っこ抜いても引っこ抜いても、どんどん生えてくる!!
あっという間に、再び雑草がこんもり茂っている~。
植物の生命力には驚かされます。
うちでは、除草剤などは使いませんが、やはりこれだけ生えてくると、うんざりもしてきますねー!
ところが・・・雑草に侵略された我が家の裏庭。実は、宝の山かも?ということがわかったのです。
雑草は、食べられる。
我が家に生えた雑草たち。「なんだろう?」とネットで調べてみたら・・・。
意外にも!
食べられる物が多くあるということを、最近知りました。
考えてみたら、日本の雑草代表格「タンポポ」は、根も葉も花も食べられるんですよね。
味や調理法などは置いておいて、食用であるということは確か。しかも、栄養が豊富だそうです。
また、日本のNHKでは先日、災害時などの食糧不足を補うために、食べられる野草を「防災植物」として活用する取組が紹介されたそうで、話題になっていました。
ただ、「野草」というと、自然豊かなところに行かないと採れないのでは・・・というイメージがあります。
一方欧米では、自宅の庭や住宅地などの身近な場所にモリモリ生える、一般的には邪魔者扱いされる雑草を「edible weed(食べられる雑草)」と呼んで、野菜やハーブのように利用している人達がいるんですね。
たいていこれらは、実はビタミンやミネラルなどの栄養に富み、味も個性的でおいしい。
パースでも・・・たとえば、冬から春にかけて、こんな雑草があちこちに生えています。
Sow thistleという雑草ですが、実はこれも、食べられる!
これは、我が家の植え込みスペースに生えてきたものです。
雑草を食べる時の注意点
ただ、安全においしく食べるには、それぞれコツがあります。
たとえば先ほどのSow thistleという植物なら、つぼみがつく前の柔らかい葉を摘んで食べるのが最もおいしく、生食に適しているそうです。
パースの「食べられる雑草達」について、たとえば以下のリンクを貼っておきます。
Edible Weeds, Common Plants and Foraging around Perth(PDFファイル、英語)
パースに住んでいる方なら、「あーあー見たことある!」っていう植物が必ずいくつかあるはず!
邪魔なだけに思っていた雑草も、利用のしかた次第では、すごく有益な食べ物になる・・・ちょっと愛情を感じてしまいます(笑)。
雑草を食用に利用する時の注意点としては、
【その植物の種類、Edible weedであることが必ず確認できた場合のみ、食べてみる】
中には、似たような雑草で、毒性のあるものもあります。
ネットや本でよく調べ、その植物の特徴や見分け方をしっかり把握して、それが食用の雑草であることを確かめます。
食用の雑草でも、似たような見た目で毒性のある植物が存在する場合は、特に見分け方を注記してある場合も多いので、ガイドを良く読みましょう。
【適した食べ方を調べる】
Edible weedであっても、食用に適さない部位や、適した調理法、食べる時の注意点などは、しっかり調べることが大切です。
【生えている場所を確認する】
雑草の生えている環境や土壌が、殺虫剤や除草剤などの有害な化学物質で汚染されていないことを確かめます。
道端や公園、芝生の生えたバージなどは、そうした薬剤がまかれている可能性があるので、雑草は食べない方がよいと思います。
もっとも安全なのは、自宅の庭に生えた雑草を利用することです(薬剤を撒いていなければ)。
または、人の手がついていないような、汚染されていない場所をよく選び、雑草を採りましょう。
実は花粉症やデトックスに使えるすごいハーブだった。
冬の間、我が家の裏庭にもりもり生えてきた雑草の中に、こんなものがありました。
ちょっとシソのようにも見える・・・。
うちの裏庭は、なぜがオーナーが芝をはがしたらしく、砂だらけのまま放置されていました。
そんな砂だらけの地面に、冬の間、雨が降るごとに元気よく生えてくる、この雑草。
問題は、小さなトゲがあって、触るとすごく痛いのです。
息子も知らずに触ってしまい、痛かったといいました。
他の子も遊びに来ることもあるし、これは危ない・・・と思って、手袋でガードして抜けるだけ抜きました。
しかーし、次から次へと生えてくる(汗)。
なんだよ、この雑草ーーー!!
