ずいぶん久しぶりの更新になってしまいました~。
ながーい夏のスクールホリデーが終わり、2月からは、子ども達の新学期も始まりました。
それぞれ学年が一つ上がって、環境にも変化があったり。
子ども達はたくましく、そうした変化にも順応しながら、よくやっています。
私の方ですが、子育て・教育系サイトに寄稿を始めました。
↑私の記事一覧にリンクしています。
未就学児のお子さんがいる親を対象にした、知育・子育ての情報サイトです。
私自身は、『知育』というものにあまり詳しくないし、英才教育をする気持ちもないので(笑)、正直、私が書くのもどうなんだろう?と考えたりもしました。
が、オーストラリアに来て気づいたこと・・・「子どもの才能を伸ばす」というより、「いかに子どもの好奇心や向上心をつぶさないか」の方が、大切なんじゃないか。
そんな観点で、こちらの教育に触れて感じたことを、日本のママさんパパさんや子どもに関わる方に伝えられたらいいなー、という気持ちで、書いていこうと思っています。
いわゆるお金をかけた「幼児教育」からは逸脱した子育て観を提供していきたいと思います(笑)。
よかったら読んでみてください。
さーて今回は、この夏、私がチャレンジしてみた「あること」について、紹介したいと思います。
夏だから枝豆が食べたい!というのが始まり
ところで、今年のパースの夏はヘンな天気でしたね。
全体的に気温は低めなのに、時々急に40℃近い日が続いたり。
かと思えば、日中の最高気温が、2月の観測史上最低を記録した日もありました。
夏なのに、雨が続いた週もあったり・・・
農作物という面で言えば、農家さんは苦労されたかもしれません。
しかし、『涼しい+雨が降った』夏だったため、ガーデニングにはわりとよい夏でした。
今年も色んなものを植えてみたのですが、その中でも特によかったのが、枝豆!
枝豆、、、おいしいですよね~☆
日本にいた頃は、夏のおやつといえば、茹でたトウモロコシか、枝豆でした。
枝豆は、栄養が豊富だし、甘くないから健康的。
子ども達も大好きだし、ビールのつまみとしても、サイコー♪♪♪
夏の夕ご飯、料理がめんどくさい日には、ゆでて塩を振るだけで一品になる優れモノ。
冷凍の輸入物の枝豆などは、一年中買うことはできたけど、やっぱり夏の取れたての枝豆の美味しさは、格別!
熱湯でさっとゆでて、ミネラル分多めの塩を振って。
歯ごたえがしっかり残った枝豆は、噛むとほのかに香ばしいですよね。
また、食べる時さやから豆がピュッと飛び出すのも、子どもには楽しいみたい。
日本では、夏になると当たり前のように店頭に並ぶ食材です。
一方、パースでは、手に入るものといえば、冷凍の輸入物。
西オーストラリアでも、私達日本人に親しみのある野菜が色々と栽培されており、恵まれた環境だと感じていますが、生の枝豆は見たことないな~・・・と思っていました。
買えない物があったら、次に考えることは、「作れないかな?」(笑)。
枝豆、自分で育てられたらいいな!
・・・というわけで、ネットで調べてみました。
オーストラリアで枝豆は栽培されている?
ちなみに、枝豆というのは、実は大豆なのです。
私達が普段目にする乾燥大豆は、大豆の豆が実った後、完熟させてから収穫したものです。
畑で、枯れたようになるまで、そのままにしておくんですね。
それが大豆。
そうなる前の、豆が青い状態で収穫したものが、「枝豆」なのです!
つまり、あの乾燥大豆こそが、「枝豆の種」。
「大豆を植えれば枝豆ができる」ということがわかりました。
ちなみにオーストラリアでは、大豆そのものは生産されています。
オーガニックの質の良いオーストラリア産乾燥大豆も、比較的手頃な値段で手に入りますよね。
主な生産地は、QueenslandからNSWにかけて、沿岸部の地域だそうです。
西オーストラリアでは、北部のごく一部のエリアで、栽培されているそうです。
わりと雨が多めの地域とか、灌漑が整っている場所でしか、栽培されていないようですね。
もしかしたら、こうした場所では、旬の時期には枝豆が出回ったりするのかも・・・?
パース周辺では、大豆の商業栽培はされていないようです。
夏が大変乾燥することと、土壌が砂質(sandy soil)なことが、大豆の栽培には適さないのかもしれません。
大豆は、浅く根を張るらしいので、地面の深い部分が水を蓄えていても、それを吸収することができないそうです。
そして水分を十分に吸収できないと、実つきが悪くなるそうです。
土壌の表面がすぐに乾く、パースの夏の気候では、大規模な栽培は難しいのでしょうか。
ただ、あまり肥沃でない土地でも、大豆は育つそうです。
そんなわけで、うまくいくかどうかはわからないけど・・・
「大豆」を植えればいいのなら、コストもかからないし、しかも、手元にある!!
