週末は、パースはたいへんな天気でした。
土曜日は結構しっかりとした雨が降り続いていたし、日曜日は雨と強風で、とても荒れた空模様でした。
夫は、庭に設置しているシェードが飛ばされかけていたのに気づき、慌ててねじ止めをしたり、強風で倒れた植木を移動したり・・・と、たいへんでした。
こんな週末は、どこにも出かけられません~
金曜日から、すでに予報で週末の悪天候がわかっていたので、土曜日の朝にサッと買い物だけ済ませて、後は家族みんなで家に籠ることにしました。
娘と息子は、絵具やら折り紙やらを広げて、何をしているかというと・・・
これは、娘(Year8)作 「ストロベリーパフェ」。
そして、
これは、息子(Pre-primary)作 「サンドイッチとベジタブルと飲み物」???
二人でパーティーごっこをするらしく、そのためのパーティーフードを自ら作成(笑)。
子ども部屋のブラインドを締め切って、ミラーボールを回して、音楽をかけて、食べ物(のイミテーション)を並べて、何やらやっている様子・・・。
こんな時、たいてい最後はケンカになって(13歳vs5歳…)、収拾がつかなくなって終わるのですが、この日はかなり上手く遊んでいたので助かりました。
というわけで、私は珍しく、日本で買ってきた本を読んだり(坂口恭平さんの『現実脱出論』、やっと読めた!)、時間がかかる料理を作ったりしてみたのでした。
久しぶりに作ったのが、ロールケーキ。
私は実は、あんまりお菓子作りってしません・・・。
というのは、毎日1日3回料理するだけで、結構手一杯だから。
他にもやることはあるし、キッチンに立つのは最低限にしたい。さらにお菓子を作ったら、1日中料理と後片付けし続けることになっちゃう・・・
だから、お菓子作りをする時は、子ども達の誕生日とか、誰かが遊びに来るとか、差し入れに持っていくとか、基本的に人のために作ることになります。
でも、時々ふっと、フレッシュな生クリームとしっとりとしたスポンジのケーキとか、甘さ控えめで口当たりの優しいデザートが、食べたくなることがあります。
こんな時・・・本当に、パースではなかなか、食べられません。
ちょっと買って食べる、ということが、できないんです。
まぁ、私がお店を知らないだけかもしれないけど・・・
おいしそうなケーキやスイーツは、もちろん売っています。
ナッツやスパイスで風味を出した、どっしりした焼き菓子。
キラキラのデコレーションが見事なケーキ。
濃厚なチョコレートソースや、アイシングがたっぷりかかった、マフィン、ドーナツ・・・
・・・たぶん、もう私の年齢では、甘すぎる(笑)。
この砂糖の量、そしてバターの量。体が受け付けてくれないような気がします。
パースでも、時々機会があって、ケーキや焼き菓子を食べるし、もちろんそれはそれでおいしいのだけど・・・時々無性に「食べたい!」と思うのは、やっぱり日本で食べたような、あのスイーツ、なんです~。
そんな時、一番手っ取り早い方法は、「自分で作ること」に、なっちゃいますね。
それで、嵐の日曜日の午後。
私は「自分のために」ロールケーキを作ることにしました。
日本に住んでいた時も、何度か作った、キャラメル風味のロールケーキ。
材料を「パース・バージョン」にちょっとだけ変えて。
めんどくさいこと、凝ったことは一切抜きにして、ただほおばった時の味と口どけを目指して!
今回はそのレシピを載せようと思います。
海外でふんわりロールケーキが食べたい方、ぜひ!!
