スポンジケーキのレシピ。海外で誕生日もクリスマスもコワくない!

明日から、パースではイースターの4連休ですね。
パースの公立学校は29日(火)もお休みになるようで、子ども達はなんと、5連休!

私はといえば、連休前は決まって慌ただしくなります(汗)。今週は色々と忙しかったです。

 

ちょっと前のことでしたが、今月は娘の誕生日でした。
14歳になりました。

相変わらず、マイペースでやっております(笑)。

どんなに大きくなっても、子どもの誕生日と言うのは、やっぱり親にとってうれしいものですね。

特に、パースに来て間もなく3年になりますが、この3年の間にどれだけのことを娘が乗り越えてきたかを思うと、本当に色んな思いが沸き上がります。
これからも、元気で、自信を持って、素直な心を大切に生きて行ってほしいです。

当日は土曜日だったのですが、学校で一番仲の良いお友達がバースデーカードを届けに来てくれたので、夕ご飯を一緒に食べようと誘いました。

中国から来たそのお友達は、日本のアニメが大好きで、日本語もアニメを見て覚えたそうで、話すのは英語だけれど、私達家族の日本語の会話はだいぶわかっていたようでした。

すごい!!

当日のメニューは、ちらし寿司、から揚げ、サラダ。
もちろんそのお友達は、チラシ寿司も、から揚げも、知っていました(笑)。

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そして、その後は皆でハッピーバースデーを歌い、バースデーケーキを食べました。

娘は恥ずかしそうにしつつ、うれしそうでした~。よかった!

さて、今回はその、誕生日ケーキのお話です。

 


オーストラリアで誕生日ケーキが購入できない理由

特に子どものいる家庭では、毎年の誕生日ケーキは欠かせないですよね。
やっぱり、丸いホールケーキに、年の数のろうそくを立てて、お祝いしてあげたいですよね~。

日本でバースデーケーキといえば、やっぱり白い生クリームにイチゴがたっぷりのショートケーキ?
それとも、ほろ苦いチョコ生クリームのケーキ? 
生クリームにイラストがデザインされたキャラクターケーキ?

ところが、海外生活・・・ケーキ事情も日本とは異なります。

オーストラリアでも、子どものバースデー用などにデコレーションケーキが売っていますが、まずとにかく、色がすごい。真っ青!とか、グレー!とか、おいしいのかコレ?って思っちゃう。。。

そして、ふんわりしたクリームがタップリかと思えば・・・アイシングだったりします。バターに粉砂糖を混ぜて、ホイップしてクリーム状にしたものですね。
つまり、生クリームじゃありません。

コッテリ!

トッピングしてあるものも、フレッシュなフルーツよりは、チョコやナッツやマシュマロなどが多く、とにかく甘い!

確かに見た目はかわいいし、楽しいし、ちょっと食べるならいいかもしれませんが・・・。
さすがの子ども達も、最初の何口かはおいしく食べられても、一切れ全部は食べられないみたいです。

やっぱり我が家では、ふんわりとやわらかいスポンジに、生クリーム。そしてフルーツや、甘さ控えめのチョコレートで味付けされた、シンプルなケーキが人気なのです!

それで、パースで私達好みのおいしいケーキを自分で作りたくて、色々と試してきました。

最初は、オーストラリアでの小麦粉の選び方がわからず、右往左往。
オーブンも、日本で使っていたものと違うため、温度設定や焼き色の具合なども違って、失敗ばかりでした。
材料の配合を変えてみたり、オーブンの温度を変えてみたり・・・

試行錯誤の末、ようやくうまく焼けるようになってきたので、今回はそのレシピとコツを詳しく載せようと思います。

スポンジケーキさえうまく焼ければ、後は生クリームをホイップし、好みの果物を合わせればよし。
飾り付けは、カラースプレーやアラザンなど、市販のお菓子用のデコレーションを利用してもよいのです。
子ども達にやってもらってもいいですよね。楽しい誕生日になるはず!