って思っていました。ところがこれ、調べてみたら・・・
ネトル(Nettle)っていう植物らしい。
トゲを持っているので、Stinging Nettle と言われることも。葉、茎、根が食べられる、よく知られたEdible weedのようです。
トゲが皮膚に触れると、トゲの付け根にたまっているギ酸(痛みを引き起こす水滴)が出てきて、それが刺されたような鋭い痛みを引き起こすそうです。
このトゲは、ネトルを加熱または乾燥させると、効果を失うようです。
そのため、生食には向きません。
一般的な食べ方としては、葉(若い葉がよい)を摘み取り、スープ等、ほうれん草の代わりに加熱料理に入れたりするとよいそうです。
その他、葉をお茶にして飲むのもポピュラーな利用法。
ネトルは、たんぱく質、ビタミンA、B、Cや鉄、カルシウム、マグネシウム、カリウム、亜鉛など、健康に有益な栄養素を豊富に含むそうです。
また、デトックス効果があり、体内の毒素を中和し、排出を促すとか。
一方、栄養素の吸収を助けたり、リンパの流れを良くするなどの効果もあるそうです。
また、ネトルの葉には抗炎症作用があるとともに、ヒスタミンを含み、花粉症の初期症状が表れたら飲むと症状を和らげるといいます。
一般的なアレルギー症状の緩和にも効果があるという研究結果もあるそうです。
関節炎などの痛みを緩和する効果もあるそうで、生の葉を(痛いけど)患部につける方法や、葉を服用することによっても効果が得られるそう。
他にも、根などから外用薬を作ることもできるらしい。
また、ネトルから作るコンポストは、植物の肥料としてもすごいイイらしい。
日本でも、ネトルティー(ネトル茶)で有名なハーブのようですね。
特に、花粉症やアトピー等のアレルギー症状を抑えるハーブティーとして人気のようですし、デトックス効果やビタミン・ミネラルの摂取を目的として飲む人もいるようです。
・・・えー、すごいハーブじゃないか!!
このチクチクする雑草にずっと煩わされてきたけど、実は私・・・得した!?
だって、なーんにもしなくても、次から次へと生えて来るよ、うちの庭に(笑)。
自家製ネトルティーを作ってみた
といっても、いきなりモリモリ食べるのはまだちょっと不安な私。
まずは、ネトルティーを作ってみることにしました。
ネトルティー、生の葉にお湯を注いで飲んでもいいらしいですが、私は葉を乾燥させて、茶葉にすることにしました。
乾燥茶葉なら保存も効くので、これから少しずつ飲むこともできます。
1.葉を摘み取る
ネトルの葉を摘み取ります。
小さな虫がついていることも多いので(無農薬なので 笑)、よく見てきれいな葉を選びます。
2.葉を洗う
摘み取った葉を、水でよく洗います。
この時、素手で葉を触ると痛いので、注意!
ゴム手袋などをつけてもよいと思いますが、私は菜箸を利用しています。
大きめのボールに水をため、ネトルの葉を入れて、菜箸で優しくかき混ぜ、すすぎながら、土などの汚れを落として行きます。
何度か水を変え、キレイになるまで洗います。
その後、ざるに上げて水気を切ります。
3.葉を乾燥させる
洗ったネトルの葉は、直接触らないように注意しながら、キッチンペーパーなどで水気を取ります。
その後、カゴなどに入れて、3日ほど乾燥させます。
日中は軒下につるして風をあて、夜は湿気に当たらないように取り込むとよいです。
葉が乾いてパリパリになったら、できあがり♪
ネトル茶の味は???
早速、お茶にして飲んでみました。
乾燥させたネトルの葉に、沸騰したお湯を注ぎ、3~5分。
色を出します。
最初はちょっとドキドキ、どんな味かな~?とためらいながら飲んでみましたが・・・
緑茶に近い、さわやかな味!
そして少し酸味のような独特の後味が残ります。
濃い目に入れて温かいうちに飲むと、葉の香りが十分に感じられ、とてもおいしく飲み易いです。
普段のリフレッシュタイムに入れてもよいし、食後のお茶にも合いそう~。
ハーブが苦手な人はどうかな?私は結構好きかも。
緑茶が飲める人は、いけるんじゃないかな。
はちみつを入れて飲んだりするのもおススメだそうです。
私は今のところ花粉症ではないですが、老廃物を出して新陳代謝を促すことができたら、うれしーな♪
読者の皆様も、お庭に生えている雑草をよーく観察して調べてみたら、意外と素晴らしいハーブだったりするかもしれませんよ・・・!?
ただし、雑草を採る場所はよく選んでくださいね。
芝生に散布する肥料や栄養剤にも、食用には適さない有害物質が入っている場合もありますので、注意してください。