決め手はキャラメルの風味
生クリームのケーキ、といえば、以前に、
いちごと生クリームで作る、甘さ控えめのフレッシュなケーキ
のレシピを書きました。
パースでケーキを作る時の『生クリーム(Whipping Cream)』と『小麦粉(Plain Flour)』については、そちらをお読みください。
今回も同じものを使っています。
今回は、しっとりとしたスポンジに、キャラメル風味の生クリームを合わせて、ロールケーキに仕立てました。
材料は、卵、小麦粉、砂糖、生クリーム、ちょっとの牛乳 ・・・これだけ!(あと水がちょっと)
こういう、シンプルな材料で作れるお菓子が好きです。
スポンジもクリームも、ひねりのない素朴なものですが、一つだけポイントは、キャラメルソース作り。
このキャラメルの風味は、砂糖を焦がして作ります。
白砂糖(Caster sugar)と少しの水を小鍋に入れて、火にかけていき、砂糖が焦げたところで少量の生クリームを混ぜて、冷まします。これがキャラメルクリームの素となります。
(最後に、生クリームでなく水で伸ばすこともあります。この砂糖を焦がしたソースが『キャラメルソース』または『カラメルソース』などと言われます。)
このキャラメルクリームの素を、ホイップクリームと合わせて、キャラメル風味のクリームに仕上げます。
この砂糖を焦がす工程が、慣れるまで、結構難しいですよね。
火にかけると、だんだんと水が泡立って、しばらくすると黄金色に色づいてきます。
そしてどんどん色が濃くなっていく。。。焦げそうになる一歩手前で、サッと火から上げて、生クリームを加えるのですが、その、火から引き上げるタイミングが難しい。
ああ、焦げる焦げる!・・・ってスリリングな時間を過ごすことになり、耐えられずに火から上げてしまいがちですが、実は焦がし方が十分でない場合もあります。
まあ、最終的には個人の好みですが、、、キャラメルの風味の要は、あの砂糖の焦げた、ほろ苦さと香ばしさなんですね。
その香りをちゃんと出すには、結構茶色く色づくまで、がまん、です。
このタイミングと、自分好みの香りを出す加減をつかむのが、ちょっと慣れが必要かもしれません。
ちなみに、うちでは、キャラメルソースを作ると、ほぼ100%、火災警報器が鳴ります(笑)。
まあ、アラームが鳴るだけで、すぐに止まるし、何も起こらないんですが、ちょっとけたたましくてびっくりします。
煙がもくもく立ってるわけじゃないのになぁ・・・。
キャラメルソースの作り方は、ネットでググるといろんな人がコツをアップしているので、見てみると参考になります。
私としては、キャラメルソースを作る時は、きび砂糖やbrown sugarなどよりは、白い砂糖(caster sugar)を使った方がよいと思います。
色の変化がわかり易いので。
キャラメルクリームのロールケーキの作り方
手順としては、最初にキャラメルソースを作っておき、それからスポンジを焼き、最後にクリームをホイップします。
スポンジが完全に冷めてから、クリームを巻いていきます。そして、30分ほど冷蔵庫で冷やし、なじませたらできあがり。
スポンジの作り方・ポイントは、先にも挙げた、いちごのソースと生クリームのシンプルケーキ のレシピと同じです。
ただし、材料や分量がちょっと違います。
以前の家は、高性能のファンオーブンだったのですが、今の家は普通の電熱オーブンです。
そのため、焼き時間なども変わってしまいました。
ファンオーブンはすぐに温度が上がり、火の通りも早かったです。今の家のオーブンは、それに比べるとパワーが足りない。(引っ越すとオーブンの具合が変わるので、そのたびに焼き加減も変わってしまいますね・・・)
でも、このロールケーキのスポンジは、焼きすぎるとぱさぱさになってしまうので、焼けたかな?と思うくらいでいいような気もします。焼き上がりに爪楊枝を挿してみて、生の生地がついてこなければOKです。
生クリームは泡立てすぎに注意!
材料の砂糖は、私は、生地には優しい甘みのRaw sugar、クリームには扱いやすいCaster sugarを使っています。
お好みで、砂糖の種類、量は調整してください。
Raw sugar, Caster sugarについては、パース生活に欠かせない基本の厳選調味料 をご覧ください。
By 5月 19, 2015 キャラメル風味の生クリームたっぷり、シンプルなロールケーキを作ります。材料は西オーストラリアで手に入るものです。 WordPress Recipe Plugin by ReciPressキャラメルクリームのロールケーキ in Perth
材料
作り方
調理時間は、調理器具の準備時間や、冷ます時間、できたロールケーキを冷蔵庫で置く時間などは含んでいません。
オーブンの温度や焼き時間は、オーブンの種類によって異なるので、様子を見て調整してください。
生クリームに入れる砂糖の量(10g)は、好みで増減してください。
クリームは少し余るくらいの量です。
スポンジを巻く時は、巻き終わりになる辺を逆ななめにカットしておくと、安定するらしいです。
手前にたっぷりのクリームを塗って、巻き終わりには余白をあけておくと巻きやすいです。
とはいえ、私はいまだに、キレイな『のの字』に巻くことができず、まんまるになってしまいます。。。
どうすればキレイに巻けるかな~?欲ばってクリーム入れ過ぎ?
今回は、手で使う泡立て器が事情により使えなくて、電動ホイッパーだけで仕上げたのですが、やっぱりスポンジのキメが荒くなってしまったのがちょっと不満でした。
でも、生地のしっとり感や、クリームのほろ苦み加減は、ちょうどよかったです。
1人1切れずつね~、と言っていたのに、結局家族の強いリクエストにより、1人2切れずつ食べて、あっという間になくなっちゃいました(笑)。
はぁーおいしかった。
やっぱりたまには、こういうケーキが食べたいのよね。
これから冬になり、寒くて雨の日が多くなってくると、このブログも料理の話題が増えそうです・・・。
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