また、クリスマスケーキにも応用可能です。

知っておいて損はないレシピだと思います~。


スポンジケーキの型について

スポンジケーキでは、こんな型を使うと便利です。

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我が家では、この2種類を使っています。

これは、日本で購入したものです。

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底が取り外せるようになっていて、焼き上がった生地をスポッて取り外すことができます。


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これは、パースで買ったものです。
こちらでは、このようなタイプが多いみたいです。
側面についている金具を外すと、全体が緩むようになっていて、底面がパカッて外れるようになっています。


私は、16cmのもの(日本で購入)と、22cmのもの(パースで購入)とを、状況に応じて使います。

家族だけで食べるなら、16cmくらいの大きさがちょうどよいです。
たとえば他のご家族とシェアしたり、差し入れにするなら、22cmがちょうどいいかなーって感じです。

一般的なレシピでは、18cmが使われることが多いですね。
(しかし私は持っていませんが・・・)

今回のレシピでは、16cm用と22cm用を載せておきます。
18cmで作る場合は、ちょっと高さが足りなくなるかもしれませんが、16cm用の分量で作ってみるとよいかもしれません。もしくは、ボリュームを出したければ22cm用の分量で試してみてください。


スポンジケーキ作りのコツ

ふんわりとしたスポンジケーキ、材料も手順も簡単でシンプルなのに、なぜかうまくできない時ってあるんです。

今まで私が作った中で、自分なりに気を付けているポイントを、まとめておきます。
料理に慣れている方にとっては当たり前のことだと思いますが、初めて作ってみようかな、と思う方へ参考になれば・・・。

 

【お菓子作りに使う器具は、水分厳禁】

卵を泡立てるために使うボール、泡立て器、電動ホイッパー、ヘラ・・・すべて、きちんと洗ってしっかり乾かしてから使います。水分がついていると、うまく泡立たない場合があります。

【オーブンはしっかり予熱】

オーブンは十分な時間を取って、きちんと予熱しておきます。
最初にオーブンの温度を十分に上げておくことがポイントだと思います。

【道具・材料はすべて準備しておく】

手順を始める前に、使う道具を全て揃えておきます。材料は全てしっかり計量し、そろえておきます。
生地作りの手順を始めたら、テンポよくやっていくことが大切だと思います。


小麦粉の選び方

日本で作る場合は、製菓用の薄力粉が売っているので、それを使えば大丈夫。

オーストラリアで作る場合は。。。

過去のレシピにもたびたび登場していますが、オーストラリアでは小麦粉と言えば、

●Plain Flour ~ 小麦粉
●Self-Raising Flour ~ 膨張剤の入った小麦粉

の2種類が主に売られています。Self-Raising Flourは、イメージとしてはベーキングパウダーがあらかじめ入った小麦粉、という感じです。私はカップケーキ作り(レシピはこちら)によく使いますし、ホットケーキも簡単に作れます。また、から揚げ粉にも利用します(レシピはこちら)。

一方の、そうでない普通の小麦粉が、Plain Flourです。
今回のレシピでは、このPlain Flourを使います。

パースでよく見かける一般的なPlain Flourは、メーカーによって幅があるものの、だいたい中力粉に該当するものが多いです。おそらく、オーストラリアで採れる小麦の種類によるものだと思いますが。

オーストラリアの小麦粉事情については、こちらの過去記事に詳しく書いてあります。
薄力粉も強力粉もない??パースでお菓子やパンが焼きたい時に。|GITS International

スポンジケーキなどのふんわりしたお菓子作りに適した小麦粉として、うちで使うのはこれです。

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Soft, Low Proteinと書かれています。
水分と合わさった時に小麦粉が出す粘りが抑えられ、クッキーなどはサックリと、ケーキはしっとりと柔らかく焼き上がる小麦粉です。
我が家は、いつもスポンジケーキ作りにはこれを使います。

または、できるだけProteinの含有率が低く、ケーキなどの焼き菓子に適したPlain Flourを選んでみてください。


基本のスポンジケーキのレシピ

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スポンジケーキは、卵を泡立てて粉を混ぜ、型に入れて焼くだけ!というシンプルなもの。

卵は、泡立てる前に人肌程度の温度にしておくことが大切です。日本では「室温に置いておく」という手順をよく見かけますが、私はオーストラリアでは、(火を通すとはいえ)衛生上の観点から、室温に置くことはやめました。作る直前に冷蔵庫から出し、湯煎で軽く温度を上げてから、泡立てはじめます。

砂糖は、Caster Sugarを使います。日本でいうグラニュー糖とほぼ同じです。


基本のスポンジケーキ

By Chieko 公開: 3月 24, 2016

  • 出来上がり量: 16cm ※()内は22cm
  • 準備時間: 20 分
  • 調理時間: 30 分
  • 出来上がりまでの時間: 1 時間 5 分

オーストラリアで作る、基本のスポンジケーキのレシピ。配合や手順は、日本や他の諸外国でも応用できると思います。

材料

  • 3(4) コ
  • 小麦粉(Plain flour) 65(90) g Low Protein, ケーキ作り用
  • 砂糖(caster sugar) 55(80) g
  • 牛乳 10(15) ml