・・・だから、植えてみました(^0^)
枝豆の栽培方法
今回使ったのは、味噌を作るためにまとめ買いしたオーガニック大豆のストックから、12つぶほどを使いました。
ただの大豆。これを土に埋めれば、枝豆が食べられる、いや、育てられるの???
大豆は、15〜25℃の気温で発芽するそうです。
ちょうどそのくらいの気温になった時期、昨年の9月中旬に、植えました。
空いた苗ポットに、ガーデニング用の土を入れて、指を突っ込んで3cmほどの深さの穴を作り、大豆を2粒ずつ入れました(たまたま私が見たサイトに、2粒ずつと書いてあった)。そっと土をかぶせます。
※私は乾燥大豆をそのまま植えましたが、大豆を一晩水に漬けてから植える、という方法もあるようです。
発芽するまでは、水を切らさないように注意しながら、毎日水をあげます。
約2週間後。ちょうど9月の終わり頃。
順調に芽が出てきました!
上の写真から、さらに10日くらい経ったところ。
芽がどんどん大きくなっています。
ここで、野菜などを育てるための大きなガーデンベッドに、移植しました。
ガーデンベッドは、種を撒いた時に用意しておくとよいです。
ガーデンベッドに、園芸用の土(Organic Compost)をたっぷり足して、オーガニック肥料(Sheep manure = 羊のフン)や緩効性の有機肥料(Organic fertilizer) をよく混ぜ込みます。
そのまま、苗を植える時まで2週間ほど、置いておきます。
パースで買いやすい園芸土については、過去記事にて紹介しています。
大豆の芽が育ってきたら、ガーデンベッドに植え替えます。
根付くまでは、やはり水を切らさないよう、毎日様子を見ながら水をあげます。
大豆は、水切れに弱いらしいので、乾燥したままほっとくと、ダメになってしまうかもしれません。
ただ、一端根付けば、結構強いように思いました。
大豆を植えたガーデンベッドは、大きな木の下にあり、ほどよい木陰になっていたのもよかったかも。特別な手入れをしなくても、水切れさえ気をつければ、順調に育っていきました。
ガーデンベッドに植え付けて、1ヶ月半ほど後。
11月の終わりの様子。
さらにその1ヶ月後。
12月の終わりの様子。
この頃から、ちらほらと小さな白い花をつけるようになりました。
そして、2月。
わ、本当に、枝豆だー!!
2つ3つと、ぷっくりとした豆が、ちゃんと中に入っている!
自家製枝豆を食べてみた
豆が丸々としてきたところで、収穫してみました。
葉は虫にかじられていますが、実は本当にキレイです!
よく洗って、沸騰したお湯に塩をひとつまみ入れ、枝豆を3,4分ゆでます。
好みで塩をまぶして、いっただっきまーす!!
これは、枝豆だーーー!!
4年ぶりの枝豆。家族からも大歓声があがりました(ガッツポーズ)。
無農薬で、植えた後は水やりだけ、ほったらかしだったのに、こんなに良い状態で収穫できるなんて、すごい!
今年は本当に「試し」で植えてみたのですが、思った以上にうまく育ってうれしかったです!
ただ、ここまではうまく行ったと思ったのですが・・・。
最後の収穫をしようと思った直前、何者かに枝豆を食われるというハプニングがありました。
うーん、あれはたぶん、ねずみじゃないかと思います。
収穫を終える直前に、見つかってしまった(涙)。
野菜は、青虫やナメクジなどにやられることが多いのですが、枝豆はその点でとっても育てやすく、喜んでいたのですが・・・。
ねずみめー!
枝豆自体は、本当に良く育って、期待以上の出来でした。パースでも、家庭の庭で十分育てられることがわかりました。
ただ、今年は先にも書いたように、気温も低めで、しかも夏にしては雨も降りました。来年はまた違うかもしれませんが、再び挑戦してみたいと思ってます。
また、大豆は連作に弱いらしいので、次回植える時は、場所を替えた方がよさそうです。
同じマメ科の植物を育てた畑でまた大豆を育てる場合は、2年ほど空けた方がよいみたいです。
来年の注意事項として、メモしときます。
次の夏までに、ねずみ対策をバッチリ考えて、来年はもっとたくさん枝豆を植えるぞ!!
パースや、他の国にお住いのみなさんも、ぜひ枝豆を育ててみてください♪