作り方

  1. オーブンは160℃に予熱する。ケーキの型にオーブンペーパーを敷く(側面は、型にごく薄くバターを塗ると敷きやすい)。小麦粉は2回ふるう。牛乳は湯煎で人肌に温めておく。
  2. 卵をボールに割り入れ、湯煎して軽く温めながらほぐす。砂糖を加え、泡立て器で混ぜて、溶かす。
  3. 電動ホイッパーで卵を泡立てる。高速で5分くらい泡立てる。写真のように筋が残るようになったらOK。つまようじを立ててみて、しっかり立つならば大丈夫。
  4. 電動ホイッパーを最低速にして、さらに1,2分回してキメを整える。最後に、泡立て器に持ち替えて軽くホイップし、ツヤツヤなめらかにする。
  5. 小麦粉を一気に加え、ヘラを大きく動かしながら、よく混ぜる。生地がツヤツヤになる。
  6. 牛乳をパラパラと加え、手早く混ぜる。
  7. 型に生地を流し入れる。型の中央に向かって流し込むとキレイに広がる。台の上に、型を2,3回軽く落として、気泡を抜く。
  8. 160℃に温めたオーブンで30~40分焼く。30分はオーブンのドアを開けない。その後出してみて、竹串をさして、生地がついてこなければOK。生地がついてくるようならば、さらに数分焼く。
  9. オーブンから出して、冷ます。粗熱が取れたら、型から出して、軽く布巾等をかけて冷ましておく。
  10. 完全に冷めたら、オーブンペーパーをはがして、上下の面(焼き色のついているところ)を薄くそぎ落とす。横2つにスライスしてできあがり。好みの素材でデコレーションする。

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調理の時間には、焼き上がったスポンジを冷ます時間は含まれていません。

 

今回の娘の誕生日には、22cmの型でスポンジを焼きました。

生クリームと、娘が果物の中で一番好きなモモをふんだんに使いました。

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白桃(White Peach)は大4個を使用。ネクタリンとチアシードのスイーツの要領で、軽く煮ます。
冷まして、水分(シロップ)とモモを分け、モモはよく水気を切って、16等分くらいの薄切りにします。

スポンジを2つに切り、それぞれ内側の面に桃のシロップを塗ります。下側のスポンジにクリームをぬり、モモを置き、もう一つのスポンジを重ねてサンドします。その上にクリームを全体に塗って、残りのもものスライスを丸く飾っていきます。

すごーいシンプルだけど、モモの香りがたっぷりで、娘も皆も喜んでいました。

シロップを内側に塗ると、スポンジがしっとりとなります。

また、生クリームでデコレーションしたら、冷蔵庫で1,2時間以上置くと、味がなじんでおいしいです。

 

スポンジケーキのデコレーションアイデア

デコレーションは、好きな素材を使っておいしく楽しくできれば、完成度は二の次!というのが我が家スタイル(というか、うまくできないだけ~ 笑)。

単純にいちごやラズベリーを合わせてもおいしい。
季節によって、カットしたマンゴーやブルーベリーなどもよく合います。

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ベリー系が大好きな息子の誕生日ケーキ。

 

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今回のレシピ用に焼いたスポンジに、パースで旬を迎えている洋ナシを合わせたケーキ。

 

また、ネームプレートを作りたい場合は、我が家でよくやる方法ですが・・・

オーブントレーなどにベーキングペーパーを敷き、大きめのクッキー型を置き、その中に溶かしたチョコを5㎜くらい平らに入れて、冷蔵庫で冷やすとプレートになります。その上にアイシングや溶かしたホワイトチョコで名前を書いたり、デコってもカワイイです。
市販のビスケットなどを利用してもいいかも。

デコについては、私もまだ研究中です!

でも、シンプルなケーキがやっぱり好きだな~。


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Chieko
2013年より、西オーストラリア・パース在住。2017年永住権取得。
息子(小学生)、娘(ハイスクール)、夫と4人暮らし。

オーストラリアをテーマにしたライター。得意分野は、食、生活、子育てに関すること、子連れでの観光・旅行(キャンプ)。
趣味は料理・ガーデニング・DIY。

オーストラリア生活で私が学んできた英語のことと、大人の英語勉強法についてつづるブログ「話す英語。暮らす英語」も更新中。
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